10月狭山中央闘争へ! 第3次再審闘争勝利! 差別糾弾の原点貫こう

(2013年08月30日)

      部落解放同盟全国連合会(以下、「全国連」)の第22期第2回中央執行委員会が、7月14日、大阪・荒本会館で行われた。そこで、今年の秋に 8・6ヒロシマのつどいが成功! むけた狭山闘争の方針をどうすべきか、重要な討論が行われた。いろいろ率直な意見をだしあったなかで、昨年に続いて、今年も10月末に東京で狭山中央集会を開催することを決定した。また、その成功をかちとるために、9・14~15の拡中委の重要性を確認した。8・6ヒロシマから、8・24~25青年部大会、9・7~8全婦の成功へ! その力を10月末(27日予定)狭山中央闘争に総結集しよう!
要請行動を断固、発展させよう!
    7月27日、大阪に新しい全国連の支部が生まれた。北摂支部という。20人をこえる住民が参集し、大衆的な支部大会として行われ、自分たちの役員を選出した。形式にこだわるならば、この大会を「創立大会」と呼ぶべきかもしれないが、支部としてはあえて「創立」の名をつけないことにしたという。なぜなら、すでに長期にわたって、実質の支部活動が先行して営々ととりくまれ、「すでに支部は存在するのに、今さら、創立とことわるのも、そのほうが不自然」という。地元としてはそういう思いで、むしろ、これから村全体を視野にいれた、次の段階に登るステップとしてこの大会は開催された。北摂支部大会の成功を中央本部としても心から歓迎する。さらに大きく発展することを心から期待する。 ところで、そこに至るまでに、北摂のきょうだいは粘り強く、三大闘争をたたかってきた。とりわけ、23狭山デ― 7・27北摂支部大会 全国連に新たな支部が生まれる には、地区の労働者・解放研とともに、狭山街宣に営々ととりくんできた。まちがいなく、それが今日に至る原動力になったと言える。そして、その原点は20年前の病院における差別事件の糾弾闘争である。幾多の犠牲を払い、大きな試練を経ながら、しかし絶対に筋を曲げずに狭山を中心に部落差別と向き合ってきた、その故に今日の姿があるのだと言えるのではないか。
    一見、狭山闘争から話がずれたようだが、決してそうは思わない。支部建設と狭山闘争とは、なかみの深いところでひとつだと思う。逆流のなかで、狭山要請行動をどうたたかうのか。10月中央集会を、どうしたら、全国連単独の力でも成功させることができるのか。そこには、決して、奇抜なアイデアや高度な戦術が必要なのではないのではないか。差別糾弾の原点となるものを、具体的に、生き生きと、しかも大衆行動として、狭山後景化の今だからこそ、苦しみ、もがいて貫いていくこと、このなかに必ず答えはある。
    波状的要請行動の方針は、そのようななかみを追及し、全国連の内外に狭山闘争をよみがえらせていく方針である。春いらいの、婦人、青年、奈良、大阪につづいて、要請行動をさらに真剣に強化していくこと、そのことによって、各地の支部の心棒に狭山闘争をよみがえらせていくこと、そのことが同時に中央集会を成功させる求心力をつくりだしていく。
河合裁判長はただちに事実調べを行え
   
7月26日、14回目の三者協議が開かれた。 7/23要請行動 検察に証拠開示をせまるシュプレヒコール 次回は、10月下旬と言われている。10月末の狭山中央集会は、このタイミングで開催され、裁判官や検察に、全証拠開示、事実調べ、再審開始を強く迫る場になる。 河合裁判長のもとでは、これで二回の三者協議がもたれたことになる。証拠開示については、今のところ、裁判長の態度は前任者と変わらず、「柔軟に」と検察官に述べているという。これにたいし、検察官(現在は白木検事)は、弁護団の証拠開示の要求のうち、ほんの一部のみ応じたものの、肝心なものには「見当たらない」とか「必要ない」という頑(かたく)なな態度を続けている。10月で15回をむかえる三者協議。もはや、事態は結局いつ裁判長が決断をくだすか、ジリジリとその段階をむかえようとしている。 全国連は、河合裁判長にただちに証拠開示命令をだせと要求する。もしくは、小名木さんの証言をはじめ事実調べをただちに行え。これ以上、小名木さんを放置することは、それじしんが証拠抹殺に等しい。許されるものではない。
麻生暴言糾弾! 安部は責任をとれ!
   
麻生副総理は「憲法改悪はナチスに学べ」と発言し、国内外で大問題になっている。国際的には、あれほどの発言をすれば、即辞任は当然である。しかし安部首相は、麻生の首を切るどころか、涼しい顔で居直っている。責任をとって辞める気配などまったくない。なぜなら、安部も安部自民党政権全体も、まったく麻生と同感だからだ。
    それどころか、時を同じく、内閣法制局長官に、集団的自衛権全面推進派をすえた。明文改憲も解釈改憲も同時並行して、それこそ両者一体で、明文も現実も一致させて、憲法改悪を当然のごとくしてしまう。これが、ナチスに学んだ安部政権のトリックなのだ。麻生はだから、その背景があればこそ、あの発言をし、安部もまた問題なしという態度なのだ。
    麻生はまた、根っからの差別主義者である。衆参の選挙―自民党の圧勝から、戦争政治と差別主義、排外主義がまさに堰をきった。他方、民主党はもとより、野党はまともに糾弾することすらできない。とんでもない!
    このまま、麻生、安部をのさばらせることは、断じて許されない。全国連は麻生・安部糾弾の声を大にして叫ばなければならない。10月末中央集会は、戦争政治、差別主義とたたかう民衆の狼煙(のろし)とならなければならない。
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