7・23要請行動に参加して 中央執行委員 北浦裕樹久

(2013年08月30日)

 

重要証拠を隠し持つ東京高検へ 持ってる証拠を全部出せ!
検察の証拠隠しを弾劾

    7月23日(火)、朝から東京高等検察庁へ。4月に狭山担当となった白木検事に対する直接要請は5月27日の奈良の要請行動以来2回目だった。全国 東京高裁へ再審開始を訴える全国からの要請団 から上京した代表団はほとんどが初対面。その対応が注目された。
    冒頭、中田書記長から「7月中に三者協議が開催されるようだが、ぜひ前向きに臨んでいただきたい。この5月で狭山事件から50年が経過した。激しい憤りを持ち続けている。それは真実が明らかにされず、今なお無罪を勝ち取れていないから。原因は何よりも検察庁による証拠開示への態度にある。先般、奈良のきょうだいの要請行動では白木検事は公平公正にやるという主旨の発言があったと聞く。三者協議では裁判官が『柔軟な態度で』と言っているよう。再審への流れを妨害することのないように」と訴えた。白木検事はうなずきもしない。

全証拠の開示迫る要請・糾弾
    続いて委員長名の要請文を先頭に各地からの要請文と署名を提出。検事に突き付けた。参加者からは口頭でも激しい糾弾があった。
    その中で「インターネットを見ると白木検事は『違法な捜査はこれまでなかった。これからもない』と言っているが、現にあるじゃないか!」という追及に、白木検事が初めて口を開いた。「なかったとは言ってない。あってはならないと言ったのです。もう一度インターネットを見直してください」と。「あってはならないのは当り前じゃないか!  でもあったじゃないか!  いろんな事件で検察も証拠を明らかに捏造していたじゃないか!  狭山でもカバン、時計、万年筆、三大物証と言われるものすべて我々は疑っている。だからその前提として証拠を全部出して全部ハッキリさせたらどっちがウソをついているのかわかるじゃないか!  それをなぜやらないんだ!」当然のように参加者からさらに激しい糾弾が叩きつけられた。白木検事はまた黙り込む。「人間のやっている仕事だから、これまであった。だから今後もある可能性を否定できないだろう!事件の証拠を全部出して勝負しろ!」さらに怒りが爆発した。
    苦しくなったのか白木検事は「そろそろ時間なので…」と言い始める。進行役だった井橋中央執行委員が「殺人事件の決定的な場所、殺害現場と言われている雑木林のルミノール反応検査報告書、特にこれは再度調べてほしい」と訴えた。白木検事はしぼり出すような声で「そういう要望があったということはお聞きしておきます」と答えるのみ。また、中田書記長の「歴代の検事と相対するたびに疑問を持ってきた。真剣さが感じられなかった。全国民の声、要望に応え、検察の信頼を回復するためにも証拠開示が何より必要ではないか」というまとめに対して白木検事は「激励を受けたと受け止めました」と返答し、席を立った。
    白木検事は5月と比べものにならないほど態度を硬直化させている。追及・糾弾・要請の手をゆるめてはならない。10月の中央闘争への一番の課題は鮮明になった。ムラに入り、駅に立ち、あらゆる団体、職場、学園を回って大量の署名を集めよう。それが大きな武器となる。 
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