投稿 八尾空港でのオスプレイ訓練に反対する!

(2013年07月11日)

 

沖縄にも本土にも米軍基地はいりません!
吉岡剛志(西郡)

    私は 住宅密集地にある八尾空港(Google Earthより) 、八尾市民の立場、部落解放運動の立場からもオスプレイ訓練の一部を八尾空港で引き受けるという橋下大阪市長ら維新の会に反対します。
    私たち、全国連は反戦反核の共同闘争において、沖縄の人たちとも固く結びついてきました。 5月には全国連青年部として、2回目の代表団の沖縄派遣も実現し、青年たちは沖縄現地の人から多くの事を学び、吸収して帰ってきました。
    1度目の沖縄への代表派遣の時は、私も代表団の一人として、反戦反基地闘争の人間の鎖のひとつとなるべく参加し、多くを沖縄で学んできました。

    もちろん、オスプレイの事も反戦を闘う上で外す事の出来ない深刻な問題として学んできました。 「未亡人製造機」「飛ぶ棺桶」と呼ぶひとも居るオスプレイ。ちょくちょく墜落事故を起しています。
    そんなものが、住宅地の上を飛んでいる。そういう状況を想い浮かべて見てください。もし住宅地や学校、人が多く集まる施設、交通量の多い道路、そういうところに落ちたら・・・と思うとゾッとします。沖縄では約9年前、沖縄国際大学に米軍のヘリが墜落しました。幸い夏休み期間であったため事なきをえましたが、もし授業中にこの事故が起こっていたらどうなったでしょう。
市街地の真ん中にある八尾空港で訓練!?
    八尾空港は、市街地の真ん中にあり、陸上自衛隊の駐屯地を抱えた空港です。西には中央環状線(中環)、東には外環状線(外環)の走る位置にあり、周りには多くの学校や民家の他、市営住宅、近鉄バス車庫、発着場、志紀駅、工場地帯などがあるところです。インターネットで「八尾空港 地図」と検索できる方はしてみて下さい。googleマップで見てみても、特に学校の多いことに気づくと思います。中環、外環という主幹道路からもいずれも200メートルほどです。
    セスナやヘリが離着陸できる程度の小さい空港で、数年前にも空港ではなく、近辺道路に八尾空港着陸予定の機体が不時着するという事故がありました。
    そんな市街地にもし落ちたら・・・と思うと本当にゾッとします。
    先ほど、沖縄国際大学にヘリが墜落したという話をしました。オスプレイとヘリは違うんじゃないの? と思う方がいるかもしれませんが、オスプレイは「垂直離着陸」が出来る航空機です。
    つまりヘリのような離陸、着陸が出来る機体で、ヘリによく似た、ヘリより複雑な構造を持つ機体です。それゆえに、操縦もヘリや航空機より難しいと考えることが出来ます。操縦が難しいということは、人為的操縦ミスも起こりやすいと考えることができます。
八尾を侵略戦争の前線基地にさせない!
    オスプレイに反対するのは、市街地に落ちたら大惨事になる。そのこと事だけではありません。
    オスプレイが非常に優れた侵略兵器であることが、もうひとつの大きな理由です。
    「垂直離着陸」が出来る輸送型航空機であるという点が、アジア各国にとってどれほど脅威になっているのかという事を考えなければなりません。
    同じように、垂直離着陸できる飛行機は、通称ハリアー戦闘機などがありますが、ハリアーは戦闘機で、兵士が乗れるとしてもパイロット合わせて複座で2人。それに対してオスプレイは、胴体がヘリに近く、物資を多く積めたり、もちろん兵士も多く乗せて運ぶことができます。
    オスプレイを日本に配備しておくということは、つまりは、いつでもアジア各国にアメリカ兵を大量に送り込み、上陸、制圧を瞬時に出来るという事を意味しています。
    それに加えて訓練の一部を引き受けるということは、八尾に米軍キャンプを作ってしまうという事にもつながります。
    そんなオスプレイの訓練を私たちが生まれ育った街で引き受けることは、断じて許される事ではありません。
    沖縄にも、本土にも米軍基地はいりません。瞬時に兵を大量に送り込めるような、兵器は私たちの国に必要ありません。
    私はまずは自分の生まれ育った街で、反対署名活動を足がかりに、街ぐるみでの反対運動にしていきたいという想いがあります。
    部落解放運動の原点は、人間解放の運動です。人間解放に、人を殺すためにつくられた兵器など必要ありません。解放運動を闘う者として、全世界から全ての兵器をなくす運動につなげ、世界中の人々と固く結びついていくことは、ひとつの大きな使命なのだと私は考えます。
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