8・6ヒロシマのつどいに参加しよう

(2013年07月11日)

 

あらためて8・6、8・9を知ってください
    今年で6回目の開催となる「8・6ヒロシマのつどい」は, 伊方原発(愛媛県)の再稼働に反対してたたかう 戦争や核の加害と被害両面をとらえ返すとともに、原発、基地そして差別をなくすためのアピールを発信してきました。
「あらためて8・6,8・9を知ってください」。
    一昨年にお亡くなりになるまで、生涯被爆語り部を通じて反戦反核反差別を訴えられた沼田鈴子さんの言葉です。今も空から私たちにそう訴えかけているように感じます。その心に突き刺さるその問いかけに、私たちはどう応えることができるでしょうか。

福島町の証言を聞こう
     1945年8月6日午前8時15分。広島に人類史上初めて原子爆弾が投下され、街全体が一瞬にして蒸発しました。その3日後、長崎でも同じことが起こりました。自然現象でも起こりえない爆風と熱線、そして体をむしばむ放射線が、被爆した人やその家族たちの人生を大きく変えたのです。
    とりわけ福島町の被爆者は、被爆と貧困、そして差別の三重苦という、塗炭の苦しみを強いられました。けれども、その苦しみや痛みに負けず、生きるために団結してたたかいました。部落の立ち退きに反対した太田川改修工事反対闘争や改良住宅の建設を求める座り込み闘争をたたかいぬき、生きる権利を実力でかちとってきたのです。その壮大なる思いの深さが、今の住宅家賃値上げ反対闘争へとつながり、市との粘り強い交渉をつづけ、立ち退きを撤回させるなど住む権利をかちとってきたのです。
    あらゆる壁を乗り越えてこられた壮絶な生き様は、きっと今を生きる私たちの教訓となるでしょう。年齢を問わず幅広い皆さんに、福島町の被爆者の声に耳を傾けていただきたいと思います。
    その上で、いま被爆者の高齢化がより深刻化しています。生の声を聞ける機会はこの数年後はもうないかもしれません。今こそ、被爆者の思いを受け継ぐときです。
    その先頭に、広島の被爆2世、3世がたちます。当日その決意をアピールします。
原発事故の被災者との連帯を
    また、福島第一原発事故で富岡町の住まいを奪われ、現在水戸市で避難されている木田節子さんから、福島からのアピールをしていただきます。放射能汚染のつづく現在、国は被災者の思いを踏みにじるかのように、海外への原発輸出の提携や、国内原発の再稼動へと突き進んでいます。私たちは木田さんの声から学び、国が原発をあきらめるまで、フクシマと連帯してたたかいましょう! ヒロシマとフクシマがともに手をとりあい、絆を深め、被爆者や避難者の思いをともにしましょう!
原発再稼働反対!
    そのうえで、国や電力会社は福島の悲惨な状況を放置し、愛媛県伊方原発などの再稼動に踏み切ろうとしています。地元伊方や近隣の住民は「第二のフクシマをつくるな!」「ふるさとの海と自然を守ろう!」と、危機感をもって再稼動に反対して申し入れや座り込み行動をたたかっています。 さらに、今年4月12日、伊方3号機の核燃料棒にテープ状の異物が3箇所発見されたにもかかわらず、四国電力は地元自治体へ54日後の6月5日に報告するという安全協定違反を起こしています。
    さらに伊方原発のある東西に細長い佐田岬半島での実効的な避難方法や避難場所は確立されていないのです。そんな状況下での再稼動など、ぜったいに許すことができません! 参加された皆さんで、かならず再稼動を止めるための決意を固め、地元住民との連帯、阻止行動への合流を確かめあいましょう!
憲法改悪阻止!
    そして、いま憲法96条さらには9条を変え、全面的に戦争のできる態勢をつくろうとしている切迫した改憲情勢を迎えています。第二次世界大戦で日本はアジア諸国へ、余りにも悲惨な侵略行為に手を染めました。しかしいまだその反省や保障もせず、憲法を変えてまたその過ちをくり返すのではないか危惧してなりません。心からの謝罪と反省、そしてあらためて加害の歴史に向き合ってはじめて、ヒロシマの思いがアジアの皆さんに評価されるのではないでしょうか。「8・6ヒロシマのつどい」では、アジアと日本それぞれの歴史観をくらべ、互いに理解しあうためのお話しをしていただきます。
    そして,多くの米軍基地をかかえる沖縄に若者を中心に学習訪問した報告から、そのウチナーの基地への怒りと基地撤去への連帯を固めていきましょう!
8・6ヒロシマのつどいへ
    もうこれ以上、あの地獄のような経験を誰にもさせてはなりません。 はむかう相手が誰だろうと、私たち一人ひとりがそれぞれの立場を尊重し、受けついだ命を大切にし、それを未来につなげる権利があることを世界に示していきましょう。そして、その思いを次の世代へつなぐ場「8・6ヒロシマのつどい」へぜひご参加ください。
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