7・23狭山要請行動に結集しよう

(2013年07月12日)

 

差別裁判徹底糾弾の炎に燃えて 7月23日 午前10時・弁護士会館(予定)集合
    すべての同盟員の皆さん、共闘の皆さん。
    今年の5月23日で、石川さん不当逮 6・13要請行動をたたかう大阪のきょうだい(検察庁前) 捕50ヵ年をむかえました。狭山事件の原点は、治安維持のために部落民をイケニエにした国家権力による差別犯罪です。
    安倍政権の誕生で、差別主義、排外主義、強権国家への策動がいっそう強められているなか、あらためて狭山差別裁判徹底糾弾へ怒りの炎を燃え上がらせていきましょう。
    7月末に開かれる次回の三者協議にむけて、全国連は来たる7月23日、狭山要請行動をたたかいます。多くの皆さんがこのたたかいに参加されることを訴えます。

 

新体制下で緊迫する狭山情勢
    2009年に三者協議が始まってから3年半。この間に逮捕当日の石川さんの上申書や取り調べの録音テープなどを含めて129点の証拠を開示させてきました。
    また弁護団は5月に殺害方法や筆跡についての鑑定書を提出し、これまで提出した新証拠は106点にのぼります。
    これを受けて、検察が今なお隠す重要な証拠を開示させ、東京高裁による事実調べを実現できるかどうか、いま大きな山場をむかえています。
    ところが今年3月と4月、東京高裁の担当裁判官が3人とも交代し、新たに河合健司裁判長が着任しました。担当検事も白木検事に交代しました。私たちは「狭山棄却シフト」ととらえて、警戒と一層のたたかいをよびかけてきました。
    5月8日に開かれた第13回三者協議で、河合裁判長は「証拠開示については前任の小川裁判長の姿勢を引き継ぐ。検察は証拠開示に柔軟に対応されたい」と述べたということです。
    しかしこんな言葉に惑わされてはなりません。今日に至るも東京高裁は検察に対する再度の開示勧告もせず、事実調べについても何も明言していないのです。たたかいをさらに何倍に広げて、再審開始決定をかちとりましょう。
波状的な要請行動をたたかおう
    5月の奈良の要請行動は、白木検事が「真犯人でないものを処罰するということはしません。有罪に固執せず、あくまで事実にもとづいて誠意を持ってとりくみます」「部落差別の問題は、学校の授業で映画で観て、知っているつもりです」と述べざるを得ないほど、差別の現実と体験に踏まえた、するどく怒りに満ちたものでした。
    私たちは、解放運動とムラの再生をめざして「新たな挑戦」を打ち出しました。5・23前後には、村内署名や情宣、一言メッセージ、学習会(奈良、荒本、広島、山口)、子ども会集団登校(荒本)、座り込み(兵庫)、現地調査(関東)など、多彩なとりくみ全国で行われました。ムラの中にもういちど狭山闘争を押し広げるこれらのとりくみと要請行動をつなげていきましょう。
    この全国連の要請行動にいたたまれなくなった東京高裁は、「要請行動は月に1回しか対応できない」などと言ってきています。何とか要請から逃げたいのです。
    私たちは、石川さんの怒りを我がものとして、さらに裁判所と検察を追いつめ、何としても第3次再審闘争に勝利しましょう。7月23日、狭山要請行動に結集しましょう。
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