裁判所が西宮市に文書提示を命令ー住宅追い出し阻止裁判で大きな前進

(2013年02月24日)

 
【芦原支部】住宅追い出し阻止裁判は既報の通り、裁判所が西宮市に対して、不 文書提示命令をうけて総括集会で勝利を確認 適切な入居処理が疑われる件について証拠を見せるように要求したところで年を越しました。
二月一二日に行われた住宅追い出し阻止裁判の第四回控訴審で、証拠の任意の提出に応じない西宮市に対して、裁判所は、ついに文書提示命令を出しました。西宮市はしぶしぶ命令に従い、「滞納整理ファイル」などの提出に応じました。実に大きな勝利です。

最高裁決定いらい西宮市は、「誰一人の例外もなく平等に処理してきた」とわたしたちが住宅に住み続けたいというどんな要求もはねつけてきました。そしてついに許せないことに住宅の明け渡しを求めてきたのです。部落差別の撤廃のために建設された改良住宅からの追い出しが、裁判でやすやすと認められることなどあってたまるかとの想いから膨大な記録を読み込み、「誰一人の例外もなく平等に処理」していない疑いのある二二件を見つけ出し、その点を追及しました。

西宮市は、ある時は、「記録は消えていくのでわからない」と言い、ある時は、「滞納整理ファイルというものがあることがわかった」と右へ左への答弁を繰り返し、ついには今年にはいって出された書面で、「実は領収証書は確認していない」とまで言いだしました。結局、何ひとつ具体的な証拠をもとに主張していたわけではなかったことが明らかになってしまったのです。しかし相変わらず、「個人情報なので見せれない」との立場を変えませんでした。

さすがに裁判所もこの事態を無視するわけにはいかず、西宮市に対して文書の提示を命令したのです。裁判勝利の大きな可能性を秘めた膨大な証拠は、今裁判所のもとにあります。しかし、裁判所が見たところで西宮市の不正を見つけることはできないため、そのままでは宝のもちぐされです。あと一歩の団結で西宮市の不適切な入居処理の証拠を全面的に開示させなければなりません。

当面、裁判は継続することになりましたが、なによりも不当判決に備えて、上告カンパは早急に目標を達成したいと考えています。今後とも芦原地区の住宅追い出し阻止裁判への注目と上告カンパの集中をよろしくお願いします。

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