狭山再審決戦の正念場ー各地から要請行動に立ち上がろう

(2013年01月05日)

 

証拠隠し弾劾、事実調べを求めて差別糾弾、石川無実の声を全国各地から高裁・高検に叩きつけよう!

いよいよ再審の正念場

狭山差別裁判糾弾の闘いは、この第3次再審開始以来6年半、三者協議が始まって3年がたちます。 10月3日の第11回三者協議では、次回三者協議は来年1月末ごろに開催予定とされ、来年の内にも高裁・小川裁判長が事実調べをおこなうかどうか 高検へ要請行動ーシュプレヒコールをたたきつける の判断を下す情勢だといわれています。

いよいよ第3次再審闘争の本当の山場、正念場となった山場、正念場となったことは間違いありません。全国連は、部落大衆による差別糾弾闘争をとおしての狭山闘争を守り抜き、三百万部落大衆の、国家権力による部落差別への怒りの決起を闘いとることこそが狭山勝利の唯一の勝利の道と確信して創立以来たたかってきました。今こそこの決戦に総決起を闘いとろう。その勝利の中から全国連の新たな発展の土台を築きあげよう。

検察の証拠隠しを許すな、 事実調べをおこなえ!

再審情勢のこのような煮詰まりの中、東京高検はいまだ証拠隠しと石川さん有罪の鑑定意見書を出して、「証拠開示は新規、明白なもののみ」「新規性、明白性は検察が判断する」「証拠リストの開示は、全証拠の開示につながるのでしない」などと開き直り、一方では石川さんの無実を証明する重要証拠は無責任にも「見あたらない」として隠し持ったままです。

こうした検察の態度は「かたくな」な姿勢を通り越して、検察による「犯罪」といわなくてはなりません。 東京高裁もこうした検察の姿勢に対して、新たな証拠開示勧告を出すなど真実を明らかにしようとする態度とは言えません。

検察の開き直りを打ち破って全証拠の開示を実現し、裁判所の事実調べを実現していくことこそ再審の門をこじ開けていく道です。

力を結集し、要請行動で 再審開始をもぎ取ろう!

1963年、不当逮捕から半世紀にも及ぶ差別犯罪を告発、糾弾する石川さんの闘いに、この第3次再審でこそ勝利の決着をつけなくてはなりません。

私たちは自ら実力で切り開いてきた要請行動を圧倒的に強化してたたかいます。

要請行動は、私たちが打ち立ててきた差別糾弾闘争としての狭山闘争の最も有効な大衆的結集軸になる闘いであり、同時にもっとも鋭く国家権力に迫る糾弾闘争とし て、敵のもっともいやがる闘い方に他なりません。

第3次再審以来の6年間の要請行動。いや、第2次再審での日比谷ハンスト闘争と高裁担当刑事部への直接要請行動などのねばり強い実力闘争によって積み重ねてきた要請行動は、狭山事件における国家権力の直接の担当者を大衆の前に引きづり出してたたかい抜かれています。

この要請行動を圧倒的に強化し、間断なく波状的に東京高裁、東京高検に押し寄せ、再審の扉をこじ開けましょう。

全国から、あるいは各県、各ブロックから、また各地域、各支部から。婦人や青年や高齢者が、自らの差別体験や部落差別への怒りを胸に、高裁・高検を貫く糾弾の刃が再審を実現する根源的力です。

これを可能にするのは地域における徹底的 な狭山再審勝利の声を掘り起こす取り組みです。狭山街宣の強化、地域、職場での署名活動や要請ハガキ、学習会の取り組みを通じて、これを要請行動に集約する闘いを全力で強化しよう。

再審闘争最大の正念場。全国から潮のような要請行動を実現し、石川さんと全国の部落大衆、労働者・市民の手に再審勝利をたぐり寄せよう。

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