狭山三大物証-もしも口をきいたなら!

(2013年01月04日)

 

婦人部による10・28狭山中央集会での寸劇を紹介します。(編集部が脚色しました)

(司会)本日は狭山三大物証と言われる「万年筆」さん、「腕時計」さん、「カバン」さんに「かもい」さんをくわえて、率直な今のお気持ちをお聞きしたいと思います。

(かもい)僕は、石川一雄さんのお家のかもいです。 こんな絵でいいんでしょうか・・・・ 警察は、2回も家宅捜査して何も見つけられなかったのに、3回目に突然、僕のおしりのあたりから万年筆さんが出てきた。

(万年筆)私は、かもいさんから発見された万年筆。おしゃれなピンクの体に金色のキャップです。あまり使われていないきれいなペン先で、渋いブルーブラックのインクよ。

(かもい)あれー、おかしいな。善枝さんの日記やノートは、確か明るいライトブルーで書かれてあったよ。あなたは、善枝さんの万年筆じゃないの?

 (万年筆)善枝さんってだれ?それに私のどこにもその善枝さんという人や石川一雄さんの指紋は付いてなかったよ。

( かもい)そう言えば、3回目の家宅捜査の前に、関源三巡査が突然玄関じゃなくって、勝手口の僕のところから入ってきたよ。気がついてら万年筆さんがあった。

(万年筆)そう。家宅捜査の時に石川さんのお兄さんが警察官に言われてかもいさんから私を取り上げたの。ビックリした。素手でさわられたんだから。

(かもい)僕もネズミが通らないように詰めてあったぼろ布までとられて、中まで見られたよ。警察官もしっかり僕をにらんでたけど何もなかったって証言してたよ。

 

(司会)そうですか。ところで腕時計さんはいかがですか?

(腕時計)私はシチズンペットという腕時計。雨の中、発見されたのは7月2日と言われていますが、4日前の6月23日に警察官が石川さんに私を見せて、「善枝ちゃんはあんがい腕が太かったんだ」と談笑しているのを覚えています。

(司会)へえー。それは変ですねー。

(腕時計)雨の中、78歳の老人に発見されました。でも、私は善枝さんの腕につけられたことはありません。善枝さんの時計は、私の友達のシチズンコニーさんです。私はコニーさんと仲良しだったからよく覚えています。

(司会)よく似た体型していらっしゃるし。ところでカバンさんはどうでしょうか。

(カバン)私は、自分で言うのも何ですが革製のリッパなカバンです。ある日、刑事の人に買われて、どこへ連れて行かれるのかなと思ったら、新品の私を雑木林の横の溝に入れたのです。何をするのかと腹が立ちました。

(司会)それはそれは。

(カバン)しかも、下に牛乳が半分はいった牛乳びんを1本と、ハンカチ、白い三角布を隠して… 学生カバンなのに教科書や筆箱ではなく、ししゅう糸2巻、編み棒1本、紙片、女物の櫛1個、少しのちり紙を中に入れられて。 すると近くで一生懸命、畑仕事をしていた人に刑事が何やら立ち会いをお願いしていたのを覚えています。 立会人が来たときに私は道に上げられ、勝手に写真を撮られました。失礼だわ。 あとで聞いた話ですが私は、中田善枝さんという女性の持ち物にされたそうです。

(司会)あなたも善枝さんのものに仕立て上げられたと。

(カバン)そのとき私は新品だったので中田善枝さんにも石川一雄さんにもであったことがありません。 それに、善枝さんがもっていたカバンは、私ほど立派な革製のカバンではなく、革製に見えるビニール製だったと家族が証言したそうじゃありませんか。カバンをナメてもらったら困ります。 全部、警察のでっち上げであることは私が断固証言します。

(みんな)私たちも断固証言します!

(司会)是非そうしていただきたいものです。今日はどうもありがとうございました。

 

▲このページのトップにもどる