狭山中央闘争への前哨戦 10・3要請行動をたたかう

(2012年10月22日)

 

第11回目の三者協議の当日に新たな担当検事を糾弾する!

10月3日、狭山第3次再審をめぐって、裁判所・検察・弁護団の第11回目の三者協議が行われました。検察側は、事件直後の捜査報告書やスコップに関する証拠4点を開示したと 事実調べ・再審を訴えて官庁街をデモ行進(10・3) のことですが、証拠隠しの姿勢はかえていません(『狭山闘争ニュース』参照)。全国連はこの10・3三者協議のまさに当日に、東京高裁、東京高検にたいする要請行動にたちあがりました。

午前10時からの事前の打ち合わせ集会につづいて、11時から東京高裁への要請行動をおこないました。高裁は加藤法廷管理官ら3人が対応に出てきました。

石川さんの訴えうけとめ再審を開始せよ

要請団を代表して村上義久副委員長が「小川裁判長が東電事件で開始させた。当然の結果である。えん罪に苦しむ人が無罪を確定させているしくみを広げていかなければならない。石川一雄さんは高裁前で訴えている。この血叫びをうけとめ狭山でも事実調べ・再審を開始させるべきだ」と訴え、あわせていまだ開示されていない証拠を出させるよう再度の勧告をすること、また証拠リストを開示させることを迫りました。 

この後、本部と参加各支部・県連から文書による要請が行われ、全証拠を開示させること、事実調べを開始することが訴えられました。

最後に、中田書記長が「三者協議も11回を重ねている。再審をめぐるたたかいも新たな段階を迎えている。検察はいまだに勧告された証拠を出していない。裁判所はこの新たな段階で、事実調べ・再審にむけ真剣な姿勢で当たっていくべきだ」と訴えました。

交代した担当検事に証拠開示を迫る!

昼休みに高裁から霞ヶ関を一周するデモ行進をおこなったと、午後1時30分から検察にたいする要請をおこないました。

8月に広瀬検事にかわり新たな担当主任となった保坂栄治検事が対応しました。 保坂検事は、このあと午後3時から三者協議であることを明らかにしました。

要請団長の村上副委員長は保坂検事にたいして、「7月に新たに検事総長が就任した。これにあわせて、マスコミでは『もともと証拠は検察の私有物ではない…。被告に有利な証拠を出し渋るのは正義にもとる』『…再審請求審では、全面開示が筋ではないか』と社説で強く訴えている。これをどう受け止めるのか!」と追及しました。要請団からも「今日、証拠を全面開示するのか!」との追及がおこなわれました。検事は「具体的なことは答えられない」と逃げましたが、要請団は、「新検事総長のもとでの初めての三者協議だ。検事の姿勢もこれまでとちがうはずだ」と追及を続けました。最後に、参加した各支部・県連の代表が検事に一言ずつ思いをぶつけ、要請文を提出しこの日の要請をやりぬきました。

再審をめぐる決戦が煮詰まっています。全国連のこの10・3要請行動は、10・28中央闘争への前哨戦です。10・28狭山中央闘争を今年最大の決戦として打ち抜きましょう。全国から総決起をよびかけます。

 

 

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