8・22奈良地裁判決を徹底弾劾する!

(2012年09月30日)

 

差別判決を徹底弾劾する!

① 8月22日、奈良地裁 新阜(にいおか)真由美裁判官は、仲川奈良市長による部落解放運動つぶし、「ムラ」つぶしの差別行政を全面的に認める差別判決を出した。

生活の基本である「我が家」である同和(改良)住宅を明け渡し、部落差別の襲撃から身を守り、差別者を徹底糾弾するための団結拠点である「ムラ」からたたきだすというのである。

ふざけるな! 奈良町の西端の湿地帯に部落民を押し込めて、高度経済成長期になっても共同便所・共同水道・消防車も通れない道をそのままにして「奈良市の玄関口にこんなひどい状況の部落を放置できない。観光客の目に触れたらたいへんだ。」と、同和対策地区改良事業を名目にして、住民に有無を言わさずタダ同然に住居と土地を取り上げ、同和住宅(高層団地)に押し込めたのは奈良市行政ではないのか!

我々から取り上げた家を返せ! これが我々住民の声である。

8・22新阜(にいおか)判決は、住民はもとより部落解放運動に対する挑戦的敵対であり、許すことのできない差別判決である。まずこのことを弾劾する。そして、奈良市仲川市長と共に許すことのできない差別者として徹底糾弾する。

住宅闘争に憎しみ示す仲川市長

② そもそも、「人間外の人間」として400年以上の部落差別を拡大助長し、新たな部落差別を使って今日の格差社会をうみ出したのは行政そのものである。働く場所を奪われ、住居を奪われ今日1日をどうして生きていくのかと何百万、何千万人の労働者がその日暮しの生活を余儀なくされている。その一方で何千万円、何億円と利益をむさぼっている資本家がいる。今や格差は、部落だけに顕著なものではなく、労働者階級全体が置かれている。

しかし、今日の厳しい状況を行政が自らの政策の破綻の責任を部落民に押し付け、部落解放運動に転嫁してきた。現在、奈良市が行なっている同和(改良)住宅住民への明け渡し攻撃は、自らの怠慢や悪行を隠すために住宅住民にその責任をなすりつけて住民を追い出し、部落解放運動を根絶やしにした上で部落差別を解消するのではなく、被差別部落そのものをなくし、部落住民から強制的に取り上げた土地を金にかえるという地上げ屋でも真似できないとんでもない住民無視、人権無視の部落差別そのものである。

仲川奈良市長のツイッターには、「ふざけるな! という市民感情はもっともだ。今までであれば、解放運動と一体化したこの手の滞納は、出来ることなら表沙汰にしたくない、とこれまでの人たちは考えてきたのだろう。」「そうでなければ、200ヵ月を越える市営住宅家賃の滞納なんて発生するハズがない。 約2300戸の市営住宅のうち、422戸が滞納しているなんて状況、叩かれるまでもなく明らかに異常だ。」「奈良市の方針としては、特に長期・悪質な者から順に片っ端から提訴する方針。今回の9月議会でも追加提訴の議案を提出している。」とつぶやかれている。

これを見れば一目瞭然である。仲川市長お前に何の権限があるというのか。我々の「ムラ」を住宅をお前の勝手には絶対にさせない。仲川市長こそ奈良市から出て行け! 8・22新阜(にいおか)判決は、この仲川市政を擁護し、差別行政を推進させる差別判決にほかならない。

差別者とはとことん闘い抜く!

③ 我々は、この差別判決と差別者を絶対に許さない。「ムラ」のきょうだいと一丸となって闘い抜くことを宣言する。すでに我が「ムラ」では住民決議が採択されている。差別行政と差別者に対してトコトン闘い抜く。全国300万部落民と心ある労働者とともに差別糾弾の闘いをさらに推し進めていくことを宣言する。我々は権力者の得手勝手を許さない。差別者を徹底糾弾する。

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