戦争の加害責任を忘れず-8・5広島-重慶を結ぶ集い

(2012年08月21日)

 

5日午後からは関連企画を福島町の旧隣保館(いきいきプラザ)で行ないました。

広島のつどい懇親会 「広島―重慶を結ぶ集い」は、中国・重慶大爆撃の被害にあった方の遺族が、爆撃の実態や日本に対して賠償を求める切実な訴えを行ないながらも、こころざし半ばでこの世を去った被害者の意思を受けついで、訴訟に勝利する決意を話されました。あらためて現在に至り続く加害問題の深刻さを痛感しました。

その後は、広島支部青年部の主導で「8・6ヒロシマのつどい懇親会」をおこない,「広島―重慶を結ぶ集い」参加者や、つどい出演者のナターシャ・グジーさんや広島修道大学の学生など50名を超える人が集まりました。

はじめに広島支部青年部が8・6を迎えるにあたり、地元の被爆者や子どもたちに現在の被爆の実態や意識について話しをきく取り組みの報告や、各支部の青年から集まった戦争・被爆体験の証言を発表しました。

青年部副部長の金平玲さんは「沼田さんも亡くなられて被爆者が少なくなっている中で、今のうちに被爆体験をきき、自分のこととして受け止めていくことの大切さを感じた。」山根努さんは奈良から寄せていただいた軍隊での天皇をもちあげた部落差別で受けた悔しさや、被爆した人が心配で多くの人が瀬戸内の島から広島に向かい、二次被爆し、亡くなっていった姿を地獄のように感じた話を紹介するとともに、「広島での放射能による影響が、福島でも繰り返されるのではないかと危惧している。今の現実を乗り越えるために、ヒロシマだからこそ発せられる、人間らしく生きられる理論を力強くアピールしていきたい。」中島晋二さんは「今こそ被爆者の思いを俺達が引き継ぐ」と決意を述べました。後に参加者から「心に響く声をきかせてもらい感動した」「被爆の継承を受けつぐ覚悟を感じた」との感想をいただきました。

 その後は森島吉美代表のあいさつや、東京都杉並区けしば誠一区議会議員、ナターシャさん、関東からの一時避難してきた母親の方、全国連から兵庫と野崎からの紹介あいさつ、そしてディエゴさんや学生バンドの演奏がつづき、盛大な雰囲気で懇親会をとりおこないました。
▲このページのトップにもどる