住宅闘争勝利に大きく前進

(2012年07月22日)

  【南武庫之荘支部準備会】南武庫之荘の住宅闘争は、「過去に遡って、適正な方法で、適正な家賃を算定する努力をすること」という裁判所の決定を受けて、勝利にむけて大きく前進しようとしています。最高裁まで追い出しをかけられた在日のHさんの完全勝利を先頭に、一番古い改良住宅50軒の部屋の修改善を引き継ぎ、尼崎市行政との話し合いが久しぶりに再開されました。 7月6日の交渉日。10名の会員が出席。矢野住宅課長は、「『平成21年12月末までに収入申告を拒否したから1.8倍の家賃を賦課する』と言った前課長のやり方を見直す。」、「今回、判決文の家賃について供託金を還付した。」、「今後の話し合いで残りの供託金を還付してどの年度の家賃に充てるか決めたい。」、「ついては過去分の収入を申告してもらい、分からないところは、公的な人格(保護司や本部派支部などの代表)に証明してもらう。そして少しづつ払って。」、「誓約書を書いて、5年で払えなかったら、又更新。」、「次の課長にも申し送る。」、「しかし、何で供託をしたんですか? 減免とか出来たのとちがいますか。」と最後に本音がポロリ。  課長の説明に住民の怒りが堰を切った。「裁判の書面や、要望書をちゃんと読んだのか!」、「減免手続きに手数料をとっていたのは市の黙認行為だったぞ」、「説明会も住民相手には一回もしていなかった」、「本部派支部には特別の収入申告の免除が数年間あった。支部員以外は除外されていた」、「判決文の中にある、過去に遡って、適正な方法で、適正な家賃を算定する努力をすることを、住民連絡会との約束事にせよ。これまでの追い出し裁判の責任をとり、誠実な話し合いを行なえ。課長の言う『公的な人格』が如何に私たちを苦しめてきたのかわかるか。止むにやまれず供託に踏み切った。そして10数年間犯罪者扱いされながらも行政の差別を糾してきた住民連絡会こそ、家賃問題の窓口にすべきだ。その会の代表こそ『公的な人格』に相応しいのではないか!」。  課長は部下に対して「今言われていることを全部メモしておけ、ちゃんと検討するから。」そして「その点について考えます。今日は貴重なお話ありがとうございます」と次回、8月2日に継続となりました。  改めて、部落差別、民族差別を許さず、粘り強く交渉をしていきます。
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