茨城県連・婦人部の東京高検にたいする要請文

(2012年05月16日)

 

狭山担当検事御中

要 請 文

  広瀬検事は、毎回私たち全国連が要請行動をするのをどう考えますか? 「司法機関のやることに黙って従っていればよいのに、逆らい、時には大きな声も出す。他人の裁判なのに、信じられない。」というのが本音ですか?

私が狭山の事件を知った30年位前、石川さんが詠んだ句があります。

「我が体、暗夜の獄に埋もれども、心は常に荊冠旗の下」

この句は、無実であるにもかかわらず、真っ黒な闇に突き落とされ絶望の中にあった石川さんの心の支えが部落解放運動であること。そして部落の兄弟は「石川の命、我が命」として常に石川さんと共にあることを言っているように思います。

部落差別により殺人犯に仕立て上げられた石川さんの苦しみは、差別を経験してきた者にしか分からないし、だからこそ私たち全国連は、他人事ではなく自分のこととして闘っているのです。 石川さんは今年73才です。毎月、東京高裁前でマイクで無実を訴えています。その姿を見ると、「1日も早く再審開始をかちとらなければ」と思います。24才で逮捕されてから、49年間も暗夜の獄につながれたままなのです。

検察は全証拠を開示してください。差別逮捕に加担したことは許されることではないですが、せめて今できることをやってください。 検察は正義を行うところなのではないのですか? 私たちは、石川さんが再審無罪を勝ち取るまで何回でも要請にきます。「そんな証拠はない」とかとぼけても無駄です。私たちは、法律のことには詳しくないかもしれませんが、必死さは負けません。検察は全証拠を開示してください。要請します。  以上部落解放同盟全国連合会茨城県連婦人部
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