全国連第21回大会へ

(2012年03月21日)

  全国連は来る4月7日~8日の予定で、第21回全国大会を大阪・荒本人権文化センターで開催します。 全国連創立以来満20年、この間、経済・社会・政治の情勢は大きく変化してきました。それとともに部落をめぐる情勢も、解放運動をめぐる情勢も大きく変化してきました。 この変化は、現代世界の「体制」そのものの大きなほころびと、それをつくろうための労働者・人民に犠牲を強いる攻撃としてあらわれました。 昨年3月11日の東北、関東を襲った大地震と大津波、福島第一原発の大事故は、巨大な産業のための生産力が、実は膨大な人々の命、生活を犠牲にすることと引き替えにされていることをあらわにしました。 果たしてこんな社会でいいのか、原発だけではない、若者を使い捨てにする仕事の有り様とこの社会、働き口がない、働いても生活できない低賃金と貧困の問題など、この社会を根本から問い直すべきときです。 部落解放運動もまた、この20年、運動に傷をつけ、その成果をなきものにしようという攻撃によって運動総体の後退を余儀なくされてきました。この情勢のなかで、全国連が運動全体の未来をきりひらいていく、その道筋を明らかにしていかなくてはなりません。 いま、私たちのたたかいの場は大きく押し広げられています。経済、社会、政治-体制そのものの大きなほころびと、それに伴う労働者・人民への犠牲の転嫁は、同時に三大闘争の課題をあらゆる領域に拡大しました。 いまこそ、狭山第3次再審闘争をはじめとした差別糾弾闘争と、生きる権利を守る生活要求闘争、労働者をはじめとする多くの人々とむすびついた共同闘争を一体としながら、三大闘争の発展をたたかいとりましょう。 来る第21回全国大会は、全国連のみならず、部落解放運動総体のこれからを引き受けてたたかうために、私たちはどんな変革をなし、どう運動を発展させていくかをみなさんと一緒に明らかにする大会にしたいと考えています。 全国連は、部落に起こるあらゆる課題に向き合い、その差別の根源を撃つ、人間解放の壮大な事業に邁進する決意です。それは必ず全国の部落の兄弟姉妹とたたかう労働者・人民の心をつかむにちがいありません。 全国連と共に! 全国連第21回大会に! 全国津々浦々から結集されんことを訴えます。
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