今年こそ裁判所や検察を追いつめ、狭山再審を勝ちとりましょう。そしてこの国家権力によって仕組まれた一大部落差別、狭山差別裁判の糾弾闘争を勝ちとりましょう。
また、全国における部落の生活実態調査は、昨年一定の集約をおこない、今年さらに運動の基礎資料とあらたな発見を求めて、規模を拡大して取り組んでいきます。
三つ目に寝屋川、東大阪での市議選闘争は、負けはしたものの全国連の選挙闘争として果敢に挑戦し、たたかいぬきました。この敗北の教訓を糧として、次に向けたステップとして今後もたたかいぬくものです。
そして何よりも忘れることのできないことは、東北をおそった大震災と大津波、そして取り返しのつかない被害をもたらした原発事故の衝撃です。
これは、自然災害の被害の大きさもさることながら、「原発」という、ことあれば放射能をまき散らす、核爆弾にもなりかねない危険を作り出した、この資本主義社会を根本から問い直す出来事でした。
人が人として、その尊厳を保ちながら生き、暮らすことができる社会に変革していかなくてはなりませんし、それが当たり前になっていかなくてはなりません。
これからも、政治や社会、経済のあり方を問い続ける契機となっていくに違いありません。
全国連は、あらたな年のはじめにあたり、決意もまた新たにして、今年一年をたたかいます。
私たちの闘いは、部落差別の撤廃と部落完全解放をめざしながら、それとともに全人類の解放を勝ちとろうという壮大な事業です。それゆえに、部落解放運動の存在に大きな意味もあります。
私たちはその大きな意義に足る運動と、日々の検証を続けながら、たたかいぬく決意です。
全国の部落の兄弟姉妹、支持者、読者のみなさんには、こうした全国連とともに団結して、この一年をたたかいぬいていただきますよう訴えます。
4月、全国連第21回全国大会に集まりましょう!