「つくる会」公民教科書の採択弾劾!
(2011年08月25日)
荒本支部が東大阪市教委に抗議、再審議を迫る
【荒本支部】8月3日全国連荒本支部は、東大阪市教育委員会が「つくる会系」中学公民教科書を採択したことに抗議し、再審議を求める要請行動に立ち上がりました。
7月26日、東大阪市の教育委員会は、大阪府下ではじめてとなる「つくる会系」中学公民教科書を採択しました。事前に右翼・反動の勢力の動きもなく、全
く寝耳に水の事態でした。しかし、「独断専行での教科書採択だった」「採択に教育委員会も頭を悩ませている」ということですまされる問題ではありません。
「つくる会系」教科書の内容は、部落解放運動をたたかう立場からは絶対に認めることはできない教科書です。
この公民教科書では、個人の人権より「公共(国家)の利益」が優先され、「義務」が強調される内容になっています。
戦前の教育は、「大東亜共栄圏」をめざし、侵略戦争に子どもを向かわせていったのです。その反省から戦後教育は、二度と侵略戦争を繰り返さないことをめざしてきたはずです。
「日の丸・君が代」にいたっては、大阪維新の会が条例化した「大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱に関する条例」と同じです。
教育の場では、なぜ「日の丸・君が代」が1999年まで「国旗・国歌」として法制化されなかったかを学習する必要があるのです。それは、侵略戦争の歴史を反省したからです。戦後66年経った今も、戦争の犠牲者が存在し、傷跡を残しているのです。
「つくる会系」教科書の採択に抗議し、再審議を求めていきます。