「君が代」起立を強制する大阪府条例を弾劾する!

(2011年06月21日)

  大阪府知事・橋下と「大阪維新の会」は5月25日府議会に、府内公立学校の教職員に入学式や卒業式の「君が代」起立・斉唱を義務づける条例案を提出し、6月3日この「君が代」起立・斉唱条例を強行採決、可決させました。
また起立・斉唱しない教職員に対する免職処分の基準を定める条例案を9月議会に提出しようとしています。
基本的人権として保障された思想・良心の自由を、条例と処分をちらつかせて強制するなど絶対に認められません。教育の自由を踏みにじり、教育行政の独立を侵す政治介入・支配の暴挙は絶対に許してはなりません。
「日の丸・君が代」をめぐっては、東京や大阪をはじめ、処分や再任用拒否をめぐる裁判など、教育労働者の闘いが粘り強くたたかわれています。
全国連は、こうした教育労働者のたたかいに連帯してたたかうと同時に、部落差別撤廃の闘いとして「日の丸・君が代」強制とたたかっていきます。
戦前、帝国憲法下の天皇主権の象徴であり、侵略戦争の象徴としてあった「日の丸・君が代」を教育の場に強制することは、天皇制の賛美、差別・選別教育、侵略教育に道を開き、教育の国家支配をねらうものです。
大阪における今回の「君が代」起立・斉唱条例と「処分基準」条例案の動きは、橋下・維新の会の政治的思惑とは別に、教育への政治介入として突出してお り、戦争への道を地ならしする攻撃です。全国の「日の丸・君が代」強制とたたかう教職員、保護者・生徒、労働者との共同の闘いとして、この攻撃を叩きつぶ さなければなりません。
私たちは、部落差別撤廃とあらゆる差別を許さない解放教育の立場から、この「君が代」起立・斉唱条例を許さず、教育の権力支配に反対してたたかいます。
部落解放運動はその発展とともに解放教育運動を各地につくりだしてきました。それまで学校教育の中に放置されてきた部落差別を、部落解放運動の自己解放的闘いによって、部落大衆と教育労働者の共同の闘いとしてたたかいとられてきました。
私たちはいまその再生をあらたに勝ちとっていきます。全国各地から地域に根ざした教育運動を組織して、たたかう教育労働者との共闘をつくり出していきます。
差別・選別教育、「日の丸・君が代」強制に反対し、この「君が代」起立・斉唱条例を廃止し、 9月「処分」条例を阻止するものです。
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