第20回全国大会が成功

(2011年05月18日)

  第20回全国大会 4月2日〜3日、部落解放同盟全国連合会第20回全国大会は荒本人権文化センター(東大阪市)に、各県連・支部からの代議員、傍聴者と来賓・共闘、230人の参加で成功をおさめました。東日本大震災の被害をうけた茨城からもきょうだいが参加しました。

開会にあたり、震災の犠牲者への黙祷をささげました。また、受付に募金箱がおかれ義援金への協力が大会運営委員会より呼びかけられました。全国連はこの 大会を期して、被災者救援に取り組んでいくことを決定しました。また、原発事故を弾劾し、8・6ヒロシマのたたかいをはじめ反戦・反核のたたかいをさらに 強化することを確認しました。
大会の2日間の論議をとおして、・狭山第3次再審闘争、・統一地方選挙、・全国部落の実態調査の三大決戦(本紙前号を参照)を中心とした、今年のたたかいの方針が満場一致で採択されました。
その第一弾として、4月24日、寝屋川市議会議員選挙で、きむら秀幸の勝利をなんとしてもかちとります。そしてその力で、5・23狭山全国統一行動はじ め、証拠開示をめぐっていよいよ決定的な情勢をむかえた狭山闘争を全力でたたかいます。同時に、部落解放運動の再生をかけ、今年最大の取り組みとして全国 部落の実態調査を完遂していきます。
全国連創立から20年目の今年を、「いまこそ飛躍のとき!」としてたたかいます。

(特別決議)
東日本大震災の被災者を支援しよう
すべての原発の廃止へたたかおう!


一、3月11日に起こった大地震と津波によって、東北、北関東は未曾有の被害を受け、多くの人命が奪われ、街が壊滅し、人々の生活が奪われた。われわれは、この災害によってなくなられた人々のご冥福を祈るとともに、一瞬にして人生や生活を奪った災害を乗り越えて、復興にむけて力をあわせてがんばる被災地の人々に心からの連帯をこめて、われわれができるすべての努力をかたむけて、被災者を支援し、復興にむけてともに立ち向かうことを誓うものである。
「人の世に熱あれ、人間に光りあれ」、いまこそ、全国水平社が発した、この人間解放の叫びを、未曾有の困難に立ち向かう被災地の人々との共同の取り組みのなかにつらぬかなくてはならない。一人の例外もない、すべての被災者の命と生活の再建へ、政府や行政を乗り越えて、民衆の団結と連帯の力を、いまこそ発揮しよう。

二、この大震災のなかで起こった福島原発の事故は、自然災害などでは断じてない。それは、「原発は安全」などという嘘八百で人々をだまして、原発政策を推し進めてきた政府と電力会社が引き起こした人災に他ならない。
いまなお、まともに制御できず、放射能を巻き散らかしている福島原発の被害をしわよせされるのは、労働者であり、住民である。東京電力の下請けの労働者は、まともな防護装備もないまま、高濃度の放射能に汚染されたところで、被害を最小限におさえるために命がけの作業に従事している。原発周辺の住民は、住みなれた故郷を追われ、東北から北関東一円の住民は日々、放射能の恐怖にさらされている。
人が住めない、生きられないなかでの「繁栄」とはなにか。それは、戦争によって何万、何百万の人々を殺した上に成り立つ「繁栄」と同じものである。そのようなものは、必要ない。「核と人類は共存できない」、われわれは、ヒロシマ、ナガサキの原点をあらためてよみがえらせ、すべての原発の廃止へ、決意もあらたにたたかいぬくものである。
以上、決議する。

2011年4月3日

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