<長野結婚差別事件> 長野家裁による差別判決を破棄せよ!

(2011年01月13日)

  「緊急署名」にご協力をお願いします

すでにご承知のように、12月1日、長野家裁は、長野結婚差別事件に関して、差別者Kが求めていた離婚請求を全面的に認める、断じて許すことのできない 判決を下しました。長野家裁の樋口真貴子裁判長は、Kによる離婚請求の真の理由が部落差別にあるにもかかわらず、それについての真相追及を完全に避け、 「差別はしていない」「婚姻の継続は不可能」という原告の主張のみを認めたのです。

差別者Kは、M君と娘との結婚にさいして、「家柄が違う」という発言や、M君とお母さんの出身にたいする露骨な身元調査を行っていました。また、法廷に おいて主張されたKの娘の離婚理由は、「お母さん(M君の)と同居したくない」というもので、しかし、結婚後わずか1ヶ月あまりで、「トラブル」らしきも のもなければ、夫婦間の争いもなかったのです。この離婚請求が部落差別によるものであることは、誰がみても明らかでした。
ところが、長野家裁(樋口裁判長)は、原告の主張のみを一方的に受け入れ、「家柄が違う」という発言や身元調査の事実とその意味の具体的な解明について の証人をことごとく却下、事件の核心にある部落差別についてなにひとつ審理をせず、原告の請求通りの判決を下したのです。事実上、部落差別による離婚を裁 判所が認めた、歴史的な差別判決です。断じて許すことはできません。
M君とご家族は、この差別判決にたいして、即日、控訴を決断し、とことんたたかう意志を表明しています。控訴審は、東京高裁で行われます。わたしたちは、このM君とご家族の怒りとたたかいの決意と一体となって、最後までたたかいぬきます。
2月まで緊急に
そこで、私たちは年初より「緊急署名」を取り組みます。この署名は、長野家裁による差別判決を徹底糾弾し、東京高裁にたいして、事件の核心である部落差 別について徹底的に審理し、長野家裁の判決を破棄することを求める署名です。控訴審は、早ければ2月にも始まります。放っておけば、一般の民事訴訟のよう に、短期間の、書類審査のみの審理によって結審となってしまいます。それゆえ、この署名は、2月までの期間に、できるだけ多く集めなくてはなりません。
すべての部落大衆、労働者、市民に事件の真相を訴え、長野家裁にたいする抗議と、東京高裁にたいする要請の声を集めるようお願いいたします。

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