11・2 狭山要請行動の報告

(2010年12月16日)

  11.2 狭山事件での〝証拠ねつ造〟は明らかだ!
 「証拠をデッチ挙げる検察」を徹底糾弾!


10・31寺尾判決36ヵ年糾弾のたたかいを全国でうちぬき、その高揚感のもとで、全国連は11月2日、狭山要請行動をおこないました。この日のたたかいには、首都圏の同盟員と共闘の仲間、関西からの全国連各支部の代表が参加しました。
寺尾判決の拠り所が崩れた
午前10時から、弁護士会館で集会をもちました。はじめに中田書記長は、12月の三者協議をまえに、全国連は全国動員規模でたたかうことを明らかにしま した。そして、「大阪地検の証拠改ざん事件で、検察の信用は崩れた。『不自然な証拠だが、検察は証拠のデッチあげなどしない』という寺尾判決のよりどころ も崩れた。狭山でも私たちは証拠のデッチあげを追及し、裁判所の間違いも追及していこう」とうったえました。
つづいて、井橋中執から「雑木林での血液反応検査報告書をだせということが焦点。検察は『検査をやらなかった可能性が高い』などと言うが、当時の鑑識課 員は『やった』『報告書もあげた』と言っている。取り調べの録音テープも『自白』前のものは出していない。改めて全部出せと追及していこう」と、具体的な 要請について提起されました。
参加した茨城県連、狭山支部、江戸川支部、関西を代表して寝屋川支部から10・31闘争の報告と、今後のたたかいについての決意がかたられました。
裁判所にも責任がある!
午前11時からの東京高裁にたいする要請では、要請団は、まずなにより、「血液反応検査報告書が『見あたらない』という検察の回答は不自然だ」「12月 の三者協議で弁護団の意見書にたいして検察の回答が出されるということだが、裁判長からももっと積極的に検察に開示させるべきだ」と、再度の証拠開示勧告 を出すことを強く迫りました。
さらに、裁判所の要綱行動にたいする不誠実な対応を弾劾。要請団は、「私たちは、狭山事件で証拠のねつ造、自白の強要があったとずっと訴えてきた。い ま、検察への信頼がくずれた。検察の言い分を丸飲みしてきた裁判所の責任も問われている」「私たちの真実の訴えに、真剣に応えよ!」と、追及しました。
証拠開示以外にない!
午後から、検察にたいする要請行動をおこないました。今回も、狭山事件を担当する主任検事である上田検事を相手に要請をおこないました。
まず、検察の不祥事んたいする追及では、上田検事は「もってのほかというのはその通りです。…衝撃を受け、恥ずかしいこととして、言い訳の出来るものではありません」と謝罪しました。
要請団は、「恥ずかしいと思うなら、狭山事件でも真相を明らかにする立場に変わるべきだ。都合のいいものだけなら、大阪の逮捕された検事とかわらない。証拠はすべて出せ!」と追及を続けました。
次に、取り調べの録音テープについての追及には、検事は「あるものを全部だした」といいます。これにたいして要請団は、「犯行を認めたテープはあるが、 否認したテープがない。疑って当然だ!」「どんな証拠があるのか、検察にしか分からない。検察は『見つからない』『信用せよ』というが、検察の信用は地に 落ちている。証拠リストを開示せよ!」と要求しました。
上田検事は、「回答は三者協議のなかで出す」と語りました。
最後に要請団は、「二度と無実の罪で苦しむ人をつくらないよう、証拠をすべて開示せよ! 狭山は開示が進めば無実が明らかになる。12月に積極的な開示を行え!」と、重ねて訴えました。
全国連は、次は12月14日、全国動員的規模で要請行動をとりくみます。部落のきょうだい、労働者に参加をよびかけます。
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