9・10 狭山要請行動ー高裁前での宣伝

(2010年09月10日)

  9・10要請行動 10・31狭山闘争を全国でたたかおう
4回目の三者協議が目前に迫る9月10日、全国連は狭山要請行動と、裁判所前での宣伝をおこないました。毎回、福岡から参加している村上義久副委員長を団長に、全国から60人の同盟員、共闘の仲間があつまりました。
午前10時、要請に先だっておこなわれた集会では、石川一雄さんがこの日も朝から高裁前で訴えをおこなっていることが紹介されました。石川さんは、検察 にたいし、「事件の全貌」と、「拷問的な取り調べ」の実態を明らかにせよと迫り、裁判長に「さらなる証拠開示の勧告」「事実調べ」を要求しています。参加 者は、この石川さんの訴えに応え、たたかう決意を固めました。
東京高裁前に全員で移動し、「差別裁判糾弾!」のシュプレヒコールをあげ、20人の代表が要請行動にはいりました。村上副委員長を先頭に要請団は、「検 察は肝心な証拠を隠している。岡田裁判長は、勧告を踏みにじられてなぜ黙っているのか? 再度の開示勧告を行え」「悲鳴も叫び声も聞かなかったというOさ んの証言について、事実調べを行え」と訴えました。また、「裁判所前で石川さんが訴えている。裁判所は、どう受けとめるのか?」「三者協議に石川さん本人 を参加させよ!」と、迫りました。さらに、「私たちの要請が、裁判官に伝わっていることがわかるように、要請行動のシステムをあらためるべきだ」と、申し 入れました。
高裁前での宣伝 要請団のたたかいと呼応して、裁判所の前では、マイク宣伝と署名とり、ビラまきがたたかわれました。そして、昼休み前、ふたたび訴えにみえられた石川一雄さんを激励し、裁判所前でのたたかいをやりぬきました。
「殺害現場」にかかわる証拠が「不見当」などありえない!
午後から、日比谷公園霞門で街頭宣伝をおこなったあと、検察にたいする要請にはいりました。前回にひきつづき、「裁判の手続きのことはこたえない」「個 人的な立場は答えない」などと、要請行動にたいしていっさい応えようとしない上田検事を激しく弾劾し、要請を続けました。
要請団は、まず、「ルミノール検査報告書、つまり殺人事件で殺害現場とされているところの捜査書類が見あたらない?! そなんことがあっていいのか!」 「他のえん罪事件でも問題になっているのは、存在する証拠を隠してきたことだ。『不見当』などという回答は絶対に許されない」と、隠している証拠を明らか にするよう求めました。
また、「検察は勧告が出されなければ証拠は一切ださない。勧告を受けたら、都合のわるいものは隠す。無実の罪で苦しんでいる人をあざわらうのか!」「検 察は、石川一雄さんと弁護団の努力を妨害している。許さない!」「上田検事が、答えられないなら、東京高検の公判部長をこの場に出せ!」と、検察の態度を 糾弾しました。
激しい追及をうけ、上田検事も次の三者協議にたいして「誠実に対応する。ウソはつきません」と言わざるをえませんでした。
全国連は、さらに全証拠の開示、裁判所による事実調べをかとるためにたたかいつづけます。次は、全国各地で10・31狭山闘争を、かつてない規模でかちとります。狭山闘争をたたかう部落のきょうだい、労働者は共にたたかいましょう。
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