7・27狭山要請行動の報告

(2010年08月12日)

 

7・27要請行動 アリバイ的な「開示」では許さない!
7・27要請行動で検察・裁判所を徹底糾弾!

裁判所は再度の勧告、事実調べを行え!
7月27日、全国連と共闘は5月13日の狭山事件での「証拠開示」をうけて、初めての要請行動をおこないました。
午前10時30分から、東京高裁にたいする要請にはいりました。要請団長の村上久義副委員長は、「『殺害現場』のルミノール検査報告書など、無実をしめす肝心なものが隠されている。岡田裁判長はあらためて全証拠の開示勧告、証人尋問、事実調べをおこなえ」と迫りました。

要請団からは、要請の本題として、・さらなる証拠開示を勧告すること、・ただちに事実調べを開始すること、・三者協議に石川一雄さん本人が参加できるようにすること、の3点を要求しました。
「勧告した8項目すら全部開示さいていない。私たちは全証拠の開示を要求している。もう一度、勧告を出せ」「検察はルミノール検査報告書などを、『見あ たらない』というが、なくしたのか、どこかに紛れたのか、理由をはっきりさせるべきだ。本来なら、裁判所がちゃんと検察に指導するはずだ。それすらやって いないのは差別だ!」「三者協議でも石川一雄さん本人が意見を述べて当然だ」と、迫りました。
最後に要請文と、たたかう労働組合が集め全国連に届けてくれた600筆をこえる署名を岡田裁判長に提出しました。

証拠隠しをやめろ! 新任の上田検事に迫る
昼休みの裁判所包囲デモをおえ、午後1時から検察にたいする要請行動にはいりました。狭山事件担当の主任検事がまたしても交代していました。山口検事にかわり、上田邦彦検事となりました。要請行動は、上田検事を相手におこないました。
要請団は、裁判所から勧告をうけてもなお証拠を隠しつづける検察にたいし怒りをぶつけました。
「不見当(見あたらない)とは、どこを、どう探していっているのか!」。
「殺人事件で『殺害現場』にかかわる報告書もみあたらない。これで、勧告にたいして真摯に対応したと言えるのか!」。
「検察は、足利事件でのデッチあげへの反省はどこへいったのか?」「布川事件でも、『見あたらない』といっていた証拠が7つも出てきた。ウソがばれるたびに証拠を小だしにだしてくる検察に、世間では怒りがわいている」。
要請団の追及がつづきました。これにたいし、上田検事は「探せるところはすべて探した。そのうえで開示した。やるべきことはやったと感じている。そのう えで、具体的にどこに、こんな証拠があるはずだから探せと裁判所に指摘されてば応じる…」などといいます。検察は「これで終わり」と、証拠隠しを貫こうと いうのです。絶対に許せない!
要請団は、「肝心な証拠は『不見当』。これでは核心的なところは、すべて分からないとういうことではないか! 殺害現場すら特定せずに、死刑! こんな裁判があるのか!」「検察は、まだ証拠を隠している。全部を明らかにせよ!」と激しく迫りました。
全国連は検察が全証拠を開示するまで、要請・糾弾をたたかいつづけます。次は、9月10日に要請行動をたたかいます。すべての部落のきょうだい、狭山をたたかう労働者・市民は、ともにたちあがりましょう。
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