第19回全国大会が成功

(2010年05月13日)

  第19回大会 部落解放同盟全国連合会(以下、全国連)第19回全国大会は、4月17日〜18日、荒本人権文化センターに271人が参加し、成功をおさめました。

大 会 宣 言

わたしたちは、ここに、全国連第19回大会の成功をかちとった。
いまや、既存の部落解放運動は大きく後退し、部落差別は、水平社創立以前の状態に逆戻りしつつある。しかし、部落民自主解放の情熱は、部落大衆のなかからつきることはありえない。狭山差別裁判糾弾のたたかいは、部落解放運動総体の後退にもかかわらず、石川一雄さんの不屈のたたかいを先頭にして、ついに、再審の門をこじ開ける情勢をたたかいとっている。

いまや、全国連の使命は重大である。わたしたちの手で、差別糾弾闘争を復権し、部落民自主解放の燃え上がるような情熱によって、混迷する部落解放運動の戦列を再統一し、部落解放運動の新しい発展の時代をこじ開けなくてはならない。

しかし、そのためには、わたしたちじしんの「狭い殻」を、みずからの手でたたき割ることが必要である。真に、三百万部落大衆のなかにわけいり、その労働と生活のなかからわき起こる、差別にたいする怒りを掘り起こし、これをひとつの巨大な団結に結びつけていかなくてはならない。

わたしたちは、本大会を期して、全国的な部落の実態調査に、全組織をあげて取り組むことを決定した。この実態調査は、同和事業全廃と部落解放運動の後退、深まる不況のなかで蓄積された、部落差別にたいする怒りとたたかいの力を、その根底から掘り起こすたたかいである。「もう差別はない」「部落差別などたいした問題ではなくなった」など、嘘八百の主張によって隠された部落差別の真実の姿と、差別からの解放を求める声を、いまこそ、わたしたちの手で明らかにしなければならない。この、ひとりひとりの部落大衆の声こそが、部落解放運動をふたたび勃興させる唯一の力である。

いまこそ、組織の総力をあげて、実態調査に取り組もう! この取り組みを通して、全国連五万人組織建設の新たな土台を打ち立てよう!

二〇一〇年 四月 一八日

部落解放同盟全国連合会第十九回大会参加者一同


決議(案)1
本年こそ、狭山第三次再審をかちとるために、全国連の総力をあげよう!

狭山第三次再審闘争は、いま、勝利に向けて、決定的な情勢を迎えている。再審の門をこじあけ、50年近くにわたって闇から闇に隠されてきた石川一雄さんの無実と、部落差別による犯人でっち上げという国家犯罪の全貌をあばくときがきているのである。
いま、このときに立たずして、たたかうときはない。検察が隠し続けてきた石川一雄さんの無実の証拠をすべて開示させ、そのすべてにわたる事実調べを裁判所に行わせること。このために、いまこそ、われわれはもてるすべての力を結集しなければならない。
全国の部落から、証拠開示と事実調べを要求する無数の声を、署名、ハガキ、要請文などの、あらゆる形で集めよう! 狭山闘争に心をよせる、すべての労働者、市民の声を東京高検と東京高裁につきつけよう! 次回の三者協議が行われる5月中旬、全国からの大要請団を組織し、東京高検と東京高裁に乗り込もう!
5・23全国統一行動をたたかいぬき、10・31中央闘争に攻め上ろう!
本年においてこそ、狭山事件の再審をかちとるために、全国連は総決起することを本大会の名において決議し、全同盟員の誓いとするものである。
右、決議する。


決議(案)2
全国の力を結集して、長野結婚差別事件糾弾闘争の勝利をかちとろう!

われわれは、M君と心をひとつにして、長野で起こった結婚差別事件の糾弾闘争の勝利をたたかいとるために総決起することを誓う。
部落差別による屈辱をそそぎ、人間としての尊厳を取り戻し、そして、差別をこの世の中から撤廃していく唯一の力は、差別をうける部落民の団結と、部落民が自らの手で差別を正すたたかいである。M君が受けた差別は、M君とわれわれの手で正さなければならない。全国連の全同盟員は、どこまでもM君と生死をともにして、ともにたたかいぬく。
差別者が起こした「離婚訴訟」の棄却をかちとろう! M君と全国連による「損害賠償請求」の裁判闘争の勝利をかちとろう! 差別者に荷担した弁護士による、差別糾弾闘争への非難をあおる差別扇動を徹底的に粉砕しよう! 差別者を部落大衆の前にひきずりだし、M君にたいする心からの謝罪をかちとろう!
そのために、全国の部落において、真相報告集会や、M君を激励する署名、カンパの取り組みに立ち上がろう! 長野地裁、長野家庭裁判所で行われる二つの裁判に、全国の部落からかけつけよう!
右、決議する。

全国連第19回大会参加者一同

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