5・12 狭山要請行動の報告

(2010年05月14日)

 

5・12要請行動

検察は証拠隠しをやめろ!
東京高裁はただちに事実調べを!

5月12日、狭山再審をめぐる第3回目の三者協議を前に、東京高裁、東京高検への要請行動をおこないました。全国の各支部からの代表、共闘の仲間をふくめ約70人が参加しました。

要請にさきだって午前10時30分から弁護士会館で集会をおこない、正午から霞が関を一周するデモ行進をおこないました。この日は日比谷公園で「狭山再審を求 める市民集会」もあり、そこに集まってきた部落のきょうだい、労働組合、市民の会の人々とエールを交換しながらデモをうちぬきました。
午後1時、全国連と共闘が東京高裁前に登場。石川一雄さん、早智子さんが、市民の会の人たちとともに訴えを行っていました。石川さんらがアピールをおえ たあと、全国連・共闘は、シュプレヒコールをあげました。そして、石川一雄さんと固い握手をかわし、要請行動にはいりました。

東京高裁への要請行動 訟廷管理官の態度を糾弾
512 「石川さんの無実を明らかにするため、重大な思いで全国から要請に来ている。裁判所は真摯に対応せよ。再審を訴え33年、一度も事実調べが行われていない。これは差別だ! われわれは怒っているんだ!」。
村上久義副委員長が訴え、約束の1時15分から要請行動をはじめようしました。しかし、南須原訟廷管理官は、何を問いただしても「答える必要はない」と いう権力者的で、不誠実な態度をかえません。さらには、自分は役目は「文書(要請文など)を届けるだけ」などと、ふざけたことをいいます。こんな態度を許 すはずがありません。
「要請行動を否定したり、愚弄するような態度は許さない!」「請願の権利を尊重しろ!」「われわれの要請、怒りは、岡田裁判長にむけられている。これ が、岡田裁判長の狭山にたいする態度だというのか! 管理官が態度を改めないなら、直接、第4刑事部の裁判長に要請にいく」…。要請団の弾劾がつづきまし た。
結局、南須原管理官が、「請願ですので、真摯にうけとめます」と謝罪し、30分遅れてようやく要請行動にはりました。要請では、各地からの参加者が「要 請文」をもとに、事実調べー再審を訴えました。この間、中に入れなかった参加者(要請は20人までに制限されている)は、裁判所前で、マイク宣伝をおこな いました。

東京高検 ある証拠は全部出せ!
512 検察への要請行動には、今回も狭山事件担当の責任者である山口幹生検事と、2人の事務官がでてきました。
翌日、13日が三者協議です。その点を問われても山口検事は、「勧告については重く受けとめるということで、前回から真摯に検討してきました。その結果 にもとづいて対応する…。中身についてはこの場では、答えられません」と、回答はかわりません。「裁判長には、すでに示したのか?」の問いにも、検事は 「明日、します」というものでした。
要請団は、「明日を待たずになぜ開示しない! 勧告までされている。速やかに開示すべきだ。なぜ、無駄な時間を使うのだ!」「えん罪はなくすべきではな いのか」「真摯に対応というが、布川事件を見ても、検察をウソをついて証拠を隠してきた。これ以上、証拠隠しをやめろ!」と、追及をつづけました。
山口検事は、「…裁判所の勧告も、意見、要望も聞かせて頂いた上で、真摯に、まじめに検討しているところ…。明日の手続きのなかで、適切に対応していく」と、答えを繰り返しました。
要請団は「あるものについては、必ず出せ! これは、中身の検討以前に常識だ!」と重ねて強よく訴え、この日の要請をおえました。
▲このページのトップにもどる