3・7広島差別事件真相報告集会の発言から

(2010年04月14日)

  前進社に「申し入れ」抗議行動も
革共同は「ハンマー襲撃」と荒唐無稽のデマ


「3・7広島差別事件 東京真相報告集会」は成功しました。この集会の成功は、労働者のなかでの「差別する革共同を許すな」の声の広がりを示しました。また、この成功で、首都圏における全国連建設の突破口がきりひらかれました。集会での発言を紹介します。

■中田潔書記長 (基調報告から抜粋)
2年半の広島差部事件糾弾のたたかいで、差別事件を正しく理解し、「革共同は許せない」の声が広がってきました。「住宅闘争はものとり主義」との差別発言は、住宅闘争と全国連への反感をあおり、金平玲さんを全国連と部落解放運動に敵対する革共同の手先にしよういう意図的なものでした。また、「糾弾は相手の(差別者の)人格を否定するもの」と差別糾弾闘争を否定し、「差別かどうかは革共同がきめる」と部落大衆の自主解放を一切認めないという、非常に大きな差別事件です。
私たちは2年間のたたかいの成果のうえに、差別糾弾闘争の復権をかちとっていきます。「労働者の団結のためには、部落解放運動は妨害物」などという差別者ー革共同をうち破り、部落大衆と労働者との真の階級的共同闘争をつくりあげていきます。部落解放運動の否定する攻撃にたいし、全国連は新たな水平社となってたたかいます。4月、第19回大会にあつまりましょう。

■講演 森島吉美さん(広島修道大学教授)
現実に、差別はものすごくあります。僕自身が今、結婚差別事件に関わっています。差別する側の人間が警察を使い、裁判所を使い、堂々と差別をする。差別の質が変わってきている。このまま行けば、水平社以前にあっという間に戻る。私たちは何をしなければならないのかということです。
ある学校で、学生を選んで「結婚差別を絶対に許さない」という側と、「結婚差別はあっても仕方がない」という側に分けて、討論をさせた。1週間の時間をかけて準備をさせた。「差別はいけない」という情報は手に入りやすい。しかし、差別することを直接、具体的に学ぶ場などないはすです。討論がはじまると、結果は、「差別する」側が圧勝したのです。あとで反省会をやると「差別する」側に選ばれた子が涙を流して「誰に聞いても、教えてくれなかった。しかし、あの場では、いろんな言葉が出てきた。自分がどんな人間になるか、怖い」といったのです。
差別をする情報はものの見事に入っていいます。入り方は、具体的です。家に帰っておばあちゃんらが「あそこが部落。あの子が部落の子や。あの子と付き合うな…」。ものすごい迫力でかたります。これが差別的情報です。学生を前に、部落差別問題を語るときは、たたかいなんです。この迫力に勝たなければならない。玲さんを目の前に、指をさし、彼女が部落と知りながら、「部落差別問題と関わるのをやめてしまえ!」。具体的で、攻撃的です。これとたたかうのです。
差別は一歩でもこちらがブレーキをかければおそいかかってきます。たたかっていきます。

■金平玲さん(広島支部青年部)
昨年、差別者・革共同が、福島町の村のなかにふみ込んできました。「差別者が村に入ってくることに反対しよう」と署名を呼びかけると、みんな署名してくれました。差別者は、こうやって追いつめればいい。今年1月、神奈川で労働者との交流会をもちました。「革共同はおかしい。開き直るのは許せない!」といってくれました。労働者に訴えれば、絶対に分かってくれます。もっと訴えていきます。
青年部の訴え

■小林拓也・全国連青年部長
全国連青年部は糾弾闘争をたたかうために結成されました。結婚、就職…、部落差別は青年に集中します。革共同の広島差別事件も狭山事件も、長野結婚差別事件もそうです。糾弾闘争は当たり前の行為だ!

■関西の部落の婦人
私の娘も信頼する同僚にうらぎられ、悔しい気持ちで差別糾弾闘争をたたかいました。共にたたかってくれると思っていたのに裏切られた気持ちはどんなものなのか、よくわかります。革共同のように「すぐに問題にしなかったのはおかしい」などといえるのは、差別の苦しみが分かっていない証拠です。ここにいる人が玲さんを支えてください。

前進社に抗議行動
革共同は「ハンマー襲撃」と荒唐無稽のデマ宣伝


集会に先だって午前中に、中執、広島支部を先頭に全国連の代表団が、革共同の本部事務所である「前進社」にたいする「事実確認会に応じるように」と申し入れに行きました。
インターホンの呼び鈴をおしても、なかからは返事一つありません。全国連はハンドマイクをつかって「申し入れ文」を読み上げ、ポストにいれました。途中、なかに籠もっていた差別者は、ときどきおそるおそる窓からカメラのレンズだけだして写真を撮っているではありませんか。なんという無様な姿か! 全国連の代表団は、差別者特有の薄汚いデマをもって全国連とたたかう労働者に敵対をふかめる革共同を徹底弾劾するシュプレヒコールをたたきつけました。(この模様は、ビデオにおさめホームページでも公開しています)。
後日、革共同は機関紙『前進』で、この申し入れ・抗議行動にたいして「全国連本部が1・5・のハンマーで前進社を襲撃」などという荒唐無稽のデマ宣伝をはじめました。革共同の腐敗は極まったというほかありません。全国連は、差別者=革共同への糾弾を貫きます。


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