雑誌 『部落解放闘争』42号を発行

(2009年12月02日)

 

部落解放理論センターから雑誌『部落解放闘争』 42号が発行されました


部落解放闘争 内容
 ◆水平運動史の総括 その1   松村 啓
 ◆オバマ「核なき世界」論のペテン  上島昌樹
 ◆青年部の全国組織ついに結成   全国連青年部
 ◆広島差別糾弾闘争に追いつめられた革共同の悪あがき 「柏木論文」批判   穂高岳志
内容の紹介を兼ねて、「編集後記」を掲載します。
■46年におよぶ狭山差別裁判糾弾闘争の最大の山場が訪れている。東京高裁第4刑事部・門野博裁判長を、何の決定も下せないまま来年2月の定年退官においこむために、総力をふりしぼって4ヶ月決戦をたたかおう。
■門野は、狭山第3次再審の棄却を狙っている。その姿勢は、着任いらい一貫しており、今も変わらない。門野は、9月に狭山では実に32年ぶりになる3者協議をひらき、検察にたいして弁護団が開示をもとめている証拠について、あるかないかの返答を10月末までにおこなうように促した。しかし、検察は「開示しない」旨を文書で提出した、といわれている。にもかかわらず門野は、この検察にたいして、いまだに証拠開示命令を出していない。ここに支配階級の意志は明らかだ。
■殺害現場とされる雑木林でのルミノール反応検査結果をはじめ、かくされている証拠には、国家権力が無実の部落青年・石川一雄さんを部落差別によって殺人犯にデッチあげた犯罪の一部始終が克明に刻まれている。検察は、この国家権力による部落差別犯罪を、またもや闇から闇に葬り去る、と開き直ったのである。
■3者協議は、石川一雄さんをはじめとする私たちのたたかいがもぎとった成果でもある。このチャンスを再審開始へと結実させるために、要請・署名・はがき・電話など、検察への糾弾を集中しよう。
■松村論文は、差別糾弾闘争を基軸として水平運動史を総括する試みである。『解消論』は、部落民自己解放闘争そのものである差別糾弾闘争を否定したところに誤りの核心がある。
■上島論文は、ノーベル賞を受賞するオバマ大統領の「核なき世界」論が、分裂にむかう世界を核によってタガはめしようとするアメリカの新政治・軍事戦略であることを暴露した。
■ついに歴史的な結成をかちとった全国連青年部より、大会参加者の生の声を中心に報告を寄稿いただいた。
■穂高論文は、広島差別事件をひらきなおり、差別主義へと転落した革共同が、全国連の差別糾弾闘争に追いつめられて書いた「柏木論文」を徹底的に批判している。いまや公然と狭山闘争に敵対するまでに腐敗を深めた革共同を部落解放戦線から一掃しよう。

『部落解放闘争』 42号  定価 1100円
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