<主張>沖縄・辺野古への新基地建設を許すな!

(2009年11月11日)

 

 

普天間基地を撤去せよ!
沖縄の米軍普天間基地をめぐって鳩山政権の大混乱がマスコミで報じられています。「国外。すくなくとも県外移設」との鳩山首相らの声は急速にトーンダウンし、今では、北沢防衛相が辺野古案を容認し、岡田外相は「嘉手納基地に統合」などと言い出す始末です。こうしたドタバタは、民主党・鳩山政権による〈名護市・辺野古沖への新基地建設の推進〉への動きと見なければなりません。
私たちは、「辺野古への新基地建設絶対反対!」「普天間基地(米軍基地)は直ちに撤去せよ!」のたたかいをつらぬきましょう。

 

基地の島を永続化させる県内移設にたいし怒り!
1995年、米兵によ る少女暴行事件をきっかけに沖縄県民の「米軍」「基地の島」の現実への怒りが噴出しました。事件を糾弾する県民集会には10万人が決起し、もじどおり島ぐ るみの「基地撤去」のたたかいがはじまったのです。
追いつめられた日米の政府は、96年12月2日に「沖縄における施設及び区域に関する特別行動委員会(SACO)」の最終報告で、「普天間基地を5〜7 年後までに全面返還する」としました。しかしその条件として、「十分な代替施設が完成し運用可能になった後」として、「1300 メートルの撤去可能な滑走路を備えた海上ヘリポートの建設」をあげていました。97年には名護市辺野古のキャンプ・シュワブ地域が移設候補地とされまし た。基地を撤去するかのようにごまかしながら、新たな基地をつくろうとしたのです。
こんなもので人民をだませるはずはありません。辺野古をはじめ沖縄県民は、基地を県内でたらいまわしにする計画に反対し、たちあがりました。
その後、2004年8月13日には、宜野湾市宜野湾にある沖縄国際大学に米海兵隊の大型ヘリコプターが、墜落・炎上。これによって、沖縄県民の「基地はいらない」「基地の島、沖縄の現実を変えろ」の声がいっそう大きくなりました。
SACO最終報告から13年、沖縄のおじい、おばあは、今日も辺野古に座り込みを続けています。10月9日で20000日をこえました。名護市民、沖縄 県民さらに全国の労働者・人民の「名護新基地建設反対」のねばり強いたたかいによって、新基地建設は阻止され続けています。

米軍「殴り込み」部隊の大拠点とされる新基地

アメリカ大統領・オバマは、「21世紀型の脅威に対応する」を合い言葉に、これまで世界各地に駐屯していた巨大な在外米軍を縮小し、身軽な殴り込み部隊 を陸軍の基幹にすえて本土におく、米軍の大再編を行おうとしています。名護新基地は、その中核をになう、最新鋭のヘリコプター・「オスプレイ」の出撃基地 としてつくられようとしています。これによって、「殴り込み部隊」としての沖縄・海兵隊の強襲力が格段にアップするのです。
また、名護新基地をはじめとする在日米軍の再編計画は、極東における米軍事力を強化しようとしています。ワシントン州におかれてきたアメリカ陸軍第1軍 団司令部を神奈川県キャンプ座間に移転し、統合作戦部隊、指揮統制機能の効率化も図っています。沖縄に結びつけて日本全土を基地化する攻撃を許してはなり ません。

沖縄に基地はいらない! 普天間は直ちに撤去を!
10月7日に、「在日米軍再編を見直す」としていた政権公約について「時間の経過によって変化する可能性を私は否定はしない」と言った鳩山首相は、その 後も「日米合意の前提がある。その前提のもとで、沖縄の県民のみなさんにも理解をし得るような形がつくれるかどうかが、一番大きな問題だ」と、普天間飛行 場を辺野古に移設すると言いはじめました。11月13日初来日するオバマ大統領との首脳会談で、名護新基地問題は大詰めをむかえます。
「政権公約」をボロ雑巾のように投げすてて恥じない鳩山・民主党にたいする怒りの声が、沖縄からあがっています。11月8日には宜野湾市で、「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」が開催されました。
私たちも、狭山第3次再審棄却阻止の4ヶ月決戦をたたかいつつ、沖縄の県民と固く手をむすんで、「名護新基地建設反対、普天間をかえせ!」のたたかいに進んでいきましょう。

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