10・25狭山中央闘争へ

(2009年10月19日)

 

① 10・25狭山中央闘争に総結集しよう!
10月25日 午後1時〜開場
社会文化会館
午後4時〜デモ行進


②10・26狭山要請行動
10月26日 午前10時 東京弁護士会館集合
午後1時30分〜 東京高検にたいし証拠開示要請


③検察(東京高検)にたいし、証拠開示を要求しよう!
電話(03-3592-5611、はがき等で働きかけよう!
 要請はがき見本ファイルをダウンロード

狭山第3次再審闘争の決定的局面

「三者協議」開催の意味
9月10日、狭山第三次再審請求において、「三者協議」というものが開催されました。この「三者協議」とは、裁判長、弁護団、検察の三者によって行われる、裁判をどのように進行させるのかという協議を指します。通常の再審事件においては頻繁に行われていますが、狭山事件においては、30年いじょうも前の、1977年の第一次再審の申し立ての直後に一度開かれただけで、その後は第二次、第三次もふくめて一度も開かれていなかったのです。この事実は、あらためて、狭山差別裁判のどす黒い本性が、いまの第三次再審にいたるも何一つとして変わらずにつらぬかれていることを示しています。
しかし、石川一雄さんを先頭にした不屈のたたかいが、これを、ついに開かせたのです。この背景には、足利事件におけるDNA鑑定によるデッチあげの劇的な暴露をはじめ、氷見事件、志布志事件など数々の再審事件において警察、検察のデッチあげが暴かれ、裁判所、検察、警察が国民的な怒りによって包囲されているということもあります。足利事件においては、県警本部長、検察などが被告とされた菅谷さんに謝罪するということも起こりました。いまや、つぎつぎとデッチあげの権力犯罪が暴かれ、警察、検察、裁判所に国民の批判の目が鋭く突きつけられているのです。
しかし、同時に、「三者協議」の開催は、「通常の裁判手続きをふんだ」という、棄却決定へのアリバイづくりという面があることを、わたしたちは決して見過ごしてはなりません。狭山第三次再審を担当する門野裁判長は、来年二月に定年退官が決まっています。つまり、「通常の手続きをふんだ。だから決定に文句を言うな。」という形で、東京高裁・門野裁判長は、いま、まさに退官前の棄却決定の準備を行っている可能性もあるのです。

30年ぶりの勝利へのチャンスの到来
9月10日に開かれた三者協議のなかで、門野裁判長は、弁護団が要請した〈「殺害現場」でのルミノール反応報告書など、検察が隠し持つ証拠の開示〉について、検察にたいして「10月末をメドに、それらが実在するのかどうか、検察としての意見はどうか回答せよ」と指示したと言われています。また、「第2回目の協議を12月に行うこと」が確認されたと言われています。
これらは、きわめて重大です。検察は、積み重ねれば2メートルにも達すると言われる証拠をいまだに隠しつづけ、そのリストさえ明らかにしていません。この隠された証拠の開示ということが、ついに公の場で決せられるのです。門野裁判長は、来年2月の定年退官が決まっており、検察による証拠開示が行われれば、門野裁判長による退官前の棄却策動を打ち砕き、狭山第三次再審闘争の勝利をこじ開けていく決定的な突破口となります。12月に予定されている次回の三者協議にいたる期間が、狭山第三次再審闘争の行方を決することになるのです。
いまや、狭山再審闘争の決定的な決戦に突入しました。1977年の再審闘争開始いらい三〇年ぶりとも言える、勝利をこじ開けていく大きなチャンスが到来したと言うべきです。これは同時に、棄却の危機でもあり、いっさいを決するのは、この期間に、わたしたちがどういうたたかいをするかにかかっています。

10・25中央闘争に総結集しよう!
では、いかにたたかうか。第一は、なによりも10・25中央闘争に、全国から根こそぎの総結集をたたかいとることです。
10・25は、証拠開示をめぐる10月期の攻防の決定的な時期に、ドンピシャでぶつかりました。もっとも緊迫した、狭山第三次再審闘争においてもっとも耳目が集中する決定的ときに、10・25中央闘争(10・26要請行動)がたたかわれるのです。
しかも、本部派は、今秋の狭山闘争における全国集会のスケジュールを、10・31ではなく、9・15に設定して、事実上、ついに10・31寺尾判決糾弾闘争を投げ捨てました。いまや、10・31闘争は、全国連の10・25闘争だけになったのです。わたしたちの責任は重大です。
しかし、望むところです。このためにこそ全国連を創立したのではなかったでしょうか。狭山闘争消滅の危機を、目の覚めるような10・25中央闘争の結集によって、新たな発展の出発点になるようなものにしようではありませんか。
社会文化会館は、これまでの星陵会館にくらべて、人数にしてほぼ倍の会場です。わたしたちにとって、星陵会館を会場としてつくってきた狭山中央闘争を、いまひとつグレードアップさせる歴史的な挑戦です。しかし、自公政権が打ち倒されるという世の中が激しく動きだしたなかで、こういう挑戦ができないような者は、歴史のくずかごに捨てられてしまうに違いありません。渾身の総決起をたたかいとりましょう。

検察にたいして証拠開示を迫ろう
第二は、「証拠を開示せよ」という要求を、すべての部落大衆と労働者の手で、ありとあらゆる形で、検察につきつける取り組みを行おうということです。
とくに重視したいのは、電話、はがき等による働きかけです。これは、誰でも、どこにいても取り組めるものであり、しかも直接、自分の声で、自分の気持ちを伝えるものです。声も、ニュアンスも違う、幾万の人々の糾弾の声を検察につきつけ、わたしたちの手で証拠開示を勝ち取るたたかいです。
この、検察にたいする電話、はがき運動を、ただちに、全部落で、いっせいに組織しようではありませんか。また、周辺の労働組合、反戦の取り組みを共にたたかっていいる市民団体などにも積極的に持ち込み、場合によれば本部派に属する人々にも働きかけて、一個の大運動としていきましょう。
要請する相手は、下記に示した通りです。
すべての同盟員のみなさん。たたかう仲間のみなさん。いまこそ勝負のときです。狭山の勝利なしに、部落解放運動はありません。いま立たずして、立つべきときはないのです。全国連は、本部を先頭にして、非常の決戦態勢をとってたたかいます。10・25中央闘争を頂点に、高裁、高検にたいする波状的な要請行動、狭山集団登校、23デー行動、各地での集会などの全国的、大衆的な取り組みを圧倒的に強化し、わたしたちの力で狭山第三次再審の勝利をこじ開けようではありませんか。
「わたしは、何回も谷底に落とされ、そして、また、はい上がってきました。今度こそ、落とされないように、司法との決着をつけるために、みなさんのご支援をお願いしたい。」「わたしは、この第三次で、絶対に無実を勝ち取るために、不屈の精神でたたかっていくことをお誓いします。」(9・15、日比谷で行われた市民集会での石川一雄さんのアピール)この石川一雄さんのアピールにあるように、もはや、わたしたちは、二度と悔しい思いをすることはできません。石川一雄さんの訴えにこたえて、渾身のたたかいに立ち上がりましょう。                                                              

検察に証拠開示を要請しよう
●電話の場合は 03−3592−5611
「狭山事件について証拠開示をするよう、東京高検の加藤検事(担当検事)に要請したい」と、要件を伝えて下さい。

●はがきの宛先は、 〒100−8904
                              東京都千代田区霞が関1−1−1
                        東京高等検察庁 狭山事件担当検事 様

ファイルをダウンロード

▲このページのトップにもどる