8・29〜30 全国連青年部結成大会へ

(2009年08月11日)

 

青年の力をあつめ差別とたたかおう!
10・25狭山中央闘争へ

8・29〜30 全国連青年部結成大会
国民宿舎・つづらお荘 (滋賀県伊香郡)

  ついに部落青年の全国組織が結成されます。全国連は、来たる8月29日〜30日、滋賀で『部落解放同盟全国連合会青年部結成大会』をおこないます。
  狭山第3次再審闘争、そして広島差別事件にたいする糾弾闘争を青年が先頭となってたたかっているさなかで、またしても差別事件がおこりました。長野で悪 質な結婚差別事件によって、部落の青年の命が奪われかけたのです。長野県連の支えで、今、この青年は糾弾闘争にたちあがっています。
ひとりの青年がうけた差別は、全国の部落青年みんなにたいする差別です。だからこそ、ひとりの苦しみをみんなで共有し、共にたたかうのです。全国連青年部は、そのために結成されます。
全国の青年は全国連青年部に結集し、狭山第3次再審闘争の先頭にたとう! 10・25狭山中央闘争にたちあがり、門野裁判長による年内棄却を阻止しよう! この力で広島、長野の差別者らを徹底糾弾していこう!
部落青年の実態調査にとりくみ、仕事、生活、青年のかかえるあらゆる課題にとりくんでいこう!

全国青年部結成の決意

差別が吹き荒れる世の中を変える!
結成準備会代表 小林拓也(長野)
私たち青年が今までたたかい抜いてきた力がついにひとつとなり、全国展開されるのです。この機を絶対に逃してはいけません。なんのために今日までたたかい抜いてきたのか。なぜ私たちがたたかい続けなければならないのか。その答えを今大会で明白にしなければなりません。
私の地元長野では、一人の部落青年A君が結婚差別によって夫婦の仲を差別者の両親にひき裂かれ、離婚に無理矢理持ち込まれ、A君が自殺を決意するまでに追い込まれる差別事件が起こっています。長野県連青年部は、今回の長野市結婚差別事件に対し、A君を先頭に糾弾闘争を展開している真っ最中です。
私たち青年にとって、恋愛や結婚、仕事の隣には必ず部落差別のカベがそびえ立っています。部落差別が吹き荒れる今だからこそ、現在の世の中に対してノーを叩きつけなけなければなりません。
狭山事件においても、広島差別事件においても、また長野市結婚差別事件においても、部落差別の犠牲になるのは青年です。どんな立場に立っていようと、間違っていることに対して糾弾し、ただしていきましょう。
これからの全国連の未来を左右するのは私たちです。ここに自らの真価を問います。8月29日、全国青年部結成のために私たちはたたかい抜いてきたことに自信を持って、青年部を結成しようではありませんか。
当日皆さんに会えることを楽しみに待ってます。

みんなは一人のために…原則にたって闘う
広島支部青年部 金平 玲
広島差別事件で差別者を目の当たりにしたとき、これが差別かと改めて思ったのです。
差別者は、差別したことを開き直り、糾弾を否定しました。手のふるえがとまらなかったことを思い出します。
差別を一日も早くなくしたいです。多くの団結が日常の差別と闘い抜く力になります。生きるために、自身のために差別攻撃に対して狭山闘争、広島差別事件を柱に差別徹底糾弾で闘います。まず青年部結成大会を成功させることから始まります。若い青年と全国のきょうだいの力で差別をなくしましょう。
田母上が被爆者の想いをふみにじるために広島に来たことは絶対に許せません。8・6ヒロシマ集会で、戦時中、大久野島で兵器としての毒ガスを作っていた藤本さんに当時のことを話していただきました。そこで作った、毒ガスは大量殺人兵器として多くの中国の人々の命をうばったのです。藤本さんは、今でも毒ガスの化学式は完璧に覚えているそうです。
「徹底的に覚えこまされた戦争教育が“鬼の子”を作った、そして私も“鬼の子”である」「鬼の子”が人間になるために」藤本さんは、中国に謝りに行き日本の戦争責任追及を約束したそうです。工場で同期だった人も証言してくれないそうです。加害の立場で証言することが、どれだけ難しい辛く重いということのあらわれだということかもしれません。藤本さんをそこまでの考えにさせた原点は部落解放運動だったそうです。
みんなは一人のために、一人はみんなのためにという原点が、藤本さんの行動をかりたてたのです。私たちも、この原点にたって全国青年部結成を成功させましょう。

差別者をうちやぶり、部落の青年が主人公に
西郡支部青年部
『全国青年部』の結成に、西郡青年部も参加できることをたいへん嬉しく思っています。私たち全国連西郡支部は、支部結成以前から解同本部派の解放運動では、闘えないという思いや国・行政が同和住宅に応能応益家賃制度を導入する時に起こった本部派の裏切りにより、ムラのひとたちも新たな解放運動の必要性があるとして、住宅組合が作られたのだと考えます。住宅組合から同住連、全国連西郡支部結成に至りました。
しかしその後、支部役員で八尾北医療センター(以下、八尾北)職員の中の革共同党員による引き回しが始まり、住宅闘争をはじめ自分たちの意見に従わない住民は切り捨てていきました。西郡支部青年部は、こんなやり方はおかしいと思い、住民主体の解放運動をを闘っています。
国や行政の「差別は解消された」と同対法の廃止。解同本部派は融和主義への方針転換で、実際に起こった差別にも声すら出せないようになった。広島で差別事件を起こした革共同は、事実確認会を拒否し、居直っています。その革共同の引き回しにあっている八尾北では、広島差別事件を取り組んだ職員へのパワハラが起こりました。パワハラを受けた職員が河内合同労組に入り、団体交渉の要請をしました。それに対し八尾北は一度も応じず、そのため労働委員会に訴えました。すると、革共同と八尾北「労組」が労働委員会を脅すという行為に出てきました。
しかし、西郡支部青年部はこんなものには、負けていません。どんな差別も許さず闘っていきます。全国連とともに全国青年部結成大会に参加し、ともに闘って行きたいと思います。

(『部落解放新聞』221号 2009年8月10日)
▲このページのトップにもどる