5・23狭山全国統一行動 関西のとりくみ

(2009年06月09日)

  5・22 奈良狭山集会
奈良では5月22日に古市人権文化センターで「石川さん不当逮捕46ヵ年糾弾!狭山第三次再審闘争勝利!今こそ“狭山の原点”に立ち返ろう! 石川さんと連帯し、狭山闘争を闘い抜こう!5・22狭山映画集会」を開催しました。

(奈良、兵庫、大阪 各支部からの報告)

nara 闘争委員会からの挨拶のあと、石川さんが警察によって逮捕され、殺人犯にデッチ上げられていく様子を劇団によって描かれた『青き布団にくるまりて』を上 映しました。映画を見た人々は涙と全身の震えが止まらず、あらためて国家権力による差別犯罪への怒りと闘争拡大の決意を新たにしました。石川さんのメッ セージ、基調提案、行動提起を確認し、10月の狭山中央闘争の爆発に向かって驀進するための集会決議を採択しました。
私たちは新100万人狭山署名運動を軸にした地道な活動で地元と中央を貫き、門野裁判長による狭山第三次再審請求棄却策動を粉砕する闘いを拡大していき ます。同時に、夏の7月全婦大会、8月ヒロシマ、全国青年部結成大会を大成功させるために全力を尽くします。また、首都東京での狭山闘争と「広島差別事件 真相報告東京集会」の大爆発をかちとるため一丸となって闘い抜きます!

5・23狭山兵庫県集会
5月23日、兵庫県下の全国連各支部、共闘の皆さんの多数の参加を得て、狭山兵庫県集会を開きました。
集会では、全国連中執で奈良古市支部書記長の北浦裕樹久さんをお招きして、「わたしと狭山」と題して、お話をうかがいました。北浦さんは、高校解放研運動を指導していた熱血教師らとの出会いを「テレビドラマの『ルーキーズ』の解放運動版のような先生たちだった」(?)と語り、「彼らとの出会いが私の人生を決めた」と振り返りました。そして、「狭山集団登校をやり続けていく中で、『子供に部落差別の問題を教えるのは早すぎる』という保護者の意見に必ずぶつかる。しかし、小学校で教師が教えていることがすべて正しいか?」と問いかけ、「情熱を傾けて子供たち、大人たちを目覚めさせてほしい」と訴えました。私たちは、部落差別に直面し悩みぬき、先達が切り開いてきた解放運動を継承・発展させたいと闘ってきた人間=北浦さんの存在をとても身近に感じ、第三次再審に挑む大きな勇気と指針を得ることができました。
集会ではまた、青年を中心に狭山紙芝居をプロジェクターを使って上演。番町支部(準)の勝田さんから全国青年部結成大会に向かってのアピール、西宮支部長の東口さんから住宅闘争のアピール、加古川支部(準)の岡本さんからの基調報告などが行われ、今年10・31中央闘争を頂点に狭山第三次再審決戦の勝利のために闘い抜くことを意気高く誓い合いました。

荒本支部狭山集会
5月23日、荒本支部は、石川さん不当逮捕四六ヵ年を糾弾する狭山支部集会を開催。全国連中央本部方針を参加者全員が確認して、狭山再審を実現させるた めの狭山九ヶ月決戦をたたかう決意をかためました。
石川一雄さんの「裁判官が真実を追究し、公正な裁判を行うというなら、証拠を隠す検察官を弾劾 し、その上、で全証拠の開示命令を出すべき」「狭山再審闘争は最大の山場を迎え、勝敗の分岐点でもあるということ」「なんとしても門野裁判長の下で再審開 始決定を実現させねばなりません」東京高裁門野裁判長の二月退官を前にした再審棄却策動を許さず、再審実現を迫る決意あふれるメッセージの代読からはじま りました。
22日早朝荒本子ども会は、狭山集会ひらき参加者全員で集団登校を取り組んだとの報告がありました。
参加者からは、「狭山世代と言われる世代から、次の世代へ狭山を引き継いでいくことが必要。狭山が決戦の今こそ、できることから、はじめていこう。」 「狭山闘争は、部落差別、権力犯罪を許さないたたかい。部落差別が陰湿になり、ますます差別が厳しくなっている。」「荒本支部から、狭山闘争の日常的なた たかいをどのようにたたかうのか具体的な取り組みの提案も必要。」
部落差別に対する怒りを、差別糾弾闘争でたたかうというのが部落解放運動の原点である。
石川さんの殺人者の汚名を晴らそう。狭山に勝利しようのあつい思いが伝わる集会として勝ち取られました。

寝屋川支部 「5・23狭山・住宅学習会」
5月23日、ひる1時より国守団地内の旧集会所において、狭山全国統一行動の一環として、家賃値上げ反対入居者組合と全国連の主催による「5・23狭山・住宅学習会」を開催しました。支部員、団地の住民など15名が参加しました。
  滝口支部長の開会のあいさつののち、第一部として、「わたしは無実! この差別犯罪を許せますか!」の狭山ビデオを上映しました。狭山基調報告では、「高 裁の門野裁判長が退官するまでの9ヶ月決戦を闘おう! 10月狭山中央闘争に決起しょう!」と報告。つづいて石川一雄さんの5・23アピールを確認しまし た。
参加した支部員、住民は、口々に「(石川さんをデッチ上げるために)警察が、万年筆をおいたんや!」「警察らは、自分の首が危ないからあんなことをし た!」「警察はほんまにええかげんにせえ!」「昔も今も、差別はいっしょや!」「(石川さんの闘いに、)決着つけやなあかん!」「とことんまで闘かわなあ かん!」という声が次々と上がりました。
つづく、第二部では、「寝屋川市営住宅ストック総合活用計画」という名の、国守団地と村そのものをつぶそうとする、差別「計画」の内容について、学習をおこないました。
討論では、「1月に行われた市の説明会で、一方的に『旧団地』を解体するなど許せない! 反対だ! 駐車場の有料化なども誰も納得してない! 誰もが納 得できる説明会をやり直せ!」など次々と怒りの声があがりました。さらに、5月15日の寝屋川市長へのの「要望署名」提出・説明会開催要求の行動につづ き、署名をどんどん集めよう! など、「狭山も住宅も負けるわけにいかない!」という思いがあふれれ集会になりました。
最後に、伊地知副支部長の「狭山の闘いと住宅の闘いは二つにして一つ、団結ガンバロー!」で、この日の学習会は怒りと熱気のうちに終わりました。

北摂支部は街頭宣伝
5月23日、全国狭山統一行動で北摂支部はTSD労組、解放研と共にJR摂津富田駅前南側で街宣行動をおこないました。また毎月の23狭山デーと同じく 富田の村全戸に狭山ビラを配布しました。参加者全員が東京高裁・門野裁判長の来年2月の退官前棄却攻撃を許さないという思いを込めてやりぬきました。新型 インフルエンザで辻元清美の立ち会い演説会が中止になるような状況にもかかわらず、いつもの23狭山デー(阪急駅前)よりもビラの受け取りがよく、署名も 一人で25名以上も集まるという大成功でした。
署名ではいろいろな反応がありました。「僕は、よくわからないけれども(石川さんの)親の気持ちのことを考えると本当に許せない」「後ろから肩をたたい て署名をしてくれた人」「まだやってるんか、頑張ってね」などの意見を言いながら署名をしてくれました。また、○○支部(大阪市内の本部派支部)のものだ という人が、「自分が生まれたのは石川さんが逮捕されたときと同じ1963年で同盟登校などをやったことがある。署名は帰りにするからビラを何枚かくれな いかといった人もいました。また、妨害行動ではありませんが、「(石川さんは)もうでてきて結婚もしているではないか、(何で署名運動するのか)」という 意見を言う人も出てきて盛り上がった街宣になりました。
北摂支部は、さらに23狭山デーの取り組みを強化し、小学習会なども取り組みながら10,31中央集会に総力結集していきます。

野崎支部でも学習会がおこなわれました。


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