5・23狭山全国統一行動 関東のとりくみ

(2009年06月09日)

 

茨城県連・幹部研修会 狭山第3次再審闘争に全力決起を決定
茨城での5・23行動は、5月24,25の両日に開かれた幹部研修会の第1部で狭山学習会を行ないました。

(狭山支部は現地調査 長野・各支部ごとに学習会の報告もあります)

ibaragi 研修会には30名あまりが参加しました。
冒頭、「全国各地で5・23行動がとりくまれており、茨城においても、本研修会に先立つ22日に、未組織の3つの部落のなかまがあつまり、狭山学習会が行 なわれた」と報告がありました。そして、本部製作のビデオ『わたしは無実!』を上映した後、石川さんの09年5・23アピールが読み上げられました。
報告では、狭山第3次再審闘争が大きな山場に入ったことがうったえられました。「門野裁判長は、来年2月の退官前に棄却をしようとねらっているのであり、 再審請求の棄却を阻止するために、①要請行動へのとりくみの強化、②新たな狭山100万人署名、③そしてなによりも、10月25日に開催される狭山中央闘 争に、これまでの動員をうわまわる結集を実現しよう」とうったえられ、熱心な討論の上で、「『狭山の勝利なくして部落の解放なし』このことを再度はっきり させ、運動の柱に狭山闘争をすえてとりくんでいこう」「来年2月までの9ヶ月間、全力で棄却阻止のためにとりくもう」と確認されました。
研修会の第2部では、雇用などのくらしの問題、県連大会、県交渉、NPO法人の事業などについての報告と提起をうけ、とりわけ7月5日に開催される県連大会の成功にむけて、さかんな議論がたたかわされました。

狭山支部は現地調査
狭山支部と市民の会の仲間は、5月23日のこの日、狭山現地調査と学習・交流会をおこないました。そして46年目の5・23にあたって、あらためて狭山 闘争の原点、「無実・差別・糾弾」と、そしてかつての「奪還・死闘」の思いを今一度思い起こし、決意も新たにたたかいを開始しようと確認し合いました。
狭山現地は、この数年間にわたる駅の「西口開発」によって様相を大きく変えてしまいました。すでに駅西口の「荷小屋」やその周辺はバスターミナルにな り、あるいは宅地開発のため道も変わってしまいました。そして東口側の荒神様の境内や、そこにいたる市道も「東口開発」によって本来の道がけずられ、新し い道が何本もつくられ、かつての面影も消えつつあります。しかし間違いなく狭山の原点はここにあります。石川一雄さんはここに帰って来ており、また狭山の きょうだいは、狭山事件のあともここに住み、生きています。狭山勝利のかぎはまさにこの狭山現地にある。狭山事件ゆえの差別の強まりにもかかわらず、糾弾 の主体がここに息づいているということです。
狭山支部はいまこそこの主体として、また石川一雄さんの訴えを自分たちの訴えとして全国に発信していかなくてはいけないと思います。学習・交流会では、 狭山事件のこれからの取り組みや、狭山の歴史や関東の部落の歴史の研究をもっと深めること、そして狭山支部建設の取り組みの課題などについて話し合いがも たれ、支部、市民の会、共闘の仲間がともに一緒になって取り組んでいくことを確認しあいました。
狭山支部は全国のなかまが現地調査のために狭山に来ることを大歓迎します。狭山闘争の原点にたちかえり、ともにたたかいましょう。

nagano523 長野・各支部ごとに学習会
5・23狭山統一行動を、長野県連は各支部・専門部ごとの学習会としておこないました。狭山第三次再審闘争勝利のために、門野打倒のたたかいを確認しあいました。
同時に、長野においては、今年の4月に結婚差別事件の告発を受け、当該の青年と家族とともに糾弾闘争に起ち上がりました。この差別事件は、部落青年A君 と一般地区女性Bとの結婚に際してBの父が「うちは家柄で親戚、先祖を大事にしている」と差別発言をしたものです。その上、Bは出産のために実家に戻って からはA君の家には戻らず「○○には戻らない。子供も帰さない。いじめられるので離婚する」と、差別の上塗りと開き直りをしてきたのです。
狭山差別裁判糾弾闘争、広島差別事件糾弾闘争、そして長野の結婚差別糾弾闘争を一つのものとして、長野でたたかい抜く学習会となりました。
23日夜の篠ノ井支部の学習会には、A君と両親が参加しました。糾弾闘争に起ち上がり、初めて部落解放運動と接して全国連に加入したA君家族の参加は、 糾弾闘争に勝ち抜く決意を強くさせました。A君家族は、生まれたばかりの子供との仲まで引き裂かれたこと、自殺寸前まで追い込まれたこと、差別者の家に乗 り込んで火をつけようと考えたことなど、苦しさ、悔しさ、怒りの思いを赤裸々に訴えました。参加者からは「差別者を絶対に許せない。」「須坂高校差別事件 糾弾闘争をやり抜いた。あのたたかいをつくりだそう」「石川さんの再審にかける強い意志、執念、精神こそ糾弾闘争の力だと思う。差別に負けられない」 「もっともっと大衆の決起をつくろう」などの意見が出されました。二睦支部、婦人部、青年部の学習会でもA君の訴えが報告され、「一緒にやっていこう」 「A君だけの問題じゃない、青年部の問題だ。全員でやろう」など、たたかう決意が語られました。

このほか、江戸川支部でも学習会がとりくまれました。
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