2・26八尾市の明け渡し強制執行について

(2009年03月21日)

 
2・26八尾市の明け渡し強制執行について
2009年3月20日
部落解放同盟全国連合会

2・26の八尾ー西郡での明け渡し強制執行について、これまで、全国連としての全国への情報や考え方の連絡が遅れてしまったことをおわびします。
遅ればせながら、全国連で入手した資料、全国連中央本部としての見解を明らかにします。

(後半に、①全国連西郡支部青年部から全国のきょうだい、仲間への手紙、②関連資料を掲載しています)

①まず、明け渡し・強制執行された、森本さんじしんについて

●10年程前、西郡地区が当初村ぐるみで家賃値上げ反対にたちあがり、供託に入った当時は、森本さんは、一時期だけ、供託に参加していました。しかし、間もなく供託を自分でやめました。その後、家賃の供託や滞納をめぐって、森本さんと行政との争いにはなっていません。
このことは、3月の八尾市議会の質疑でも明らかです。末光議員(西郡支部役員、八尾北医療センター理事)と田中市長とのやりとりで、「近所の住民にたいする迷惑行為で裁判になり、明け渡しの判決がでて、上告しなかったため」と、理由があげられています。
つまり、今回の強制執行は、家賃値上げ反対−供託が理由ではありません。
この点で、革共同は、いくつかのところで、あたかも森本さんが供託者であり、「供託者の追い出しを見殺しにするのか」とデマで人を組織して、2・26の現場に連れていこうとしたことが判明しました。とんでもないことです。

●2・26強制執行の本当の理由は、近所の住民との長期にわたる、いわゆる「迷惑行為をめぐる条令違反」です。
森本さんは、同和住宅で花屋を営んでおり、1階を店舗に、2階を住居にしていました。ところが、日頃から店の前の道路や周辺の広場にも一杯にはみだして、花や植木、トラック3台、などをならべ、また犬を9匹も飼い、住居のはずの2階は犬小屋として使い、隣近所とのトラブルが絶えませんでした。このことは、西郡地域のなかでは、知れ渡っています。
これにたいして、近所の住民からの苦情や署名運動などもおこり、それを受けて、八尾市行政は裁判をおこし、明け渡しの判決となってしまいました。裁判の過程で和解の話もあったようですが、折り合いがつかず、結局、判決までいったようです。
なお、森本さんは、実はもともと、住居は息子と一緒に他の同和住宅に住んでおり、店も大阪市内のほうに別に持って営業しておられます。

●一審判決いこうに、森本さんは、八尾北に相談にいき、そこから八尾北との関係が深まったようです。
八尾北とは−西郡のなかにある八尾北医療センターの略。内部に数人の革共同のメンバーがおり、牛耳っています。西郡支部の執行部の一部もそこに勤め、革共同に追随しています。

●森本さんじしんについて言えることは、以上のことです。
もちろん、いかなる理由であれ、森本さん追い出し・強制執行じたいは、八尾市を断じて許せません。全国連としても、くやしいかぎりです。
しかし、今回のケースで、果たして、明け渡し・強制執行にまでいく必要があったのかどうか、おおいに疑問です。仮に、全国連と森本さんが懇意であるならば、むしろ、最大限そこまでの事態を避けるように、隣近所(この人たちも同和住宅に住む同じ村の人です)とのトラブルの解決など、努力すべきことはいくらでもあったはずです。そうするのが当然だと考えます。
やるべき当然の努力を必死でやって、そのうえでなお、行政が強硬にでてくるというなら、実力闘争もやむをえません。しかし、果たして、八尾北の対応はそうだったのか。

②八尾北に巣くう革共同、西郡支部一部執行部の問題

●去年の1月〜2月頃、吉岡青年部長が西郡支部に処分される直前、まだ支部役員会にでていた当時、森本さんからの相談が論議になったことがあったそうです。
その時は、村出身の支部役員は「そんなものにかかわるべきではない。ほっとき」という意見でした。革共同党員の支部役員は「やるべき」と、今にも飛び付きたいという意見でした。意見が完全にくいちがい、当時はそれ以上の論議にならなかったそうです。
それ以降は、青年部長が処分ー排除されてわかりませんが、だんだんと、革共同側の意見におしきられていったのではないかと思います。

●今年にはいって、八尾北に巣くう革共同は、突然、「森本さん明け渡し反対」で騒ぎはじめます。何と、森本さんに迷惑を受けていた、近所の住民の自宅にまで押し掛け、「○○を許さないぞ」とマイクでシュプレヒコールをしたり、村内デモをしたり。これに怒った近所の住民が、八尾北や支部役員宅にどなりこんだ一幕もありました。

●2・26当日、八尾北労組はストライキをやりました。それを革共同の機関紙でも大宣伝しました。
実は、八尾北の内部でも真っ二つでした。患者をはじめ「森本さんと八尾北と何の関係があるのか」「強制執行には反対しても、患者を犠牲にしてまでなぜやるのか」「村の人を敵にまわすようなやり方ではなく、もっと別のやり方があるはず」など、反対意見が噴出したそうです。
同封した「ストライキ宣言」なるものをご覧ください。それと、有名な矢田教育差別事件の発端となった、共産党の差別ビラを比べてください。
「地域医療を守れは、労働者に犠牲を強いる」と書かれています。かって共産党は「同和教育は労働者に犠牲を強いる」と書きました。ウリふたつです。
さらに、「患者・利用者の皆さんへ」というビラを見てください。何とぶしつけな、患者の気持ちなど屁とも思わない、手前かってで、それこそ、行政が書くような文書ではありませんか。
では、「地域医療」を「同和住宅」に置き換えたらどうなるのか。「同和住宅を守れもおかしい」となるのでないのか。自己矛盾ではないか。
八尾北は、戦後、西郡で200人が犠牲になった疫病の経験から、西郡の村の人がカンパをよせあって建てた、小さな診療所から出発しました。同和住宅に住むことと同じくらい、西郡の部落大衆にとって、無くてはならない存在です。決して、行政や資本家が提供したものではありません。普通の病院とはわけがちがいます。この部落の診療所を舞台に、地域医療を労働者の利害と対立させて否定することは、この歴史を否定することです。自殺行為です。
「ストライキ宣言」を書いた者も、これを機関紙で宣伝した革共同も、その得意の絶頂で、矢田教育差別事件の日本共産党と、まったく同類の感性、思想をさらけだしたのです。それを、彼らは平気でやる集団に成り下がったのです。
革共同が自称「生きさせろゼネスト」の宣伝のために、森本さんも、医療もトコトン利用した−それがストライキの正体です。

●ですから2・26の阻止行動にも、おおいに問題があります。以上のように、利用はしても、腹のなかには、村人のために、住宅や医療を守る気などさらさらないのですから、精一杯のアリバイ、パフォーマンスではあっても、本当に逮捕者を何人だしても阻止するというものではありません。
事実、近くで見ていた人の報告によれば、「機動隊が入ったら、あっけなく終わった」「これから本番かなと思ったら、いきなり『勝利したぞ』と叫んで、引き上げてデモに移った」「逮捕者もでるかと思っていたが、拍子抜けがした」と言います。

●今回の強制執行は、行政も許せないが、八尾北に巣くう革共同の森本さん利用主義がもたらしたことも、まちがいない事実です。
今回のケ−スでは、彼らは、森本さんや他方で近隣住民の立場にたって、トラブルの粘り強い解決など、村の団結をつくりだすなかで役所の攻撃を安易に許さないような係わり、あらゆる努力をしたのではなく、逆に村同士の対立に決定的に油を注ぎ、強制執行に道をあけたのです。
彼らの言う「八尾北の3人(八尾北の職員で、供託・明け渡し裁判にかかっている3人)のために」、3人を革共同の方針にしばりつけるために、森本さんを身代わりとして利用したのです。

③2・26で革共同は「勝った」「勝った」と宣伝しています。実は、村のなかで完全に孤立しました。もはや、彼らに従う村の人は10人足らずです。(3年前の支部結成時は200人。激減しています)。2・26当日も村からの参加者は10人足らずでした。革共同の全国動員の部隊が大半です。「お前等、どこから来て、こんなことをしているんや」という悪評が村中をとびかっています。
他方、青年部への期待は一気にたかまっています。全国連は、青年部を拡大し、一刻も早く支部を刷新して、この村の団結のよるべとなる真の荊冠旗をたて直します。


全国のきょうだい、仲間の皆さんへ
        全国連西郡支部青年部長 吉岡剛志

今回の森本さんの強制執行に関しまして、地元ー八尾・西郡から、同じ村の人間としての立場で全国の仲間に、私たち西郡支部青年部の気持ちをのべたいと思います。
こちら西郡現地では、住宅闘争を青年部も独自でたたかっております。
今現在、私どもの村のなかで、その住宅闘争や住宅の問題で青年部に相談に来られる方が増えています。ですから、どうやって村全体のためにたたかっていくのか? どうすれば、村全体のために何が私たちに出来るのか? そこを一番に考えて常々活動しており、今回の森本さんの件に関しましても、青年部として悔しいけれども、森本さんの件は、森本さんをそこまで追いやった革共同の連中(八尾北)に責任をとってもらうと言うことで、私たちは当日、森本さんの所へは行っておりません。行けば必ず八尾北ともめることとなり、森本さん自身のたたかいでなくなってしまうことも考えた上で、この様な結論に到りました。
私たち西郡支部青年部が今やらなければならないことは、私の大好きな村をいつまでも守っていける団結をつくりだすことです。村のみんなで本当の解放運動をつくっていくことです。そのためには、今、誰ひとり青年部が欠けるわけにはいかないということもあります。

差別者である革共同は、自分たちの犯した広島差別事件をかくすためなら何だって利用してきます。そのことだけは忘れないでほしいと思います。
まず、昨年度から革共同の行ってきた行為を振り返って下さい。
広島のAさんにたいして、全学連の人間が差別事件を引きおこし、それを隠すために西郡の住宅闘争を徹底的に利用して、2・24に同じ日、同じ時間にAさんとは違う集会をわざわざぶつけてまで、「ほら、こんなに住宅のことで一生懸命やっている私らが、あんな広島差別事件なんておこす訳がないやん」という理屈で、西郡住民に一切、広島差別事件を知らせることなく、今だに隠し通そうとしている事実があります。これは、今もかわっていません。もちろん森本さんの件に関しても、そういうところが大きく見えていました。
差別者たちは、自ら犯した差別事件を開き直り、八尾北のやり方に反対する者に対しては、ようしゃない攻撃をかけてきます。
私たち青年部もそうされた中の一つですし、広島差別事件を許さない、自分はたたかうと言ったことで、本当に八尾北によって命をもうばわれようとした青年部員もいます。

しかし、恥ずかしながら、奴らと村のなかで真っ向から勝負するためには、私たち青年部が奴らに取って代わるような力をつけなければならない。実際、病院という大きな武器を持っている奴らに、私たちも相当手こずっているのが現状です。ですが、必ずこのカベを打ち破って私たちは村を守るたたかいを実現します。

少し話しがそれて申し訳ありません。森本さんの件に戻しますと、森本さん自身も八尾北に利用された被害者です。この件について、西郡の資料もあわせて送りますので、照らしあわせて、ここからを読んで頂けたらと思います。
森本さんの追い出し許さんということが一応書かれてあります。しかし、最終的に言いたいことは、「生きさせろ! ゼネスト」なんです。すべてこの件に関したビラがこれでしめくくられています。森本さんが追い出される事実はあるものの、具体的に森本さんの立場から、どうやっていくのか、また、どう守りきっていくのかというものがまったく見えてきません。

そもそも森本さんの場合は、家賃の供託の争いではなく、隣近所とのトラブルが原因です。それは、村の中では知れわたっていることです。そういう問題なので、まず、何とかしてトラブルを解決して、森本さんも隣近所の人も納得するような解決への努力をすることが先決なはずです。

直前になって、八尾北はストライキでたたかうと出していましたけれど、実際、森本さんを守ることイコール、なぜストライキになるのかわかりません。
病院である以上、医療がストップすると、村のお年寄りや患者さんは困ってしまう訳です。大勢の村の人をカヤの外においてストライキというのも、当然、村の多くの人は納得していた訳はありません。

先ほども言いましたように、八尾北は、私たちも手こずる様な病院という大きな武器を持っている訳ですから、本当に森本さんの追い出しを止めるなら、少なくとも私ら青年部であれば、逆に、当日は森本さんの家でテントをはってでも、八尾北の医療をこなす、こういうことをやったと思います。そうすれば診療はしている訳ですから、患者さんも困らないし、村の人だって、誰だって森本さんの所へ「オレは、カゼひいたみたいで診てもらいに来ただけや」というぐらいに、多くの方が来ることが出来る訳ですし、権力も、病気を診てもらっている患者相手にそうめったなことは出来るはずがありません。本気で明け渡しを阻止しようというなら、そういう創意工夫をこらし、しかも村の人も大勢参加できる方法はあったはずです。

それをしなくて、なぜストライキだったのか? それは、革共同の自分たちだけのために行ったことに他なりません。
ストライキをすることで八尾北に利点がたくさん生まれます。
一つは、「生きさせろ! ゼネスト」という革共同の方針を体現できること。
二つは、八尾北の職員の3人も現在、明け渡し裁判にかかっており、八尾北の今までのやり方などから考えると、必ず、この3人も森本さんの様なたたかい方をさせること、そのための予行演習として、森本さんを実験台に出来たこと。
三つに、「私たちは住宅闘争をたたかっている」「だから、そんな私たちが差別事件なんておこす訳ないでしょ」と、広島差別事件を開き直る口実をつくること。

こういうことを考えて、森本さんも利用した訳です。ですから、この件については最後まで八尾北に責任をとってもらうことに決めました。

八尾北以外(八尾北に関わっている)人たちは、村の中の人とも、冷静に今回の件は見ておられますし、これを見ていた人の中からも、今、本当に必要なのは、青年部の子らやという声が出て来ていることも聞かされています。
私たちは、こういう人たち、ひとりひとりの声をくみとって必ず形あるものに育てていきます。青年部は、こういう人たちから元気をいっぱいもらって、みんながんばっていますし、決して差別者には負けたりしません。

同じ部落のきょうだいが明け渡しを受けるということで、「何を!!!」「見殺しに出来ない」と、いてもたってもいられない気持ちでおられた方もいると思います。
そういう気持ちは私もよく分かりますし、実は青年部の中で一番最後まで2・26は森本さんの所へ行くというダダをこねていたのも私ですし、「村の人が大変やのに、俺らのことでもめてる場合ちがうやろ」っちゅうことを言っていたのですが、まわりの仲間から「そんなことは、あの人らには通用せいへんで」と、たしなめられたしだいです。

私たちは元気に頑張っていきますので、これからも互いに村のために、互いのたたかいに勝利するために、共にたたかっていきましょう。


追伸
なお、本部から同封してもらう八尾北の「ストライキ宣言」なる文章を読んでもらうと差別者が差別者たるえゆえんがハッキリとわかると思います。
これが、2・26直前に出たのですから、八尾北が今でも差別者であることは同時にわかってもらえると思います。

この中身を見てみると、今までやってきた地域医療はナンセンスなんだ。いつまでもそんなこと言っているからダメなんだ、というような内容です。自分たちで自分たちの仕事している八尾北医療センターのあり方そのものを否定しているのです。

この考えは「いつまでも部落差別って言うから差別がなくならない」、これに共通すると私は思います。今までダメになった解放運動の融和的考え方そのものです。
私はこういう考え方をする人らが解放運動なんて出来ないと思います。
青年部が解放運動をつくる以外ありません。これからも共に闘いましょう。


(資料1) 八尾北労組の「ストライキ宣言」より

2・26森本さんへの強制執行絶対反対!八尾北医療センターの民営化絶対反対!
ス ト ラ イ キ 宣 言

2009年2月19日
八尾北医療センター労働組合

八尾北労組は、2月26日森本さんへの強制執行のその日に、ストライキにたつ!労働者の根源的な怒りと誇りをほとばしらせ、資本家や国家権力、その手先となって襲いかかる者たちに、団結に生きる労働者の行動をたたきつける。
強制執行くるならこい! こう言い切った時に、労働者は自らの身体にまきついた賃金奴隷の鎖をひきちぎり、社会の主人公となって登場する。
これまで1000人を超す労働者が、団結を奪われ西郡から去っていった。しかし、ついに森本さんが「私は絶対に出ていかない。仲間との団結に生きる」と全国連西郡支部に団結し、絶対反対の闘いにたちあがった! 八尾市と地区協(解同本部派)の結託による住宅闘争破壊とムラ支配はついに破綻した。資本家や体制内勢力がまきちらしてきた「労働者は闘っても勝てない」「資本あっての労働者」という奴隷の思想はうち破られた。八尾北労組は森本さんの手を絶対に離さない。資本が打ち込んだ部落差別による分断を全国連西郡支部と共に実力でぶち破り、ひとつの労働者階級として決起する。
「地域医療を守れ」「よりよい医療」という考え方は、私たちを長い間資本主義のもとに縛りつけてきた。「赤ひげ」「ナイチンゲール精神」で、自己犠牲や奉仕を尊いものとされ、資本への怒りを曇らされてきた。「看護師の賃金を半分に」!道州制の突破口に位置づけられた公立病院の閉鎖・民営化攻撃は、労働者の生首を切り、生存条件以下の奴隷労働にかりたてようとしている。私たちは奴隷じゃない!人間だ! 300年続いた資本主義が目の前でガラガラと音をたてて崩壊している。私たちは、労働者の武器である労働組合を今こそよみがえらせ、資本の墓堀人としての労働者の団結と誇りをとりもどす。それが2・26ストライキだ。
今ほど労働者と資本が非和解であることがはっきりした時代はない。公務員も民間も、正規も非正規も、全国のあらゆる職場で「生きさせろ!」の闘いに起ちあがるときがきた。道州制を「大企業の新たなビジネスチャンス」と資本主義の「再生」を請い願い、道州制推進の提言運動に労働者を組織し、「絶対反対」の闘いを弾圧する連合・全労連に未来はない。彼らは、すでに22年前に国鉄分割・民営化の攻撃で完全に骨が折れてしまった連中だ。資本の首切り・団結破壊の攻撃に労働者を放り出し、自主退職と自殺に追いやった張本人だ。絶対に許さない。彼らがかかげる「地域医療を守れ」は、労働者にトコトン犠牲を強い、患者(労働者)と分断・対立させる資本家の考え方そのものだ。
「絶対反対」をかかげ、1万の機動隊を敵に回してストライキに立ち上がった動労千葉労働運動が光り輝く時代がきた。森精機ストライキがそれにつづいた。
世界金融恐慌は資本主義の終わりを告げている。労働者の団結した闘いだけが人間を労働力商品=モノにまで落とし込めた階級支配を終わらせ、あらゆる抑圧・差別からの解放と、人間的共同性にもとづく社会をつくりだすことができる。
八尾北労組は、2・26ストライキに決起する。
(下線、強調は全国連本部でつけました)


(資料2) 有名な矢田教育差別事件(40年前)の出発点になった共産党の差別ビラ より

書記次長候補 阪南中学分会
木下 浄(四三才)東住吉区矢田矢田部町中道一の一矢田部住宅三一
昨年はご支援ありがとうございました。残念ながら落選しましたが、本年こそはと頑張っていますので、どうぞよろしくお願いします。
組合員のみなさん
① 労働時間は守られていますか
自宅研修のため午後四時頃に学校を出ることができますか。仕事においまくられて勤務時間外の仕事を押しつけられていませんか。進学のことや、同和のことなどで、どうしても遅くなること、教育こん談会などで遅くなることはあきらめなければならないのでしょうか。また、どうしてもやりたい仕事もやめなければならないのでしょうか。
② 教育の正常化に名をかりたしめつけや管理がありませんか、越境・補習・同和など、どれをとりあげてもきわめて大事なことですが、それに名をかりて転勤・過員の問題や特設訪問や、研究会や、授業でのしめつけがみられて職場はますます苦しくなります。新指導要領についても同様です。「どんなよいことでも、お上(行政)からからきめられたことはダメだ。自ら要求し自らかちとったものが身になり肉になる」ことをひしひし思い知らされます。
③ 最後にもう一つ、平和を守り沖縄の即時無条件、全面返還と安保破棄の斗いを暴力集団を除いた全民主勢力でかちとる、東京都や沖縄の三大選挙のような統一戦線をつくりましょう。
まだまだたくさんありますが、このようなことに奮斗して頑張って行きたいと思います。どうぞ、よろしくご支援ください。
(下線、強調は全国連本部でつけました)


(資料3) 八尾北労組のビラより

患者・利用者のみなさんへ
八尾北医療センター労働組合

私たちは2月26日(木曜日)、森本さんへの強制執行絶対反対!、八尾北医療センターの民営化絶対反対!のストライキに立ち上がります。
この日の診療活動(外来)、デイけあ、ヘルパー訪問は行いません。

なぜ、私たちがストライキにたちあがるのか。
● 2月26日、八尾市は西郡市営住宅で花屋を営む森本さんの住宅と店舗を警察権力を使って力づくで奪おうとしています。絶対に許すことができません。
森本さんへの攻撃は、八尾北職員である3名(住宅の明け渡し攻撃を受けている)への攻撃でもあります。森本さんは「自分は出ていかない!支部と団結してたたかう」と立ち上がりました。八尾北労組は、森本さんとトコトン団結して闘います。

● 森本さんへの強制執行は、八尾北の民営化攻撃と一体です。八尾北の民営化攻撃は、土地・建物の鑑定評価に入らせろと八尾市は言ってきています。これは八尾北を売り飛ばしつぶすものです。私たちは断固ひょひしてたたかいぬいています。
共にたたかいましょう。
(強調は実際のビラにしたがって)
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