自衛隊のソマリア沖派兵阻止!

(2009年02月13日)

  「海賊対策新法」制定を許すな!

派兵阻止!
全国連は、『部落解放新聞』1月号で「2009年 改憲反対の大運動をつくりだそう!」と訴え、そのなかで「海賊対策」を口実としたアフリカのソマリア沖への自衛隊派兵に反対することを呼びかけました。その決戦のときが来ました。
1月28日、麻生政権は海上自衛隊の派兵を決定しました。浜田防衛大臣は自衛隊にたいし「派兵の準備」を指示しました。これをもって、広島県の呉基地から「さざなみ」「さみだれ」の2隻の戦艦を、3月にもソマリア沖につくように派兵しようとしています。絶対に許してはなりません。派兵阻止へ、行動を開始しましょう。

「海賊」の原因
政府は、「海賊」の脅威をあおりたてています。しかし、ソマリア沖の「海賊問題」をつくりだしたのは、実はアメリカや日本など帝国主義国なのです。
ソマリアは1991年頃からアメリカとエチオピアが介入したソマリア内戦によって、いまでも中央政府はなく、沿岸警備隊もありません。このスキに、欧米 や日本の大型トロール漁船団がソマリア海域をあらしまわっているのです。さらに、欧米から有害物質、放射性廃棄物までがここに違法にすてられているので す。
「ソマリア沖海賊」は現地の漁民たちが武器をとって漁場を守ろうとしたことから生まれたものです。いまでは、漁場を奪われた漁民がそのかわり他国の船を乗っ取り、その身代金で生きているのです。
帝国主義による介入こそやめるべきなのです。「海賊対策」を口実とした派兵は、居直り強盗そのものです。
侵略戦争に参戦
ソマリア沖への派兵の本当の目的は、全面的な侵略戦争体制づくりであり、さらに実際に侵略戦争に踏み切ることです。
政府は、このソマリア沖への派兵と同時に「海賊対策についての新法を整備する」といっています。これまでのイラク特措法などでは、武器の使用は「正当防 衛・緊急避難」に限っていました。それを大幅に広げ「任務遂行のための武器使用」と、「海賊船」を停止させるための攻撃、撃沈してもかまわないことにしよ うとしています。自衛隊が海外での武力行使に踏み出すということです。
麻生政権は、イラク侵略につづきアフリカにおける帝国主義のぶんどり合戦にのりこもうというのです。そのためのソマリア沖派兵です。
こんな不正義の侵略戦争を絶対に許すことはできません。海上自衛隊の呉からの出兵阻止へ、たたかいましょう。 
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