福岡・天神町で差別糾弾闘争にたつ

(2008年10月16日)

  山川(元・朝倉市市民環境部長)差別暴言徹底糾弾!
天神町支部(福岡県朝倉市)

天神支部では、福岡県連準備会と力をあわせて、山川(元朝倉市市民環境部長)による甘木同和住宅住民の会にたいする差別暴言徹底糾弾のたたかいにとりくんでいます。
この「山川差別暴言」とは、2年前の朝倉市議会で、住宅課が市議会に提出した公的文書において、「『住民の会』は中核派だ」と決めつけ、これをめぐる質疑応答時に山川が議会傍聴に来ていた住民の会の人々をさして「あの人たちがそうだ」という名指し行為を行った事件です。住宅課が市議会に出した文書は、住民の会の供託者にたいする明け渡し訴訟に議会の同意を得る目的のためにつくられたものでした。

許せない差別暴言
「『住民の会』は中核派だ」という主張は、「住民の会」=「過激派」=「反社会的団体」だと決めつけ、行政窓口から排除する主張です。
同和住宅は、部落差別によって奪われた居住の権利、生きる権利を取り戻すために部落大衆が血と汗を流してたたかいとった住宅であり、一方的な家賃値上げ や、払えない人を追い出す権利は行政にはありません。行政は、差別をなくし、差別によって奪われた部落大衆の生きる権利を保障する義務があります。それゆ え、家賃値上げを撤回し、旧来の家賃に戻すこと。また、裁判の結果にかかわらず、部落大衆が部落に住む権利を保障する観点から、無理な取り立てをすべきで はないこと。これらが「住民の会」の要求であり、そのすべては、「部落差別をやめろ」「差別をなくせ」という切実な、当たり前の要求です。この、「差別を やめろ」という要求に真摯に耳を傾け、その実現のために努力することこそ、行政のもっとも基本的な使命であり、態度でなければなりません。
ところが、住宅課は、この、「差別をやめろ」という部落大衆の主張と、それを実現するための自主的な団結を、「中核派」=「過激派」=反社会的団体と決 めつけることによって否定し、排除しようとしたのです。それは、部落大衆の「差別をやめろ」という、切実な人間的叫びを踏みにじり、否定する、許し難い部 落差別に他なりません。
そもそも、部落差別のもっとも主要な形は、「部落はこわい」と言って、あたかも部落と部落民が「反社会的存在」であるかのようにでっちあげ、人間的社会 的つきあいから部落民を排除しようとするものです。「『住民の会』は中核派」という主張は、この「部落はこわい」という差別的主張とまったく同じしろもの です。
問題は、このような部落差別行為を、一個人ではなく、「市民環境部長」という公的機関の長が行ったということにあります。行政が部落差別を扇動したに等 しいものです。また、「あそこにいる人たちがそうだ」という名指し行為は、公衆の面前で「こいつらが部落民だ」と名指ししたに等しい行為です。
しかも、この差別の扇動が、「市議会」という民主主義と人権の最高の場で行われたことは、きわめて重大です。山川は、住民の会にたいする行政窓口からの排除を正当化し、供託者にたいする明け渡し訴訟への議会の同意を組織するために、卑劣な部落差別扇動を行ったのです。

住宅課の謝罪をかちとる!
わたしたちは、住民の会を先頭にして、この2年間、同対室にたいする度重なる糾弾行動を行い、市長にたいする謝罪の要求をつきつけてきました。議会にた いしても事実調査と市議会としての態度表明を要求してきました。そして、ついに、本年の3月、「山川はすでに退職していて、住宅課とは関係ない」などのあ らゆる言い逃れを打ち砕いて、議会に提出した住宅課の文書の撤回と、住宅課長による、住民の会への文書での公式な謝罪をかちとったのです。勝利への大きな 一歩です。
しかし、当の山川は、定年退職後、非常勤だとはいえ隣保館の館長におさまっています。部落差別の張本人が隣保館館長におさまるなどと、これほど部落大衆 を愚弄する行為はありません。わたしたちは、この山川を必ず事実確認会の場に引っ張り出し、部落大衆の前で謝罪させます。また、この差別事件は、供託者を 住宅から追い出そうとする差別行政の本性を現したものであり、市長による謝罪と行政の差別体質の根本的改革をかちとるために、この糾弾闘争をひきつづき強 力に発展させていくつもりです。
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