第17回全国大会が歴史的成功!

(2008年06月25日)

  差別者集団・革共同と断絶!
5月狭山統一行動、6・1広島真相報告集会へ


全国大会 4月12日〜13日、全国連の第17回全国大会は、全国から代議員180人、傍聴者131人、来賓56人の367人があつまり大成功をおさめました。全国連としては、昨年を上回る参加をかちとりました。

この勝利は、2・24関西真相報告集会の成功と一体でかちとられました。「革共同が犯した部落差別を絶対に許さない」、この決意が大会の参加にあらわれたのです。
大会の成功をもって、私たちは全国大会と全国連の破壊をねらった卑劣な策動に断をくだしたのです。
大会では、かつてなく白熱した討論がおこなわれ、広島差別事件徹底糾弾で全国的な一致がかちとられました。このもとに、自己批判しないかぎり「革共同との断絶」をきっぱりと宣言しました。 私たちは、自力で部落完全解放への道をきりひらく「自前の全国連」として再出発をかちとったのです。

住宅闘争の新たな高揚を

私たちは大会で差別糾弾闘争を基軸とした三大闘争の課題をより実践的、具体的にハッキリとさせました。なにより、全国連は差別徹底糾弾を断固貫きます。狭山第3次再審闘争、そして広島差別事件糾弾で全人民決起をつくりだします。第2に、住宅明渡しを阻止するために全国連は総力で決起します。ことあらば現地に駆けつけ実力闘争をたたかいます。第3に、たたかう労働者と連帯し、また全国連も現業労働者のたたかい、地域合同労組などの組織化に全力をあげていきます。三里塚反対同盟はじめ、たたかう人々と連帯し、福田政権の改憲・侵略戦争の攻撃とたたかっていきます。
その最初の決戦が、目前に迫っています。5月21日、全国連は狭山要請行動にたちあがりましょう。5・25狭山現地集会をはじめとした狭山全国統一行動にたちあがりましょう。そして、6・1広島真相報告集会の成功を、あらゆる敵対をはね返しかちとりましょう。

主催者あいさつ
瀬川博 全国連委員長
17回大会を成功させ、全国連の団結した力を示していきたい。革共同という卑劣な団体によって部落の青年が差別された。私たちが団結をしなければならないときが来ています。差別された青年は、くやしい思い、怒りをもって、差別に負けることなく多くの地域にいって、部落差別の真相を明らかにしています。全国連は狭山闘争を軸にたたかってまいりました。45年目の5・23をむかえます。部落大衆の団結をもって、差別糾弾闘争をたたかいぬいていく決意です。
 

連帯のアピール

三里塚芝山連合空港反対同盟・事務局次長 萩原進さん
三里塚の闘いも42年をむかえました。83年に反対同盟がわれ、闘いに生きるのか、座して死をまつのか、選択を問われた時期もあります。全国連の人たちは反対同盟と共にたたかいぬくと選択してくれました。
反対同盟は反戦・反核の砦としてたたかうことを宣言しております。また、土地を武器にして、土地は人民のモノと階級的立場を鮮明にしてたたかっています。土地ももたない、差別され迫害されている人たちが三里塚を支援してくれています。差別してきたのは農民です。それを考えたとき、階級的立場をぬきに「土地は自分のモノだ」ではたたかえません。これは「みんなの土地である」「みんなの財産である」という闘いをしようじゃなかと訴えました。
われわれの闘いのスローガンのなかに、あらゆる差別・抑圧を粉砕して、部落解放運動に連帯、入管法・外登法撤廃、排外主義を許さず、在日朝鮮人・中国人、アジア人民と連帯してたたかうと、掲げています。一緒にたたかって、世の中を変えようじゃやりませんか!

淡路町空港反対同盟代表 永井満代表
ちょうど40年前、関西新空港を淡路島につくろうということにたいし、淡路の住民は「三里塚のようにたたかおう」をスローガンを掲げてったかってきました。身体をはった闘いこそが勝利への道と固く信じております。
77年の三里塚の鉄塔決戦で関西実行委員会を結成しました。そのなかで荒本支部とであい、三里塚に共に結集しています。全国連の皆さんが厳しいたたかいを展開しておられます。私たちは心から支援いたします。三里塚のように不撓不屈にたたかい、断固として勝利してください。

守口市議会議員 三浦たけおさん
戦争政治に反対し、市民の暮らしを守るために議会内外でたたかうモノの一人として参加しました。福田政権の改憲を阻止し、医療界後・福祉の切り捨てを許さないためにみなさんとともにたたかっていきます。東大阪での議席を何としても取り戻しましょう。皆さんとの団結で共に勝利するためにがんばります。

自分たちの怒りの声、思い、大会決議としてあげる
全体討論から

▼差別事件に怒り
(長野県連)
広島差別事件に怒りがこみ上げます。自分も学生時代にひどい差別を受けました。それとまったく同じことが広島でおこりました。革共同の裏切りは許せません。改めて差別の恐ろしさを感じた。Aさん、共にがんばりましょう。

▼仕事保障を!
(茨城・守谷支部)
仕事保障のとりくみで、役場から仕事をうけおう総合企業組合をつくりました。役場から女の人は清掃の仕事をうけおい、男は草刈りの仕事を請け負っています。高齢者はハローワークでも仕事がない。それを保障してきた。全国、どこでもできるたたかいです。

▼6・1真相報告集会へ
(広島支部)
広島差別事件に胸を痛めている。仲間と思っていた人から侮辱された。「住宅闘争はものとり主義」と、言いたい放題です。同住連に参加している私のすべてを否定されました。差別者は絶対に許せない。住宅闘争も70戸の団結で市役所を追いつめています。住宅闘争と差別糾弾を一緒にたたかいます。6・1広島へ!

▼組織建設のたたかい
(荒本支部)
東大阪市議選は結果は敗北でしたが、かつてない村の支持をとりつけました。4年後の勝利にむけ、真一文字に突き進んでいきます。荒本支部も本格的に家賃値上げ反対闘争をたたかいます。明け渡し、強制執行には、全国の団結でたたかいましょう。広島差別事件糾弾のなかで、たたかう労働者との新たな共闘をつくりだします。

▼住宅で市長交渉へ
(寝屋川支部)
最高裁による反動判決から丸2年。組合は供託をつづけています。行政はこの2年、ウソとだましで組合をつぶそうとしてきました。建て替えや改修もせずに、応能応益制のもと家賃はますますあがります。払えなくなっています。医療制度も変えられました。老人は死ねと言わんばかりです。がまんの限界です。市長への公開質問状、市長交渉へたたかっていきます。

▼労働運動の再生を
(北摂支部)
社会保険病院である福島健康管理センターで働いています。いま、施設の廃止・売却、首切りの攻撃がかけられています。たたかわない組合にたいし、私たちは新たな労組をつくりました。全国連として労働学校のとりくみや、自前の労働組合の組織化などにとりくむ必要があります。労働運動を再生させましょう!

▼「日の丸・君が代」反対
(古市支部)
奈良市教育委員会は、職務命令を出して「日の丸・君が代」をおしつけてきました。小学校の卒業式では座ったまま「君が代」が始まり、学校は不起立闘争をやらせないようにしました。入学式では、退席で抗議しました。中学校では不起立でたたかいました。勇気をもって話せば、ともにたたかってくれる人もいます。これからも、親、教師を巻き込んでたたかっていきます。

▼闘いへの暴言弾劾!
(西之阪支部)
奈良では、給与の差し押さえを受けながら、応能応益絶対反対でたたかっています。1人の切り崩しも許さない住民の団結で、行政との直接交渉と調停で高裁判決を無効にする大きな勝利をかちとりました。この勝利に対し、「調停に応じて白旗をあげた」という罵詈雑言が浴びせられました。全国連のたたかいを否定するヤツらを許しません。徹底糾弾の決議をあげましょう。

▼明け渡し実力阻止
(芦原支部)
供託している40軒のきょうだいにたいして、「賃貸借契約解除」の通知を送ってきた。6月議会で、追い出しの決定をし、7〜8月にも裁判になります。私たちは、受けて立ちます。裁判で負けても、とことん居座るつもりです。ことがおこれば、全国から西宮市へ!

 

分散会発言と決議について


第1分散会
差別糾弾闘争を中心に討論がおこなわれ、⓵6・1広島真相報告集会に現地に結集して、Aさんをみんなで支え守りぬこう、⓶5・23全国統一行動、10・26狭山中央闘争に大結集しよう、などの決議があがりました。

第2分散会
▼住宅闘争で勝利
大橋昌広・中執
奈良の教訓を生かそう。裁判では負けたが、行政との直接交渉で「払える家賃」を認めさせた。また、調停で判決をひっくり返し、行政は差し押さえも明け渡しもできないような勝利をかちとった。

▼住宅貸付金返済問題のとりくみ
山田幸助・中執
みなさんの回りで貸付金を受けていた人がいたら、茨城では工夫をこらして闘っていることを話して、私たちに紹介して欲しい。

▼後期高齢者医療制度反対
(荒本支部)
この四月から後期高齢者医療制度が施行され、年金から天引きされていることに本当に腹が立っている。

▼部落差別とのたたかい
(福岡・天神町支部)
革共同に対する糾弾決議をあげて欲しい。住宅闘争は奈良のたたかいが全国の手本になる。部落差別とのたたかいの進め方を改めて創意工夫をこらしてたたかっていきたい。

第2分散会では、このほか教育問題、広島差別事件についての意見もだされ、討議の結果、⓵住宅明け渡し攻撃を全国連の総力で粉砕する、⓶後期高齢者医療制度の白紙撤回を求める、⓷広島差別事件にたいし、革共同を糾弾する、などの決議があがりました。


第3分散会
▼労働問題のとりくみを
村上久義・副委員長
中小零細や一人親方、ほとんど権利が保障されていないパート。どうして組織をつくっていったらいいか。自前の三大闘争と結びついた労働学校、労働組合づくりを、試行錯誤しながらやっていきたい。

▼現業のたたかい
(奈良・西之阪支部)
現業への民営化、合理化の攻撃に対して人員補充と直営を守るためにたたかってきた。1時間ストを背景にして交渉して11年ぶりにこの4月に清掃3人、調理員3人をかちとった。

▼仕事保障のとりくみ
(茨城・水戸支部)
企業組合をつくっている。細かいことはあまり気にしない。人間的につきあうのが一番いい。みんなが元気に働けるために、行政と交渉したり、ハローワークを利用したりしている。

▼青年の獲得へ
(寝屋川支部)
就労できていないでいる青年が放置されている。労働問題を取り組まないと全国連は大きくなれないとつくづくと思った。支部の執行委員会に働きかけたいと思う。

第3分散会では労働問題を軸に討議し、⓵本大会をもって部落の労働運動の組織化に全面的に突入しよう、などの決議をあげました。
 

 

大会宣言
私たち部落解放同盟全国連合会は、本日ここに、第17回全国大会を開催した。2日間の論議は、「第2の創立大会」にふさわしい熱烈なものとなった。
今ここに、差別徹底糾弾の炎が、部落解放運動のなかに、赤々とよみがえった。私たちは、同盟員の総意をもって、このことをキッパリと宣言する。
吹き荒れる部落差別。弾圧と妨害の集中砲火。このなかからこそ、部落解放の魂は、不死鳥のように、わが全国連の胸によみがえった。ついに、眠れる獅子が目覚めるときがきた。
差別徹底糾弾で、部落解放運動つぶしをうちやぶろう。 日本共産党、革共同・差別者集団をぶっとばそう。
総団結して、住宅を守り、おとしよりや子供を守ろう。
青年の未来を、わが手で切り開こう。
狭山闘争に勝利しよう。
融和主義を粉砕し、帝国主義を打倒して、部落完全解放をかちとろう。
本日を期して、私たちは「自前の全国連」として出なおす。部落民自主解放の熱と光を解き放つ。また、試練のときにこそ、真実の友は、必ずあらわれる。卑怯者は去らば去れ。全国連は、共にたたかう労働者、農民との連帯を一層強固にしてみせる。
われらの行く手に、戦争と差別の暗雲をけちらす、わが全国連の深紅の荊冠旗を高々と掲げよ!三百万きょうだい、団結せよ!
2008年4月13日
部落解放同盟全国連合会第17回全国大会参加者一同 

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