山口・住宅闘争-明け渡しを命ずる極悪判決弾劾

(2008年02月26日)

  判決後の抗議集会でただちに控訴を決定  【山口・陶支部】2月26日、山口地方裁判所は同和住宅の家賃値上げに反対して、全国のきょうだいと共にたたかってきた仲間にたいして、「滞納家賃の支払い」と「住宅の明け渡し」を命ずる判決を下しました。  はじめから「明け渡し」を求める山口市の攻撃を全面的に認めた裁判所の暴挙を絶対に許さない! 私たちは直ちに抗議集会をもち、その日のうちに全員が「こんな判決には従えない」と広島高裁に控訴しました。
 山口市が全国でも最も遅い提訴にふみきったのは、3年半前のことでした。奈良の橿原で住民が敗訴したものの「滞納家賃の取り立て、明け渡しはしてはならない」という実質的勝利をかちとったあとでした。その巻き返しとして、その後、全国の住宅裁判で住民側敗訴が続いているという全国的様子をうかがいながら、山口市は提訴に踏み切ったのです。そして、山口地裁は、「同和向け公営住宅」の存在は認め「低家賃であった」という事実は認めておりながら、しかし「国が決めたことだから家賃の値上げにはしたがえ」と反動判決を下したのです。
 山口では、この制度が導入される2~3年前に「収入申告に協力してほしい」との市行政からの要請がありました。そのとき「それは家賃値上げをもくろんでいるのではないか」との住民の追及に、市は「値上げは絶対ない」と公言していたのです。聞くところによれば同じ山口市の三和町の改良住宅の建設にあたっては「将来持ち家にする」と市は約束していました。その約束をほごにした上での家賃値上げ攻撃でした。
 山口では、市の切り崩し策動にも屈しなかった4名の供託者を先頭に住民は最後まで堅い絆で団結し、19回に及ぶ裁判にも住宅住民が毎回かけつけ傍聴席を埋め尽くしてたたかってきました。この住宅闘争にたいして「物取り主義」なる罵倒を許さず、山口の住民は命と生活をかけた部落差別糾弾闘争として、これからも団結を強め全国のきょうだいとともにたたかっていきます。
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