篠ノ井、二睦で支部大会 長野県連
(2007年11月18日)
【長野県連】11月11日、篠ノ井支部定期大会を、篠ノ井同和教育集会所で開催し、29名の参加(うち、初参加者4名)で大成功しました。
今大会では、部落大衆の仕事をはじめとする生活全般の悩みや要求を取り上げていく「ワークネット」運動の実践が報告されました。
なかでも、はじめて医療問題の解決にむけて動き出せたことが報告されました。60代女性がずっと腰痛に悩んでいて、ほとんど歩けないほど悪化していました。しかし、経済的にきびしく、入院・手術をあきらめていたのです。「ワークネット」の人脈と情報から、この女性の病気が、治療費が全額公費負担となる「特定疾患」にあたることを確認して、医療機関と交渉しました。そして、入院・手術にむけて、大きく動き出しました。
医療分野の相談をとり組んだのは篠ノ井支部が初めてでした。この教訓は、大きな自信となりました。
方針では、部落解放運動を解体しようとする攻撃が、さまざまなところからかけられていることを確認し、差別徹底糾弾闘争をたたかいの基軸にすえ、三大闘争をとり組み、「ワークネット」運動の実践を参加者全体で確認しました。支部長はじめ役員全員の再任が承認されました。
二睦支部大会
11月18日、須坂市井上地域公民館で第6回二睦支部定期大会を開催しました。支部員さんをはじめ、27名が参加し「ワークネット」運動を軸とした1年間の運動方針を採択しました。
冒頭、主催者あいさつで、支部長は「私の施設での闘病生活も3年がたちます。これまで、二睦支部の皆さんには支えていただき、心から感謝しています。私は、これからも全国連とともに解放運動を闘い抜きます」(代読)とあいさつしました。
一年間の活動を振り返り、とりわけ、「ワークネット」運動のとり組みの中から、40代男性が、「網膜剥離になり、会社との関係が悪くなる一方、入院費、手術代、治療費などが高額になり、生活もできなくなるほど不安のどん底でした。支部の方から仕事の紹介と医療面でのアドバイスを受けました。全国連に相談してよかった」と、信頼関係がつくられてきたことなどが報告されました。
運動方針では、「ワークネット」運動の意義について「単に仕事保障にとどまらず、部落大衆の生活全般にわたるさまざまな問題についてとり組み、解決に向けてともに考え進むことである」「悩みや要求の根底に差別があることを自覚し、差別とたたかう団結をつくり出す」ことが明確にされ、支部活動の中心にすえていくことを決定しました。