住宅・追い出し攻撃との闘いについて

(2007年11月10日)

  給与差し押さえに対し市長室にのりこみ抗議(3月30日奈良) 国をあげた差別攻撃そのものとの対決

 いま、住宅家賃闘争は新たな局面をむかえています。八尾市の西郡地区において、行政は供託者への給与差し押さえ攻撃につづいて、明け渡し攻撃をかけてきました。
 公営住宅法の改悪、同和住宅への「応能応益制」の家賃の適用とはなんだったのか、あらためてはっきりとしました。それは、「もはや部落差別に国の責任などない」「部落民が死のうが生きようが知ったことか」ということです。国あげての部落に対する一大差別攻撃そのものだということです。  住宅家賃値上げ反対闘争は、こうした差別攻撃に対する三百万部落民の差別徹底糾弾のたたかいです。
 全国連は、これまで行政との実力で対決してきました。「行政のこんなやつらには絶対負けられない」「こんなことまでやられて引き下がれるか」「応能応益制絶対反対!」と行政の給与差し押さえ攻撃や明け渡し攻撃等に対して、真正面から反撃にうってでています。
 これまでもいろんな戦略を駆使してたたかってきました。行政への抗議行動、座り込み行動、早朝ビラまき、大衆交渉は何回もしました。警察権力を動員して住民の抗議行動をたたきつぶす策動も粉砕してきました。

行政との妥協はない 実力闘争を貫こう

 この新たな局面で、私たちはどうたたかえばいいのでしょうか。
 まずもって、はっきりさせるべきことは、住宅闘争は、行政との妥協的決着はないということです。どこの行政もその主張は、基本において部落大衆の団結の解体であり、行政への全面的屈服の要求、「二度と逆らわない」ことの誓約です。「降伏したらお情けでまけてやる」ということです。
 団結を明け渡し、行政の「お情け」にすがったら最後、その瞬間から、行政のすき放題、いったん約束した「減免」や「分納」などは、ただの紙切れ、行政のさじかげんひとつでどうにでもなるというものになってしまいます。
 つまり、いまや住宅闘争においては、力と力のやりあい、全面屈服かそれともトコトンたたかうのかの二つに一つです。私たちは、腹をくくって、非妥協不屈の実力闘争を貫いてたたかいます。「応能応益」制の白紙撤回までたたかい抜きましょう。
 住宅からのたたき出しなどという超ド級の部落差別攻撃が、部落の大衆の逆鱗にふれないわけがありません。家賃値上げに対するつもり積もった怒りは必ず大闘争となって爆発します。それは、現在の部落差別と生活破壊に対する怒りと結びついて、旧来の供託の枠をはるかに超えて、同和住宅全戸の総反乱となって必ず爆発します。
 すでに大阪では本部派の屈服に対して、反乱が起きています。本部派に代わる新たな部落解放運動が絶対に必要となってきます。
 いまが、ここぞという勝負の時です。全国連は部落民の人間的解放をかけた差別糾弾闘争として、あるいは、国の体制に迫る闘争としてたたかいましょう。
 また、共闘の仲間にもよびかけ、住宅闘争を、狭山闘争とならぶ全国的な大きな共同闘争としてたたかいましょう。
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