寺尾判決33カ年糾弾 第3次再審勝利へ 狭山統一行動うちぬく 2

(2007年11月10日)

 

大阪ミナミのデモで若者にアピール 大阪市内のきょうだいに檄 ー関西ー

【関西】10月28日、全国連の関西ブロックと共闘150名で、関西狭山集会とデモに決起しました。
 集会で主催者あいさつにたった中田書記長は、「大阪市の繁華街でのたたかい。市内の部落のきょうだいがかならず見ている。部落差別とたたかう全国連とともに狭山闘争に決起しようと訴えていこう」と提起しました。

 特別報告では、昨年解同本部派幹部をねらいうちしての同和バッシングで中止においこまれた狭山集団登校を復活させた古市支部の保護者と小学生が登壇。
 保護者からは、「いまの古市の現状でどうやって復活させるのか、泣いたこともあったが、みんなに励まされ息子のがんばりをみて、自分もたたかいぬいた」と報告。
 小学生は、「去年は狭山集団登校が中止になり本当にくやしかった。今年は、小学生として最後の集団登校、去年のくやしさのぶん友達をさそって思い切り学校のみんなに狭山を訴えることができた」と胸をはって、集団登校の成功を報告。全員からあたたかい拍手が送られました。
 デモは若者あふれる大阪ミナミを行進。「大阪のきょうだいは全国連とともにたたかおう」「石川さんとともに狭山闘争に勝利しよう」と訴えました。

紙芝居に見入る参加者 共闘強め狭山勝利へ ー茨城ー

 茨城県連は10月28日、つくば市で「狭山差別裁判糾弾!石川一雄さんは無実だ! 10・28 狭山事件の再審を求める茨城集会」を開催しました。茨城では10年ぶりの狭山集会です。数多くの支部員、共闘の労働者・市民が参加しました。
 集会は、山田書記次長の司会ですすめられました。まず、片岡副委員長の主催者あいさつがあり、「ザ・スクープ」のビデオ上映の後、井橋書記長による集会基調の提起がありました。
 井橋書記長は、「本日、狭山茨城集会を開く目的は、第一には、狭山第3次再審に対する不当な棄却攻撃がさし迫っていることを明らかにし、棄却攻撃を絶対に許さないことを確認する。第二には、あらためて狭山事件そのものについて、石川さんの無実と事件や裁判の差別について、原点から学習するということ。第三に、茨城で狭山をたたかう共闘の体制をつくっていく第一歩にするということです。被差別者、労働者、市民による狭山・反差別のたたかう輪をぜひつくっていきたいと思います」と提起しました。
 石川一雄さんの10・31に向けてのアピールが朗読された後、中田支部婦人部総出で『狭山紙しばい2007』が上演されました。『ズンドコぶし』のリズムにのせて、石川さんの生い立ちから犯人にでっち上げられる過程、再審闘争への立ち上がりをえがいたもので、大変好評でした。 婦人によるカンパ・アピールがおこなわれ、多くのカンパが集まりました。つづいて茨城青い芝の会、動労水戸、常南交通労組などから、連帯のアピールが行われました。
 そして、県連の青年、婦人の決意表明があり、東京高裁と東京高検に対して、1,門野裁判長は、ただちに裁判長をやめよ。2,東京高裁は、狭山事件の事実調べを行い、再審を開始せよ。3,検察は反動的見解を撤回し、すべての隠し持つ証拠を開示せよ。と要請する集会決議が青年によってろう読され、拍手で採択されました。
最後に、団結ガンバローで集会は閉じられました。

福岡の狭山集会 青年が熱い訴え ー福岡ー

【福岡】全国連と甘木同和住宅住民の会で3回の実行委員会をつみかさね甘木(天神町)総合隣保館において40名の結集で狭山集会をかちとりました。  集会は、石川さんの無実を訴えたビデオ「青き布団にくるまりて」を上映。つづいて実行委員会から、狭山第3次再審の現状と方針、全国のきょうだいと連帯して家賃値上げを許さず「払える家賃」をかちとろう、朝倉市の差別暴言を謝罪させよう、たたかう労働者と連帯して世直しを!とのアピールをおこないました。
  意見・感想では権力と本部派地協の妨害をうちかえして隣保館をとりもどした全国連の青年は「差別があるからたたかいは当然、苦労などでなくあたりまえのことをやってるだけ」と誇りをもって発言。
  共闘の青年労働者も「石川さんにたいする差別は絶対に許せない。労働者は団結して闘うことによってほんとうの敵がみえてくる」と工場の閉鎖・解雇攻撃に組合を結成して勝利した経験を報告。
 戦争と差別、貧困とたたかい、働く者が主人公となる世の中をめざした新たなたたかいを福岡ー甘木・朝倉でつくりだす団結をかためる集会となりました。

自作の歌で訴える 団結まつりで狭山をアピール ー東京・杉並ー

【杉並支部】10月14日、国鉄の1047名の解雇撤回をもとめる「団結まつり」に参加し、狭山を訴えました。秋空のもと、1万6000名が集いました。今年は、メインステージで、杉並支部員の青年が、石川一雄さんへの思いを創作の唄にして狭山を訴え、注目を集めました。支部はテントを出して、狭山パネル展示と牛すじ煮込みの販売をおこないました。テント前での狭山署名は123筆。不当解雇とたたかう闘争団の家族は「高校生のとき、狭山に出会ったことで、今もがんばっていられる」と署名とカンパ。終日、テントには多くのきょうだい、労働者、市民がおとずれ、大いににぎわいました。
 10月30日には、狭山集会をもちました。すべての参加者が、第三次再審勝利へむけて決意をあらたにする集まりでした。第一部は、ビデオ上映、唄、そして石川一雄さんのアピールの朗読。 第二部は、杉並支部の基調報告を中心に、支部員、共闘から生き生きと発言がおこなわれました。
 基調では、狭山をつらぬく<無実・差別>を徹底的に明らかにし、「狭山闘争は国家権力の差別犯罪を糾弾するたたかい」と提起。反動門野裁判長との対決を鮮明にしました。
 特別アピールにたった動労千葉は「狭山闘争が労働者の階級性をつくってきた」とのべ、動労千葉としての第三次再審勝利にむかっての決意と、11/4労働者集会への取り組みを訴えました。星野再審闘争からは、「杉並星野さんを救う会」が「狭山闘争に学んで、これまで運動してきた。かつては全国連の呼びかけた千葉刑包囲闘争にも参加した。そして、いま、星野さんのいる徳島刑務所包囲闘争を実現した。ともに再審の門をこじ開けよう」と連帯の発言。
 地域の共闘から西部ユニオンの山本委員長、北島杉並区議が発言。法政大学解放研からは弾圧と闘うメッセージが寄せられました。解放講座に参加している81才の男性は「2年前に狭山の紙芝居をみて、まじめで熱情のある人たちだと信頼した。みなさん、この会に参加してください」とアピール。「団結祭り」でチラシをうけとって参加した東大闘争の元被告の男性が、「東大裁判の担当は寺尾裁判長だった。自分も狭山のことで寺尾を追及・糾弾した。しかし、有罪判決がでて無念だった。今日、差別裁判だということが本当にわかった。そして、必ず勝てると確信した」と飛び入り発言。
 杉並支部からは二名の青年が発言。青年労働者は「僕は、労働組合の組合員でもあります。労働者との関係は、来賓とか共闘とかというものじゃないです。ほんと、仲間なんです。僕は、職場で部落民宣言して、職場でおこった差別発言に対して糾弾闘争をおこないました。解放運動って、誇りを持つことだとおもいます。部落民宣言をして、職場で地域で誇りを持って生きていきます」。もう一人の青年は「まだ学生ですけど、支部に入って、闘うことは生き方だ、ということを学んだ。私もがんばります」ときっぱりと決意表明。最後に団結がんばろう!を皆で三唱して集会を結びました。
   今回の杉並集会は、20代から80代の人々が、差別とたたかい社会を変えようと発言しました。狭山闘争は労働者階級との共同闘争であるあることをあらためて確信しました。、全国連と共に、動労千葉、西部ユニオンなどの労働組合、労働者が狭山再審闘争勝利にむかってたたかうことを誓い合いました。
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