10・31 寺尾差別判決 33カ年糾弾!

(2007年10月12日)

 

狭山統一行動を成功させ、10・31要請行動をうちぬこう

 1974年10月31日、狭山事件の第2審で東京高裁の寺尾裁判長が石川一雄さんにくだした無期懲役判決33ヵ年を糾弾する10・31にむけて、各地での狭山行動と30日の高裁・高検への要請行動をうちぬきましょう。

 「勝利の夢は破れ、暗い面持ちで、ただいま東京拘置所へ戻ったところでありますが、さっそく今日づけで上告手続きを済ませると同時に、わが手中に無罪を収めるまでどんな迫害にも屈することなく権力とたたかい抜くことの誓いをたてました」
 これは石川さんが寺尾判決をうけた当日に書いたメッセージです。そのくやしさを晴らすために、33年めをむかえた今、「第3次でこそ無罪を」と訴えたたかう石川さんとかたく連帯して、狭山第3次再審闘争にたちあがりましょう。
 あらためて、各地の地元でこの10・31を新たな狭山差別裁判糾弾のたたかいへと発展させましょう。
 地元のムラのきょうだいに狭山の無実・差別の真実を伝えていきましょう。
 とりわけこの10・31という日をめぐっては、その直前の9月公判闘争に11万人という部落大衆と労働者、学生が結集し、「こんどこそは」という思いで判決当日をむかえました。そのとき参加した人は誰しも昨日のことのようにふりかえるといいます。
 当時日比谷公園に参加した人から寺尾判決の悪どさ、卑劣さへの怒りをよびさます体験談をきくなど、各支部で創意工夫をこらした10・31のとりくみをもちましょう。

門野体制を打倒し、証拠開示・事実調べを 

 また、そのとりくみをもちより可能なところはブロック単位での集会をもち、30日の要請行動に代表を送り、要請文を託しましょう。
 いま第3次再審を担当しているのは、名張毒ぶどう酒事件の再審開始決定をひっくりかえした門野裁判長です。「死刑になることをわかっていながら自ら進んで、あえて(自分がやったと)うその自白をするとは考えられない」ときめつけた裁判官です。
 警鐘を乱打し、この門野に狭山事件を担当する資格はないことを宣言し、門野体制を打倒して、証拠開示と事実調べ・再審をかちとりましょう。
 30日の要請行動はその決戦です。門野が就任して半年、そのかん安倍政権が倒され、歴史教科書改ざんに対する沖縄11万の決起と、国家権力は危機にたっています。
 同時にこれは、国家的な部落差別の強化との対決のときでもあります。門野体制こそ、その権力意志がうみだした体制です。まっこうから「門野打倒」をかかげて、東京高裁、高検への糾弾にたちあがりましょう。

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