婦人部が全国連建設の大黒柱に

(2007年07月22日)

  安倍改憲政権の差別政治とたたかうぞ (7月22日広島)  7月21、22日、広島市で第16回婦人部大会が開催されました。安倍改憲政権の解放運動つぶしのもと、ムラの生活を一身に背負う部落の婦人の運動と組織化がいっそう重要な役割を果たしていくことが確認されました。  1日めの全体集会では、本部から中田書記長が弾圧粉砕闘争へのお礼をのべ、「あらためてこの権力の部落差別を許さないという怒りを基本にすえた解放運動をつくっていこう」とあいさつしました。
 北浦婦人部長は、「弾圧、家賃、運動つぶし…すべて改憲と侵略戦争の政治が根っこにある。負けてはならない。昔の部落に逆もどりさせないためにも全国連精神と婦人部魂を見せつけてやりましょう」と開会を宣言しました。
 地元実行委員長のあいさつ、全国労組交流センター女性部の来賓あいさつにつづき、広島支部婦人部から福島町でのアンケート活動報告をおこないました。
 「100軒ちかくのアンケートをとった。6割が60代以上の人。この10年で若い人の多くがムラを出て行った結果です。『余裕もって家賃を払えるという人はひとりもいませんでした。ギリギリ払っている、減免されていても払えない月もある…』など。5月の判決は絶対に許せません。仕事、家事、親の介護…寝るまで働いている婦人の最後の休まる場所である家から出て行けとは! 婦人が団結してたたかいましょう」とのべ、8・6ヒロシマへの決起も訴えました。
 運動方針案では、改憲と戦争の政治の時代をしっかりととらえ、狭山、糾弾、住宅、医療・介護、年金などの福祉領域、労働、教育・保育、改憲阻止や全領域にわたっての共同闘争の課題など、具体的とりくみが提案され、採択されました。

広島支部の朗読劇 福島町の闘魂伝えた朗読劇

 広島支部のきょうだいが朗読劇「太田川闘争」を演じました。
 戦時中の太田川改修工事、戦後の100メートル道路建設など、何度もの立ち退き強制に対して必死にたたかってきた福島町のたたかいがよみがえり、目をうるませて見入る参加者もいました。
 そして金平中執演じる役人が、家賃値上げと明け渡しを言い渡す場面では、「なにを言うよるんならッ!」「もとの家を返せ!」という婦人の怒りがたたきつけられ、会場はわれんばかりの拍手喝采でこたえました。

差別との苦闘だしあい、団結かためた分散会

●茨城 茨城では住宅資金の貸付を返済できない状況になっている。県連丸ごと全国連に移行したので、みんな県連本部まかせがあったが、これからはみんなでたたかいの理論も勉強しないといけない。
2日目分散会 ●福岡 6月に天神町支部を結成しました。一般からきている婦人も多いので学習会をひらいたりしていきたい。
●山口 同和住宅が一般化され、若い人が入居希望したが行政に後回しにされて支部に相談にきた。全国連で交渉して入居を実現させた。今回の参加費を婦人部でバザーをやってつくった。みんなの知恵をだして婦人部づくりに生かしましょう。
●初参加の県 娘が結婚したが差別で離婚し、子をつれて帰ってきた。孫の面倒をみるのがわたしの仕事にもなっている。そういうたいへんな思いを話す場もないが、きょう話せてスッとした。
●初参加の県 小さい頃からムラの外に出なかったので、自分たちだけが差別されていると思っていた。はじめて解同の県連大会に参加したとき、バスが何十台も連ねて入ってきた。会場ホールの扉をあけたら満場の人…、こんなにきょうだいがいる!と、娘の手をにぎったままへたりこんで涙があふれでた。いまの解同は差別事件があっても「たたかったら混乱するだけ」と。混乱してもいいの! この全婦にきて、運動を始めた頃のあの熱い思いがよみがえった。
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