門野裁判長は狭山担当をやめろ!

(2007年07月01日)

 

安倍改憲政権が指名した狭山解体のための裁判長打倒

 改憲と戦争、差別を強める安倍政権は、石川一雄さん不当逮捕44ヵ年の5月23日に、東京高裁第4刑事部の狭山担当裁判官を門野博裁判長に交代させました。
 この門野裁判長の就任こそ、安倍政権の狭山第3次再審闘争を柱にした差別糾弾闘争と部落解放運動への解体宣言としてとらえ、門野体制を打倒して第3次再審勝利をかちとっていきましょう。

再審棄却を報じる新聞  門野裁判長とはどんな裁判官なのか。「名張毒ぶどう酒事件」で門野裁判長(名古屋高裁当時)がだした再審決定取り消しの逆転決定を許すことはできません。
 門野は2006年12月26日、名張毒ぶどう酒事件異議申立審(第7次再審請求審)について、検察側の異議申立を認め、2005年4月に名古屋高裁が下した再審開始決定を取り消したのです。
 第7次再審請求審で名古屋高裁・小出裁判長(刑事第1部)は、弁護側がだした新証拠をくわしく検討し、犯行に使われた毒物が犯人とされた奥西勝さんの持っていた農薬ではない可能性が高く、自白は信用できないと認定し、再審開始を決定しました。
 この再審決定に対する検察の異議申立においても鑑定人尋問が行われ、奥西さんの無実が一層明らかになったにもかかわらず、門野裁判長は再審決定を取り消したのです。
 第7次再審闘争で弁護側は、「犯行に使用された毒物はニッカリンTでなく、別の有機燐テップ製剤であった疑いがある」とする複数の新鑑定を提出しました。
 これに対し、門野裁判長は、「トリエチルピロホスフェートの加水分解の速度が、テップに比して遅いとはいっても、経過時間、アルコールの影響、その時の気象状況等々の条件如何によって、テップが検出されている段階でも、トリエチルピロホスフェースがその検出限界を下回って、検出されないということもあり得る」と勝手な想像で否定したのです。
 再審を取り消すためなら、化学者でもない門野の勝手な推測で専門家の鑑定を否定してもかまわないというのです。こんな裁判官を許せるでしょうか。
 さらに門野は、新鑑定とならんで争点となった「『自白』の任意性」について、次のように言い放ったのです。
 「請求人(奥西さん)が、自らが極刑となることが予想される重大犯罪について、このように、自ら進んで、あえてうその自白をするとは考えられない」…と!
 警察の拷問で「自白」をおしつけられたから裁判をやり直せと再審を訴える人に対して、これが裁判官のいう言葉なのか!
 わたしたちは、こんな門野裁判長が狭山事件を「審理」し、石川さんを裁くなど、絶対に認めることはできません。
 門野は即刻狭山担当をやめろ! 裁判官をやめろ! 糾弾の声をあげ、門野裁判長を打倒して、第3次再審闘争の勝利をきりひらいていきましょう!
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