「廃棄物処理法違反」で公安3課?

(2007年06月29日)

 

許せん! みえみえのフレームアップ

大阪地裁を包囲・糾弾した6・21デモ  問題の当該の行政すら関知せず、ましてや行政指導の1回も経ず、いきなり公安三課がしゃしゃりでて逮捕し、マスコミにリーク。
 こういうやりかたを、フレームアップという。まさに公安警察による政治弾圧という。

 6月13日、大阪府警公安三課は、部落解放同盟全国連合会の中田書記長以下4名を、突如、「廃棄物処理法違反」なる容疑で逮捕し、NHKなどマスコミに報道させた。
 しかし、公安三課は、昨年12月から、家宅捜索などをおこなってきたのであり、7ヵ月もたってなぜ突然の逮捕なのか?
 そもそも、廃棄物処理とは、まったく管轄のちがう公安三課が、なぜしゃしゃりでてくるのか?
 また、通常、同種の問題があれば、まず行政指導で是正を求めるべきところを、なぜそれらを1回も経ずに、逮捕・マスコミざたにするのか? 誰が考えても、疑問だらけである。
 勾留を続ける裁判所は、この疑問に答えるべきである。ところが、6月21日の勾留理由開示公判では、裁判官は、弁護士の質問にたいして「警察の捜査の担当はどこなのか」と聞いても、それすら答えられなかった。押収品目録にすら、「公安三課」と記載されているにことにすら、あえて答えず、目をそらそうと必死だった。
 この裁判所の態度もおおいに疑問である。どうして、裁判官までが、こんな簡単な事実を隠そうとするのか?

恥を知れ! 公安3課…平気で「事件」を捏造

 火の無いところにも煙をたてる。あえて罪とすべきことでもないことまで、刑事事件にしたてあげる。みえみえのフレームアップ、ためにする政治弾圧。これが、今日の公安警察の常套手段である。こんなことが、まかり通っていいのか。裁判所や検察は、こんなことにまで一緒に手を染めるのか。
 この大阪府警・公安三課は、4年前には、部落青年が会社をクビになり、当然の権利を要求をしたことを「恐喝罪」にデッチあげ、部落解放同盟全国連合会寝屋川支部の4名を逮捕・7ヵ月間も勾留した。この事件では、大阪地裁において、全員無罪の判決があり、検察は控訴もできず、無罪が確定した。
 しかしだ。無理やり「犯人」にされ、7ヵ月も拘束され、「被告」として裁判を受けざるをえなかった人々とその家族の有形無形の苦しみは決して償うことはできない。
 この寝屋川の事件の際も、公安三課は、青年の身辺を何ヵ月もかぎまわり、会社との間では、とっくに円満に解決していたことを穿り出し、「被害届け」すら、警察で書いて、会社に印鑑を押させて、無理やり「事件」をつくりだした。このことが、公判でも証明された。

司法はフレームアップの道具になりさがるな

 警察が事件でもないことを、事件に捏造する! 当人は「被害」などと思ってないのに、「被害」に捏造する! その結果、普通に真面目に生活している者が、突然「犯人」にされ、塗炭の苦しみを味わう。
 これが、こんにちの公安三課の仕事の、もっぱらの実態である。部落解放運動ばかりではない。労働組合や、市民団体、在日朝鮮人の団体にも同じことをしている。
 こんなことが、まかり通っていいのだろうか。断じて否である。とりわけ、司法の場で働く皆さん! この公安三課のやりかた、仕事の実態をどう思いますか。おかしいと思いませんか。ゾッーとするものを感じませんか。このまま、このやりかたを許したら、一体、この先はどうなるのか。
 裁判所は、フレームアップの道具になりさがるな。
 検察は、中田書記長らの起訴を断念し、ただちに釈放せよ。
 7月1日(日曜日)午後1時、中之島・剣先公園で、2000人規模の弾圧に反対する集会があります。労組、弁護士、議員などのよびかけです。あなたも、一度参加して、公安警察の実態を自分の目で確かめてみようではありませんか。

■7月 1日(日) ええかげんにせえ! 警察・検察・裁判所 7・1全関西集会
・13:00 大阪・中之島公園剣先
・デモ 剣先公園~市役所前~西梅田公園(予定)
・韓国・民主労総より参加の予定

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