全国連と荒本支部は弾圧粉砕して強くなる

(2007年06月22日)

  大阪地裁へのデモにたちあがった部落のきょうだい、労働者 (6月21日)  6月21日、大阪地裁で、中田書記長の勾留理由開示公判がありました。
 全国連は、茨城、東京、埼玉、広島、山口からもかけつけました。労働組合は、港合同、関西生コンからも大勢参加。200人をこえ、25年前の弾圧を倍する結集でした。法廷では、中田書記長が、堂々と意見表明しました。全国連と荒本支部は弾圧で強くなり、支援は拡大しています。

中田書記長が裁判所に意見表明

(1)6月13日、大阪府警・公安三課は、「廃棄物処理法」違反なる容疑で、私以下4名を逮捕した。今回の逮捕じたいが、公安警察によるまったく不当な政治弾圧であり、断じて容認できない。
 この大阪府警・公安三課は、4年前には、「恐喝罪」をデッチあげて寝屋川支部を弾圧したことは、裁判官の記憶にも新しいことと思う。この事件では、大阪地裁において完全無罪が確定し、公安三課のデッチあげの正体は知れ渡った。
 今回のことで、そもそもなぜ公安三課がでてくるのか。はじめから、別個の政治的意図をもって部落解放運動への新たな弾圧をたくらんでいるとしか、言いようがない。
 公安三課による部落解放同盟全国連にたいする政治弾圧。「廃棄物処理法違反」の容疑なるものは、ためにする口実にすぎない。

(2)さらに、6月13日の逮捕は、一個の部落差別攻撃に等しいやりかたであった。
 公安三課は、私宅に来たときには、刑事とならんでNHKのカメラマンをともない、当日のNHKのニュースは、ことさら「荒本の中田」を強調するものであった。
 このやりかたは、もはや、直接の容疑をこえた、部落解放運動へのフレームアップと言わざるをえない。
 昨年来の「飛鳥会」問題にはじまる事態のなかで、あたかも、今回のことも、その同列であるかのように扱い、印象付けようとしている。そうして、既成の部落解放同盟とはとっくに決別した、私たち全国連の権威を落としこめ、民衆のなかに差別・分断をもちこもうとしている。
 
(3)私も所属する荒本支部は、25年前に、既成の腐敗・堕落した解放同盟から、支部丸ごと処分され、大阪府警の数度の大弾圧にさらされた。しかし、処分と弾圧を許さないたたかいのなかで、老人から子供まで、「解放区」のような決起を実現し、全国連という新たな部落解放運動を誕生させてきた。
 今回も、公安三課の卑劣な手段によって、私と荒本支部、全国連をつぶせると思ったらおおまちがいである。
 部落解放の火柱は、弾圧でつぶすことはできない。逆に火に油を注ぐだけである。弾圧と、それに加担する者にこそ未来はないを宣告して、私の意見表明とします。    2007年6月21日

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