全国連つぶしに糾弾を! 12・21奈良・古市集会にかけつけよう

(2006年12月15日)

 

解同本部派の活動中止を報じるマスコミ
 大阪市の「飛鳥会」問題などにはじまり、京都市の職員不祥事、大阪・八尾市や奈良市の解同本部派幹部の問題を口実にはじまった、差別キャンペーン。もうがまんならない! 役所と警察権力、マスコミ、それにあおられた差別者らに、いまこそ徹底糾弾を叩きつけなければなりません。
 そのために、差別キャンペーンの嵐のなかで、なにが起こっているのか? そして全国連はどうたたかっていくのか? 奈良・古市の状況をもとに、明らかにします。(文責は編集部)


役所、マスコミらの差別扇動を許すな!


 まず、はじめに、はっきりと確認します。ここで取り上げる奈良・古市の問題は、古市支部だけの課題でも、奈良や関西だけの問題でもありません。
 なぜなら、行政や警察権力、マスコミの攻撃は、部落解放運動そのものにむけられており、すべての部落民を攻撃しています。差別キャンペーンのもとに狭山闘争も部落解放運動も根絶やしにされてしまうのか? それとも、これを徹底糾弾でうちやぶり部落完全解放の道をきりひらくのか? 部落解放運動が絶対にさけて通れない決戦、しかも勝利する以外にない決戦です。
 この訴えは、全国連として総力をあげて差別キャンペーンとたたかい、絶対に勝利する決意をあきらかにするものです。

役所にこそ責任

 10月以降、「解同部本部派・古市支部長」の問題でのキャンペーンが始まりました。「病気休暇をくりかえし5年で8日しか勤務していない奈良市職員」「給料が満額支給されている」「解放同盟(本部派)の幹部として病気休暇中に交渉に参加」「公共工事の入札にもあらわれ、談合に関与」…。マスコミによる張り込み・尾行、隠し撮り、付近への聞き込み、あらゆる手段をつかって大々的な報道がつづきました。
 そして、行政はマスコミに答えて「おどされて仕方なくやった」とか、「現業職員の休暇制度に問題がある」「こうした一連の原因は、同和地区にたいして特別な対策をしたから」などと、部落民への差別をあおり、同和対策事業への非難を一斉にはじめたのです。
 全国連はこの役所とマスコミのやり方を徹底弾劾します。そもそも、本部派幹部の利権・腐敗問題で、なんで部落大衆や同和対策事業が非難されなければならないのか! 行政と本部派幹部が結託して、部落大衆の差別への怒りや要求を押さえつけてきたこと。そのための行政による同和事業のデタラメな運用こそが、利権・腐敗の原因ではないか! 問題の責任は行政にこそあるのです。行政、マスコミのキャンペーンは、本末転倒もはなはだしいのです。全国連は絶対に許さない!

本部派・奈良県連が対外活動を中止に

 さて、差別キャンペーンのもとで古市の村で、そして奈良で、実におそるべきことがおこっています。

差別の大洪水

 1つは、古市の村に警察、マスコミがおしよせ異様な状態になったということです。ある全国連の支部員は、「狭山事件の起こった当時の石川さんの村もこうだったにちがいない」と思ったといいます。それぐらい村が包囲され、住民の動きが監視され、蹂躙されたということです。これ自体が差別そのものです。
 そして、このマスコミの差別キャンペーンにあおられ、すさまじい部落差別の洪水が起こされました。インターネットでは、部落解放運動や部落の住民、あるいは清掃で働く労働者を、ののしり、襲撃を呼びかけるような書き込みが次から次とあらわれています。実におぞましい差別書き込みが、わずか1ヶ月で4万件をこえたといいます。
 また、役所や清掃の労働組合に罵声を浴びせかけていったり、ある部落の施設には、差出人不明の脅迫状ともいえる差別文書がおくりつけられいます。
 子どもたちをふくめて、部落大衆のだれもが、我が身の危険を感じさせられる事態がつくられたのです。

本部派の屈服

 2つめに、そしてもっとも重大なことに、解同本部派の完全屈服ということです。
 解同本部派・奈良県連は、すさまじい差別洪水にたいして、仁王立ちしてたたかうのでなく、まったく逆の行動をとってしまいました。本部派・奈良県連は、差別キャンペーンに屈服するかたちで、営々とつづけてきた狭山ゼッケン登校を「自粛する」として、やめてしまいました。
 さらに、11月7日、本部派・奈良県連は「行政交渉など対外活動を来年3月まで、中止する」と発表しました。「狭山闘争、糾弾闘争もやらない」「生活要求闘争もやらない」と権力に表明したのです。11月末には、もともと実態はなかったが「本部派・古市支部の解散」を明らかにしました。
 もし、全国連がなかったら、古市そして奈良で、狭山闘争と部落解放運動が消滅させられていたのです。部落大衆が誰からも見捨てられ、差別攻撃のなかに投げ込まれていたのです。そして、これこそが権力や行政、マスコミがねらっていたことです。本当に、ぞっとする事態です。

今、たたかう運動は全国連以外にない

 小なりといえど、全国連古市支部があり、たたかっていることは決定的です。全国連古市支部は、差別キャンペーンにたいし断固たたかう決意を明らかにしています。本部派による狭山闘争「自粛」に怒り、全国連古市支部は「1年間をかけて村の中でこれまで以上の大衆的な狭山闘争をつくろう」「いまこそ絶好のチャンス」と、狭山第3次再審闘争と結びつけてたたかおうとしています。
 支部員さんは口々に「ムシロ旗や。一揆や」「みんなに集まってもらって、ワーっと行くべきだ」と反撃にたちあがる決意をかためました。 
 そして、全国連古市支部は、来る12月21日、差別キャンペーン粉砕の総決起集会をよびかけました。
 関西のきょうだいは古市支部のの呼びかけにこたえ、共に、全力で決起しましょう。
 なにより、いまや差別キャンペーンの矛先が、住宅家賃値上げ反対闘争にむかってきています。ついに差別キャンペーンが、全国連に直接むかってきたのです。全国連は受けてたとうではないですか。差別キャンペーン粉砕、部落解放運動を守り抜くために、全国連は全関西から古市へ全力結集しましょう。 今こそ、きょうだいの力をあつめ、警察権力、行政、マスコミに目にもの見せる、大糾弾闘争にたちあがりましょう。

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