差別を激化させる教基法改悪を許すな! 参議院での採決阻止へ!

(2006年11月20日)

 

国会(議面前)に押し寄せ委員会採決を弾劾! (11月16日 夕方)
改憲・侵略戦争につながる「愛国心」強制に反対する!

 11月16日、安倍政権は衆議院で教育基本法の改悪案を与党単独で強行採決しました。断じて許すわけにはいきません。全国連は、14日~16日を頂点に全国のたたかう労働者・学生とともに国会前で怒りのすわりこみ闘争、ハンスト闘争に決起しました。
 たたかいはこれからです。追いつめらているのは、安倍政権です。参院(12月15日まで)での採決阻止へむけて、さらにたたかいをおしすすめましょう。
国会にむけシュプレヒコール(15日、中田書記長先頭に)
 衆院決戦では、日教組の「非常事態宣言」をもこえて、連日、北海道から沖縄のたたかう教育労働者が国会前でのハンストに命をかけて決起しました。
 全国連の同盟員であり教育労働者である広島のきょうだいが、10月原爆ドーム前で命がけのハンストにたちあがり、改悪阻止を訴えました。金平共闘部長と青年も14日から16日、決死のハンスト抗議をたたかいました。また、長年、共にたたかってきた大阪の教育労働者も国会前でたたかかいました。彼らの訴え、決意に全身全霊をもってこたえましょう。全国連は全県連・支部をあげて、教育基本法改悪阻止へ死力を尽くしてたたかいましょう。

14日、金平共闘部長と青年が、「都教委包囲・首都圏ネットワーク」のリレーハンストに合流。たたかう教育労働者、OBに連帯し、3日間の決死ハンストを貫徹した


解放教育の解体は絶対に許せない!

 政府はいまの教育基本法を全面的に書きかえて「日本の伝統・文化を尊重せよ」「個人の尊厳を重んじるのではなく愛国心を教えよ」、「平和を希求する人間ではなく、(軍事力による)国際社会の平和と発展に寄与する人間を育成せよ」「教育の機会均等ではなく能力主義教育を徹底せよ」「日教組は教育に対する不当な支配をやめて法律で決められた通りに教えろ」などと改悪しようとしています。
 政府、自民党が「日本の伝統・文化を尊重せよ」というとき、それは「天皇制とそのもとでの日本の侵略と差別の歴史を正しいもの、『美しいもの』として尊重せよ」ということに他なりません。
 「愛国心を教えよ」「国際社会の平和と発展に寄与せよ」とは再び「国家のために命を投げ出して戦争に行け」ということです。「能力主義の徹底」とは、エリートの育成に金をかけ、「成績の悪い学校や生徒はどんどん切り捨てよ」ということです。そして、教育労働者の「教え子を戦場に送らない」という誓いにたった反戦・平和教育、また「解放教育」にたいして、日教組や部落解放運動の「不当な介入だ。やめろ」というのです。
15日、全国連は全国結集。国会前で座り込み闘争に決起。
 こんな改悪は断じて認めることはできません。これこそ憲法の改悪と一体の戦争国家づくりの攻撃そのものです。愛国心が強制され、教育が国家の支配の道具になるとき、戦争と暗黒の道に突き進むことは戦前の歴史が教えています。

教育労働者と共にたたかおう!
12・1-12・8国会闘争へ!


 それは同時に私たち部落民にとって差別が吹き荒れ、塗炭の苦しみが襲いかかる時代が到来するということです。
 すでに警察や行政が同和行政をめぐるデタラメな差別キャンペーンをマスコミを使って洪水のように流しています。いまや部落や部落民への差別襲撃が起こりかねない状況がつくりだされています。その中で部落の子どもたちは今、日々学校で耐え難い苦痛を強制されているのです。
 その上に教育基本法が改悪されたらどうなるか。部落の子どもたちに対する差別教育、切り捨て教育が大手をふってまかり通ってしまいます。愛国心や天皇制を賛美する教育と解放教育は絶対に相容れません。戦後解放運動が教育労働者とともにつくりあげてきた解放教育が跡形もなく一掃され、「いじめ」や排除が部落の子どもたちに襲いかかることは歴然としています。同推校が丸ごと切り捨てられ、部落の子どもたちが「できる子の邪魔になる」として学校教育そのものから排除される時代が、再び訪れようとしているのです。
 こんな法律を強行採決するなど、もはや我慢なりません。全国連は教育労働者をはじめとする全国の労働者、そして中国、朝鮮・韓国をはじめとする全世界労働者と連帯してこの教育基本法の改悪と憲法改悪にあくまでも反対してたたかいましょう。
 いまたたかえば勝てます。教育基本法の改悪を阻止し、改憲ー侵略戦争と差別の安倍政権を打倒しましょう。
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