全国統一行動の声を結集し 10・31要請行動うちぬく

(2006年10月31日)

 
東京高裁は事実調べをおこなえ! 石川さんと連帯して要請行動に決起した全国連と共闘 (10月31日東京高裁前)

 10月31日、寺尾判決32ヵ年の10月統一行動をうちぬいた各地の代表は、全国のきょうだいの糾弾の声をよせた署名と要請文をたずさえ、狭山要請行動に決起しました。
 午後から東京高裁・高検への要請では、10・31寺尾判決への怒りをあらためて表明し、新たに担当になった大野裁判長と今回は欠席した矢野検事の姿勢をただしました。

 要請団は、各地で集めた署名を裁判所に2438筆、検察には2810筆を手渡し、事実調べと証拠開示を強く訴えました。
 長野の青年は「むつかしいことはわからないが、あの裁判所の態度を許すことはできない。これからも要請行動をたたかっていく」と裁判所の姿勢を糾弾しました。

東京高裁との主なやりとり

▼要請団「前回の要請文はどうあつかわれたか?」
■猪浦管理官「担当部に文書を届け、主任書記官に渡した。裁判官がいつでもご覧になれる状態でおいてある」
▼要請団「主任書記官はなにか言っていたか」
■猪浦管理官「とくにございません」
▼要請団「主任書記官の名前は?」
■猪浦管理官「事件の担当は裁判官。主任書記官は事件に関与していないので、名前の公表は控えている。要請を受けるのは司法行政の担当であるわたしたち」
▼要請団「裁判長いがいの裁判官もかわったのか?」
■猪浦管理官「裁判長以外はかわっていません」
▼要請団「以前のように主任書記官の回答があるべきだ。誓願法にもとづいて誠実に対応すべき」
■猪浦管理官「請願法には要請に具体的にどう対応するかまでは書いていない」
▼要請団「今のやりとりについても裁判官に伝え見解を明らかにするよう要請する」

 東京高検との主なやりとり

▼要請団「きょうは矢野検事が出席しない理由は?」
■山口係長「きいていない。今日はわたしがきいてくるようにと。今後は検事は出ないということではない」
▼要請団「矢野検事は再審事件ははじめてだと言っていたが他にいくつ担当事件があるのか?」
■山口係長「わからない。多い人は50-60件でももつ」
▼要請団「狭山事件はほかの事件にくらべても重大な事件だが」
■山口係長「高検での事件はどれもたいへんな事件。どの事件だから手を抜くとか、一生懸命やるとか、そういうことはない」
▼要請団「検事がよく交代するがちゃんと事件の担当をできているのか。証拠はリストだけでなく、実際に詳細にみて掌握しているのか? きいてほしい。石川さんと同じように捜査された人の調書などもめぐって要請したい。そのためにも検察官がここにきてやりとりする必要がある。検事の出席を要請する」
 要請行動に先立って午前には霞が関の地下鉄出口周辺で高裁と検察の差別裁判を糾弾するビラまき行動を貫徹しました。
 またこの日、「障害者自立支援法」の出直しを求める「障害者」、介助者1万5千人が国会デモなど、霞が関一帯で行動にたちあがりました。全国連も高裁へのデモや移動時に、たたかう「障害者」と「がんばりましょう!」とエールを交換しました。

教育基本法改悪阻止へ決起

 国会前では、教育基本法の改悪阻止をかかげて教育労働者が10月中旬からすわりこみ、ハンストをたたかうなか、国会、裁判所周辺は、改憲・戦争と差別への怒りのルツボと化しました。
 全国連も要請行動後ただちに国会前に行き、たたかう教育労働者、共謀罪導入阻止をたたかう人々と合流しました。
 広島支部の青年が「戦争と差別を強める安倍政権はゆるせん!狭山差別裁判も教育基本法の改悪も共謀罪も、もっともっとみんなで共謀して、ぶっとばそう」と訴え、国会前の労働者たちから拍手でむかえられました。
高検職員らに証拠開示訴えるビラを手渡す (地下鉄・霞が関駅出口で)
 「教育基本法の改悪をとめよう! 全国連絡会」の夕方6じからの国会前集会も400名の教育労働者たちとともにかちとり、国会と首相官邸に「廃案までたたかうぞ」と怒りのシュプレヒコールをたたきつけました。
▲このページのトップにもどる