狭山闘争・部落解放運動を引っ張っていくのは俺たち青年だ!

(2006年10月10日)

 

青年を先頭に第3次再審闘争勝利へ
[狭山闘争ニュースへの投稿から]
 福岡・天神町出身のUさん


 11・4に青年による狭山現地調査&交流会。そして、11・5は青年で集会をやって、労働者集会に合流します。青年のデモコールを作り、デモを青年が先頭に立ってやります。

 これを青年自身の手でやります。おじさんに言われたままにやるのではなく、青年が自分たちで考え、自分たちで行動していきます。青年自身の手でやることは、青年自身の力になります。はっきり言って、今の集会&デモは全然面白くない。俺たち青年が面白くしていこう!

青年で狭山現地調査をやろう! 狭山現地を知ろう

 狭山現地では、『狭山事件によって部落差別は強化された』と言います。国家権力の部落差別とは何なのか肌で感じよう。青年が狭山闘争の先頭に立って闘おう。
 初めて狭山に行ったときは、びっくりしました。村としての形がないのです。狭山のきょうだいは、ばらばらにされている状態でした。全国連狭山支部の人から話を聞いて、さらに驚きました。
 「駅で街宣をやってるのを、何度か見かけた。しかし、よそから来てすぐ帰るだけだ。お前らはアルバイトか! やるなら狭山現地でやれ! 署名を一度たりともしたことがない」
 「国家権力が、部落に集中捜査をおこなった。そのとき、警察が家に来た。初めから犯人かのような言い方でアリバイを聞いてきた。出かけるときは何人か警察が尾行してきた。怒りを覚えた」
 「誰がデッチ上げられてもおかしくなかった」
 「隣保館を使っているのは、みんな一般民。部落民は、部落と見られるのが恐くて使えない現状がある。寝た子になっている」
 「仕事で外に出ても、狭山出身ということで、差別を受けて帰ってくることが多い。狭山でも、石川さんと同じ名字ということで、職場にいずらくなってやめることもある。狭山事件によって部落差別は強化されたんだ。子供の頃の野球チームは一般と部落は半々で一緒にやっていたのだから」
 子どもの頃から、狭山事件のことは知っていたし、日比谷に11万人結集した話を聞いていたから想像もつきませんでした。狭山闘争は狭山現地の人をほったらかした状態で発展してきた面があります。
 狭山現地のきょうだいが、解放運動に対し敵視し、不信を抱くのは当たり前です。国家権力の部落差別は、石川さん、狭山の部落のきょうだいに向けられたのです。今までの解放同盟(本部派)のありかたをイチから考え直さなければなりません。
 石川さんと狭山のきょうだいが主人公となる狭山闘争を全国連が責任を持ってやろう!
 まず、狭山の現状を知ることから始めよう。石川さん、狭山現地の想いをわがものとして、狭山闘争に立とう!

俺らの村の話

 俺らの村(福岡の天神町)で殺人事件がありました。警察は部落民が犯人だ、部落民なら人を殺すこともやりかねないと、部落の青年を中心に(特に食肉関係で働いている青年は包丁を持っているという理由で)取調べがおこなわれました。部落の中から犯人をデッチあげようとしました。狭山事件から数年後に起きたことです。 狭山は他人事ではない。俺らの村でもあったことなのだ。部落民ということで殺人犯にされてもおかしくない現実がある。国家権力は、国の威信のために、部落青年の石川さんの青春を、あわよくば命まで奪おうとしました。警察が真犯人を取り逃がしたときの身代わりのために、俺たち部落民がいるわけではないのだ!部落差別がないと維持できないこんな国はいらん。打倒すべきだ!

青年が先頭に立って戦争と差別のない社会をつくろう!

 「格差社会」が止めどなく進行し、労働者、部落のきょうだいは闘わないと生きていけない時代がきています。それと同時に、改憲・教育基本法改悪・共謀罪と日本は再び侵略戦争の道を歩んでいます。
 それは、3百万きょうだいに対し、「金やモノ」にかわって暴力が、「同和」や「人権」にかわって露骨な差別が、襲いかかろうとする時代なのです。

狭山週間で青年に狭山をもちこもう

 この差別は社会が生み出しています。しかし、差別体験や労働問題など、青年の悩みは日常生活の場です。部落解放運動は、日常生活の闘いでもあります。村の青年と日常的なつながりをつくろう! 全国狭山週間に狭山署名&紙芝居を持って村に入ろう! 
 全青交で赤穂の支部長さんが「世界を変えてきたのは若者だ」と言っていました。
 そうです、青年が主人公として登場していく時がきたのです! 俺たち青年が、世界を、部落解放運動を動かしていこう!
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