各地に差別とたたかう青年部を

(2006年08月26日)

 
部落差別とたたかう青年部の運動をつくろう(8月27日 赤穂市)
 8月26-27日、兵庫県・赤穂市で開催された「部落解放第15回全国青年交流集会」は、部落差別とむきあいたたかう青年部づくりへの新たなスタートを築きました。
 1日目、北浦青対部長、地元実行委、播州赤穂支部の中道支部長のあいさつのあと、初の試みである「みんなでトーク」に入りました。 このかんとりくんできた部落差別についてのアンケートをあらためて参加者でおこないました。

 やはり参加者の半数以上の青年が、部落差別を体験したり、身近で聞いたことがあることが明らかになりました。

参加者に部落差別についてアンケート
 「僕は天神町なんですけど、学校で『オンボロ天神、ボロ天神』とか、言われました。部落差別でいってるのかなあと思いましたけど」(福岡)
 「会社で一般の同僚から『俺らと同じように働いてても、あそこ(部落)に住んでるやつらは、俺らの払ってる半分の家賃でええんや』って。俺自身、なにも言い返されへんかったから、くやしかった」(荒本)
 「就職活動のときに、当時住んでいた部落の住所を履歴書に書いたら、何十社も書類選考や面接で落とされた経験がありました。それで、職安も会社も信用できへんと。職安に行ってもまた差別されるだろうと思って。職安や会社に対する不信感が強くなりました」(神戸・番町)
...などの体験が語られました。
 就職差別について、露骨に差別発言などを受けるようなことがない場合、「自分の能力がないから落とされたのか」と思わされがちになっていることから、どう考えるべきか論議になりました。
 「『住所をここで書いたから落とされた』と、思うことじたい、それは部落差別が存在しているからであって、それも差別の現れだ」(荒本)
 「露骨に言葉で言われなくても、そういうふうに(差別されてるのではないかと)感じることは俺たちのなかにある。だから、そう感じさせる差別をなくすように運動するのが、俺は狭山の糾弾闘争だったり、青年部の運動だと思う」(長野)
...などの意見がだされました。

各地から報告も

 さらに赤穂からは職場での不当労働行為についての怒りにみちた報告、地元実行委として狭山紙芝居キャラバンの報告、西郡からエッタ差別暴言糾弾闘争から支部結成の報告、応能応益制のおしつけに怒りをもって住宅家賃供託をたたかっている報告、広島から青年部結成から小学校での韓国人差別発言をめぐるたたかい、8・6ヒロシマのとりくみ、法政大解放研からは改憲攻撃の先取りである大弾圧粉砕闘争の爆発の報告、京大解放研からは学促と解放研のとりくみをはじめた1回生の思いがのべられました。

2日目は分散会

 

 2日目は、高校生、学生、20代前半、20代後半以降の4分散会をおこないました。最後に集会宣言を採択し、あらためて各地で差別とたたかう青年の運動と団結をつくりだそうという気運をもって、2日間の日程を終え散会しました。

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