全国の部落から5・21へ

(2006年05月10日)

 

昨年の狭山中央闘争でデモする兵庫の青年たち
今度こそ再審・無罪を! -兵庫・番町の青年から-

 兵庫・番町の青年から、全国の部落のきょうだいに5・21狭山中央闘争総決起のアピールが発せられました。よびかけにこたえ、ともにたちあがりましょう。


卑劣な権力犯罪に徹底糾弾を
 

 きたる5月21日、東京で狭山中央闘争が開かれます。今から43年前の5月23日、当時24歳だった石川一雄さんが、女子高生誘拐殺人事件において、無実の罪で逮捕されました。
 石川さんの無実を叫ぶ長年のたたかいこそ、われわれ青年を奮い立たせてきました。再審請求をかちとり、そして無実であることを認めさせねばなりません。
 これまで最高裁は石川さんの再審請求をかたくなに拒否し、石川さんの無実への道を閉ざしてきました。当時の埼玉県警は、石川さんたちの住む部落を四方八方むりやり家宅捜索し、無実の石川さんを罠にはめました。
 なんともいえぬ卑劣であり、当時の浦和地裁は無実の石川さんに死刑判決を言い渡すにいたったのです。権力の威信を盾に、自身の保身に走った八百長まがいのシナリオこそ、石川さんの権力に対する怒りと憎しみの原点であるといえます。石川さんは無実であり、今度の再審請求を東京高裁に認めさせ、そして無実であることを満天下に認めさせるとともに、膨大な国家賠償を勝ち取らなければなりません。

みんな同じ差別を受けてきた

 わたしも狭山事件を学んできて、紙芝居をとおして石川さんの無実のたたかいがひしひしと伝わってきました。わたし自身も部落差別の経験はあります。幼い頃から約20年を新川で育ってきたから、小学生の道徳の授業で、同和問題を学んできました。
 そして高校卒業後、専門学校に進学しました。当時は同和地区の職業訓練の一環でした。
 日商簿記1級、全経簿記上級を突破し、卒業を控えた就職活動に奔走しましたが、履歴書の欄に当時の住所を明記しただけで落とされました。これがいわゆるわたしの受けた部落差別であり、就職差別です。この差別があるために、就職困難者となってしまったわけです。
 わたしだけでなく、ムラの老若男女はみな、部落差別に苦しめられ、社会の一員から締め出された人も少なくありません。故に生活保護基準以下か、生活保護に頼らなければ生きていけない人だって多くいます。
 新川で20年過ごしてきた経験をふまえ、2年ほど前から番町の闘いに参加しました。みんないい人です。

僕たち青年が先頭でたたかおう

 自身は昨年まで2度、東京の狭山中央闘争に行きました。今回の狭山中央闘争は、これまで以上に国家権力を追いつめるつもりで闘わなければなりません。
 今年の全青交は兵庫県赤穂市で8月26、27日に開かれます。この全青交成功のためにも大事な行事ですのでぜひとも5月21日の狭山中央闘争に参加して、全青交を成功へ導きましょう。
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